山歩紀行

御嶽山  最高所 剣ヶ峰3067M 一等三角点3063.4M    長野県・岐阜県 
人と交わり、草木と交わり、山気と交わる、そんな山歩きの楽しみを綴ってみた
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Sは、スキー)
2012年8月20日 木曽御嶽山  初の三千メートル超え



 Margoを両親が迎えに来て、一家を京都まで送り届けたその帰り、例によっての立ち寄り登山
 前回、木曽駒山頂から奈良井川の谷をはさんで対岸に立つ御嶽を仰いだので、今回は、その御山に登ることにした
 前回同様Okkaaにも高山気分を味わわせるには、御岳RWが最適
 ということで、今回も二千メートル超までは機械の力で空中散歩 Okkaaはそこで待機
 待ち人の待ち時間を気にしながらのトットコトットコ急ぎ足登山となった
 とはいえ、当方にとっては、三千メートルを超えるのははじめての登山 記念すべき登山となった
 

標高1570mの麓の駅 朝8:00始業に乗る 山頂駅は雲の中
この日、麓の駅は9℃ 山頂13℃と表示があって???
その理由は、あとで分かった 
 
標高2150mまでRWで一気に上がって 8:20登山開始
ここから七合目の行場山荘まではほぼ平坦路
ゆっくり歩いて高度に慣らす道だが、しかし、どうしても速くなる

8:28 七合目 御嶽山は信仰の山 各所に名修行者の行場がある 

大岩に張り付く木々の姿も神々しく 登山道は整っていて登り易い 

葉に斑点が見えないので シナノオトギリ ではないだろうか 

噴火の影響だろうか 白化した大木  ナナカマドの実が赤い 

9:24 八合目  山荘前の道端に咲く キオンの群れ
 
突然、厚く山頂を覆っていた雲が晴れた すごい岩山だ!!

ミヤマコウゾリナ 

モミジカラマツ 
 
オンタデ越しに下を見ると
八合目の女人堂 標高2450m辺りが雲の境界ライン
 
九合目の石室山荘は遥か頭上 ここからの登りがきつい
カメラは水平でなく垂直に上に向けている

ここから上は陽射しが強い 下は雲の中  これが気温逆転の理由
下で待っていたOkkaaは寒いくらいだったと言う 

荒々しい光景に立つ石室山荘 ここから九合目まであとわずか
だが、この急斜面  大腿筋がしきりに「酸素送れー」と催促する 
 
11:03 九合目 山頂方面には時々うす雲がかかる程度
強い陽射しを遮ってくれて さっと吹く涼風が心地好い
 
荒々しい岩肌に咲く イワツメクサがありがたい
二の池の分岐に出るまでもう一息だが 酸素が足りなくて足が出ない
 
ようやく二の池の分岐 標高2900m 11:17

分岐から山頂を見上げる 傾斜は緩くなったが、なにせ酸素が薄い 
 
剣ヶ峰山頂の神社の石段 ここが最後の難所一歩一歩登るしかない
 
11:48 3067mの剣ヶ峰山頂に立つ  写真では座っているけど

山頂から見下ろす一の池(空池)と二の池(水池) 
 
山頂から どこか天空の城のような王滝頂上2936mを見下ろす 
 12:20 下山開始 

12:40 二の池分岐で山頂と池を振り返り、名残を惜しむ
 下山はいつも後ろ髪引かれる思いがする 
 
シラタマノキ 下山途中で

シラタマノキと混在しているのだが コケモモの実ではないだろうか
 
イワギキョウ 下山は余裕でゆっくり撮影できた
 
コバノイチヤクソウ 右はマイヅルソウの実
 結局、予定より少々早く 14:36 RW山頂駅に下山した

 それにしても、御嶽山は不思議な山だ
 国土地理院の二万五千分の一地図に、剣ヶ峰山頂の標高が二つ記されている
 さすが、神の山というべきか

 ところで、当方がMargoと毎日毎日遊びほうけている間に
 Haseさん・Honjunさんたちは、なんと、あの槍ヶ岳に登ってきた
 3日間の全行程晴天に恵まれて、夕日に朝日に、すべて感動の山登りだったらしい
 当方の 木曽駒+御嶽 でも到底追いつかないほどの感動だったようで、いやぁお見事、完全にまいりました
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