2015.7.27鳳凰三山 |
山歩紀行 2016 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって 単独行もいいし、仲間とならなおいい そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります |
2015.9.21栂海新道へ |
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2016年6月20日 霧受けて花咲き乱る雲の山・月山 | |||||||||
月山 1984m 山形県西川町・庄内町・鶴岡市 | |||||||||
前回、喘いで登りついた鍛冶月光の岩山も、今はその時を待っていた花々で一面被われていた |
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山頂台地に上がれば、雲中一面の花の園 |
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リフト上駅発9:00-9:45姥ヶ岳-10:06金姥-11:14鍛冶小屋跡-11:40山頂神社 12:32-14:04金姥-14:26姥ヶ岳-15:00リフト上駅着 |
2週間で月山の様相は大変わり。雪の山から花の山へと、大変身。 雪解けを待ちかねた高山の花たちが、一斉に花開きを始めておりました。 ここで全てを紹介しきれません。 花画像をスライドショー動画にしてYouTubeにUpしてあります。 画像に添えた綿野舞流山歩徘徊句と合わせて、どうぞ、お楽しみください。 →こちら とにかく、花々のその多さには、同行の士一同、びっくり仰天の態。 田代山山歩紀行で、「花はある所にはあるもんだ」と書いたのだが、あれはどうも正確ではなかったようだ。 「花はある時にはあるもんだ」 これが真実に近いのかもしれない。 これまで、1株2株の花を見て、これは珍しいなどと喜んでいたのだが、なに、それは時期がずれていたためであって、最適の時期に最適の場所に出逢えれば、こんなにも豊富に花たちに出会えるのかと、この日の月山で思わされた。 そんな花々は画像でたっぷり見ていただくとして、以下は、俳句のこと。 月山の山頂台地に、芭蕉の句碑がある。真蹟を銅板に写し取り石碑に張り付けたものとか。 雲の峯いくつ崩れて月の山 この句の意味するところは、ざっと、次にようになるだろうか。 見上げた月山は厚い雲に被われていた。しばらくすると、峰のように連なっていた雲が、次々と崩れるように散っていく。やがて、雲が払われて、なんと、月山は月に照らされているではないか。 これは、先人が、奥の細道などの記述を元に解釈したもので、それを私なりに意訳してみたもの。 果たして、句の17文字だけだったら、こんな風に解釈できるものかどうか。 私など、先人の解釈を知るまでは、月山のことを単純に月の山と言い換えたのであって、本物の月が出たのだとは思ってもいなかった。 月山に登っていた芭蕉の目の前で、モクモクと湧き上がっていた雲が次々と崩れていく様子を描写したものかと思っていた。 俳句の解釈とは、なかなか奥の深いものではある。 と感嘆しながらも、どこか釈然としない。 17文字は17文字だけで、ストレートに情感を伝えるものでなければと思う。 そもそも、この句の情感は何か。「いくつ崩れて」という表現の妙は分かるとしても、芭蕉は一体何に感動したのか、よく分からない。 先人の解釈を聞けば、ああそうか、昼間の猛々しい雲の山と、夜の月光を受けるたおやかな月山の対比に感動したのか、なるほどそうか、とは思うのだが、17文字からだけでは、そんな解釈は思い浮かばない。 と、まあ、何故に、高名な芭蕉の句に難癖をつけるような、こんな生意気なことを書いたかと言うと、最近凝り始めた綿野舞流山歩徘徊句のことを言いたいためだ。 これが、俳句か、それとも川柳か、いやいや、単なるカルタ風語呂合わせかと、せせら笑っている方もおられることだろう。 俳句ではないかもしれない、いや、ではないな。 川柳でもないかもしれない、そう、ではないな。。 ただ、山中徘徊して撮った写真に込めた情感を、17文字の短い言語で表してみたいと思って、始めたものだ。 本当は、写真だけで、余計な説明抜きにその情感を表すのが本道なのだろうが、それがどうにも心もとなく、つい説明を付したくなる。 それを、ギリギリ17文字に限定してみたというわけだ。 勝手に名付けて、綿野舞流山歩徘徊句。 今のところ、㏋ではタイトルだけをそれにして、YouTubeの動画に載せている。 さてはて、ご覧いただけたでしょうか。いかがでしょう、出来栄えは。 今回は、7月に予定されている公民館主催の健康登山の下見です。主管する阿賀北山岳会の一員として参加しました。 当日まで、この花の園が続いていてくれたらいいのだがと、切に祈っています。あ、それと、登山道の厚い残雪は融けてほしいですね。 |
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姥ヶ岳斜面は残雪固く、アイゼン履いて慎重に登る |
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姥ヶ岳の稜線で、ヒナ(ミヤマ)ウスユキソウの大群に大感動 |
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厚くて白い綿毛が霧にびっしょりと濡れて、その風情がまたいい |
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そして、山頂台地にはクロユリ 前回は固い蕾だったのが見事に開花 |
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よく見れば、山頂の登山道随所に頭をもたげていた |
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鍛冶月光の岩場には小さい花々の群れ 初めて見たエゾノツガザクラ |
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イワウメは、今咲き始めたばかりか |
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ミネズオウ 息を切らしての登りではつい見逃してUnqさんに先手取られた |
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金姥の稜線には、前回と変わらずシラネアオイとハクサンチドリ |
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このシラネアオイ、容色いまだ衰えず |
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姥ヶ岳の山頂湿地、イワイチョウが咲き初め周りに艶やかなイワカガミ |
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前回一株だけのウズラバハクサンチドリ、今回は随所で目についた |
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リフト下駅のニッコウキスゲ リフト道に咲き誇っていた |
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