2015.7.27鳳凰三山
  山歩紀行 2016

 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります
 
2015.9.21栂海新道へ
 
   2016年9月4日 リンドウ咲き誇る 森吉山
森吉山 1454.2m  秋田県北秋田市   

10:21 森吉山の山頂に立つ  雲の峯に屹立する岩手山 左端に八幡平

10:42 森吉山の山頂を越えて、正面中央のヒバクラ岳を目指す 右方遠くに八幡平

阿仁スキー場ゴンドラ山麓駅8:47発~山頂駅発9:09-9:38石森-9:54阿仁避難小
屋-10:20森吉山山頂10:39-11:23ヒバクラ分岐-11:34ヒバクラ見晴12:05-
13:07森吉山山頂-13:56ゴンドラ山頂駅

♪昨日は 梵珠嶺(ぼんじゅね)
 今日また 阿闍羅(あじゃら)♪

「シーハイル」の歌そのままに、
昨日は 駒
今日また 森吉
そして
岩木の颪が吹くどころか
肌が焦げるほどの絶好天

この時期の森吉山は
リンドウの花盛り
ゴンドラの駅から出たとたん
濃い紫の花
しかも
大株の塊が何株も
さらには
山頂に続く山道の両側は
ずっと
リンドウの鈴生り
まさに、リンドウロード

この山のリンドウは
エゾオヤマリンドウというらしい
そういえば
滅多に開かないといわれる
オヤマリンドウとちがって
どの花も全開中

そんな中で
決して開かない花や
茎に段々についた花なども
あったから
あるいは
オヤマリンドウやエゾリンドウも
混じっているのかもしれない

ま、そんな細かいことは
どうでもいい
うわー、リンドウが、すごい!!
歓声を上げる登山人たち
それで十分だ

  ~リンドウ六態~













ところで、この夏、うれしい知らせが二つあった。
どちらも、よく知っている子どもたちのこと。

一つは、中学生の女の子。
祖父とツアーに参加して、あの甲斐駒に登ったという。
ちょうど我らが登った、その翌日。
あの日は、向かいの仙丈にいたと言ったら、一緒に甲斐駒に登ればよかったのにと、言われてしまった。
月山の村民登山にも、参加予定だったらしい。
中止していなければ、月山は一緒に登れたのにな。

もう一つは、小学4年の男の子。
8月末、父と二人で、なんと、朳差に登ったという。
長い東俣ルートで、朳差小屋に1泊往復。
父に連れられて行ったのではなくて、父に頼んで、ついてきてもらったのだという。
だから、自分の食糧・着替・寝具一切は自分持ち、水も3ℓ。
途中の雷雨にもめげず、雨の上がった山頂で飯豊の景色と小屋前からの新発田の夜景をたっぷり楽しんで、次は、本山へ行きたいと。

二人とも、祖父や父に連れられて行ったのではなく、自分の意思で山に向かったことが、なんともうれしい。
だから、自分の身は自分で処した。

それは、もはや、登山客ではなく、登山者だ。
立派な登山人(びと)だ。
山人(やまびと)だ。

楽な山など一つもない
汗を流し 息を切らし
雷に震え 崖に怯え
それでも、頂を目指す
あそこに何があるのか
未知への憧れ
探究心・好奇心

新聞に載るわけでもなく
他から褒賞されるでもなく
ただ、自らの
山に行ってみたいという想いに
素直にまっすぐ立ち向かう

これこそ、内発的動機付け
人生にもっとも必要とされる資質

二人を見事に後押しした
じいちゃんととうちゃんに
バンザイだ



咲き残りのイワイチョウ


今回初めて会ったミズギク

湿地に群れ咲いていた

9:11 山頂駅から降り立つとすぐ、リンドウの大株が出迎え

9:17 遠く山影、あれは確かに鳥海山  秋田・山形の県境まで見えるとは

9:33 あのなだらかな山が、森吉山 アスピーテ火山特有の形だとか

9:34 森吉山の山裾の先に、昨日登った秋田駒ケ岳

9:38 石森のピークから 右下に森吉神社と冠岩、改装中の避難小屋

10:19 ここが山頂 火山だけあって溶岩らしき岩が盛り上がっていた

山頂から 右に秋田駒、左に岩手山 もうずいぶん雲が湧いてきている

目の先に男鹿半島 拡大すると海岸線や八郎潟調整池も見えた 

ズームでどうにか見えた岩木山  地図で測ると直線で79㎞ある

10:39 ヒバクラ岳に向って降りた山頂に、Okkaaがひょっこり現れた 

10:59 ヒバクラ岳へ、山人平を行く  遠くに岩手山

11:43 ヒバクラ岳の草原で森吉山を眺めながら 長閑な長閑なひととき、 

13:06 戻ってきた山頂 Okkaaはすでに下山したようだ
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