2015.7.27鳳凰三山
  山歩紀行 2016

 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります
 
2015.9.21栂海新道へ
 
   2016年9月17日 雨に咽ぶ岩木山 只管組のRunトレ山行(1)
岩木山 1624.6m  青森県弘前市   

14:21 急斜面を急登頂 このペースでついてこれるかとばかり、只管先を急ぐリーダー

リフト降車(鳥海噴火口)14:05-14:30山頂14:45-15:29八合目駐車場


岩木山は、俗称サンダル百名山の一つ。
八合目まで車で上り、そこからリフトに乗って、降りれば山頂まで直線水平距離で500m足らず、標高差は約150m。
簡単に山頂に立てることが、俗称の所以となっている。

もっとも、サンダル百名山なる俗称が世間に広く通用しているのかどうかは、定かでない。
それに、如何に山頂まで短距離とはいえ、そこは高山のこと、さすがサンダル履きは危ないし、そんな人はいない。
そもそも、最後の山頂部は、どんな山でも登りはきつい。

岩木山も、標高差150mのほとんどは噴火の名残の岩が積み重なった急傾斜。
そこを、今回はどうしたわけか、一気にハイスピードで登った。
先頭のUnqさんが、このペースでついて来れるかと、振り向いて聞いたらしい。
その一言が、坂好きのYoumyさんに火をつけた。何をおっしゃるやらと言い放ってUnqさんを追い抜き、ギアを更に一段上げたからたまらない。
三番目に続くShynさんは、若さでこの場面をなんなく切り抜けたようだが、最後尾の小生など、息があがってほうほうの態で山頂にたどり着いた。

今回のメンバー4人は、いずれも新潟マラソンのフルコースにエントリー。だから、阿賀北山岳会只管組の組員。
気が付けば、只管組のラン・トレーニングのような山行になってしまっていたのだった。

そこで、山歩紀行も題して「只管組Runトレ山行」 その1は岩木山、その2は八甲田山、そして、その3は山に登らず青森紀行(だから、その3は風物記)。

てなわけで、今回は、いつもと違った味わいのある山旅となったのでありました。

経緯から記すと、元々の計画では今回は、あの名高い劔岳。
立山にテント2泊で劔を狙っていたので、装備も食糧もすべて高山テント泊用、もちろんヘルメットも。
それがまた、秋雨前線北上で晴天域はどうやら青森方面だけ。
ということで、今回もまた高気圧を探して只管日本海沿岸を北上となった次第。

秋田・青森県境の白神山地を右に見つつ、青森県に入ると深浦町。そこの黄金崎海岸に不老不死の温泉があるという。
入ってみれば、確かにその名の由来がわかるような気もしてくる。
広い水平線、北日本海の波音、岩を削る白波、命が延びる思いがするに違いない。
もっとも、日頃ノーストレス生活の当方に、その効能は希薄かもしれないが。

温泉からしばらく先へ進むと、深浦の道の駅があって、そこで買った飯鮨というのが、美味かった。
記憶が正確ではないが、確か、鰰あり、鮭あり、鰊あり、鰯あり。どれも野菜たっぷりの濃酢味で、酸っぱい物好きには、たまらない味だった。

そのあとも、3日間山行中、青森の珍しい物を数々食したのだが、それについては、そのうちUnqさんが、青森グルメ山行と題してブログに載せるはず。
だから、ここで詳細は省くことにする。

午前中の車中スマホでは、岩木山はAの予報だったのだが、どうやら高山の山頂部はどこも雲の中。
これだけ台風が不規則にやってきて、そこに秋雨前線が加わるのだから、さすがの「天気とくらす」の山予報も、外れざるをえないというもの。むべなるかな。

久しぶりにカッパを着用したのだが、下山には土砂降り。
カッパの手入れを長く怠っていたせいで、撥水性能ゼロ。これまた、むべなるかな、むべなるかな。

周りの景観はおろか、山頂部の様子さえ何にも見えず。
只管駆け上がり、只管駆け下りの純粋ビークハントとなったのでありました。

今夜の宿泊所は、昼頃、車中スマホで検索、出た出た。
青森県格安バンガローというので探して、電話入れ予約。
岩木山麓の鯵ヶ沢キャンプ場。

下山してそこへ行くのに、岩木山神社に回って、結局、岩木山をぐるっと左回りに一周。
たどり着いたキャンプ場、一晩中の雨の音をせせらぎの音が打ち消してくれて、趣のあるなかなかの場所でしたぞ。

その2 八甲田山紀行へ続く

10:21 青森県深浦町の黄金崎に不老不死温泉あり

北日本海を見ながらの完全野天風呂 解放感抜群

13:55 八合目まで車、その先はリフトで、標高1477mへ

14:05 リフトを降りて 鳥ノ海噴火口があるはずだが、何も見えない

濃いガスの中、咲くアザミだけが救い 岩木山のはミネアザミだとか

14:31 山頂 カッパを濡らしたのは何ヶ月ぶりか

15:30 八合目の駐車場へ降りるとガスが薄れて下界が見えた

鯵ヶ沢キャンプ場 宿泊の翌朝 ここのせせらぎの音が子守歌だった
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