2015.7.27鳳凰三山
  山歩紀行 2016

 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります
 
2015.9.21栂海新道へ
 
   2016年2月27日 足すくむ獅子岩に立ち子持山
子持山 1296.2m  群馬県渋川市・沼田市      

子持山の山頂から 北方に白嶺の谷川連峰 関東平野は春霞でしたが上越国境の空は澄んでいました

目を東方転じれば 武尊山  眼下に沼田市街 利根川と片品川の河岸段丘

五号橋駐車場発9:07-9:17六号橋袂分岐-10:22電波塔-10:30展望岩下-11:07獅子岩11:25-12:07柳木ヶ峯-12:28子持山々頂13:45-14:40大タルミ分岐-15:35屏風岩15:45-15:50五号橋駐車場着

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山越えて越後の寒気子持山


谷川連峰は巨大なクーラー
そこから吹き降ろす風は
名高き関東の空っ風となって
大地を冷やす

子持山の登山道は南斜面で
日向は温いが
日陰は冷気を受けて
凍てついていた
岩壁を流れ落ちる水も
氷の滝

その氷柱の先端から
ひとしずくの水



凍て雫この一滴が大利根に


微かな一滴一滴が集まれば
日本一の大河となる
長さ日本一は、我らが信濃川
流域面積の日本一は
坂東太郎利根川

流域面積が広ければ
自ずと水量は多くなる

川の本流と支流は
水量の多さで決めるとのこと
本流の最上流が水源

信濃川の水源は、大水上山
上越国境の三国山脈にある
地理院地図には
大水上山々頂のすぐ南に
利根川水源碑と
明記されてあった

大水上山に降った雨は
東に流れて利根川へ
西に流れて魚野川から信濃川へ
北に流れれば阿賀野川へ
日本海と太平洋に水が分かれる
中央分水嶺
そこに利根川の水源があった

それと比べれば
子持山の凍てた雫は
支流も支流
数ある一細流の
ほんの一滴に過ぎない

が、それでも
大河利根川の流れを構成する
一滴には違いない
どうでもいいような一滴でも
その一滴一滴がなければ
大河といえども成り立たない

まるで
取るに足らない我が身でも
73億の地球人を構成する
その一人であることに
似ているではないか

そう思えば
あの凍てついた氷柱の先端から
雫となったかどうかさえ
よく分からないほどの一滴が
なにやら
愛おしくさえなってくる

高速・関越道を走ると沼田から昭和の辺り、西側に見える山が子持山

 山往けば心清しくこの笑顔   齢など感じさせない笑顔です

獅子岩  あの岩の塔にどうやって登るのか興味津々

鉄の梯子とクサリがちゃんと用意されてありました

岩の塔の上  顔は笑っていても実は足はすくんでいます 後方に子持山

断崖の下覗き込む好奇心  幾つになってもです  後方に榛名山

往きはよいよい帰りは怖い  羽あれば飛んでいきたい気分です

登り来た道を振返れば獅子岩  あの岩に立った我が身を称えつつ

山頂記念撮影と登頂乾杯は、我が会の毎度の登頂儀式です

下りも気を抜けない岩場が続きます  岩滑り木と綱と人みな頼り

逃げる気配もなくカメラにポーズ  群馬ではアオジシ君もスター並み
   
 屏風岩七十路人を踊らせて  岩壁に霊気を感じたと言うのですが・・・・
 
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