綿野舞(watanobu)山歩紀行2017
 
 1月18・20日 雪降れば喜ぶ日あり嘆く日あり
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上級コースをテレマークスキーで降りていく人がいた。荒れた急斜面を器用にターンして、難なくコブを乗り越えていく。
ボランティアの相棒になったDさんは、カービングスキーの名手。見事に2本レールの跡を雪面に刻んで、颯爽と大カーブを描いて降りていく。
いろいろな滑り方があるものだ。私などは昔ながらのテールを横滑りさせるターン。今は亡き友人が、大昔の滑り方を子供たちに教えてもらっては困りますと言っていたのを思い出す。
確かに、極短い板で滑っている人もいるし、スキーは一通りではない。
私の板には何やら数字が書いてある。それが、カービングのターンの半径を表しているのだと、昨シーズンの終り頃初めて知った。Dさんの滑りを見て真似をしてみるのだが、なかなか上手くはいかない。
子供たちの世話をしながら自分の練習もしているのだから、スキーボランティアは一石二鳥みたいなところがある。いや、そんな程度の練習だから、なかなか上手くいかないのだ。
どうせやるなら、Unqさんのように虎の穴に入らねば・・・とは、思うのだが。
 
18日は、日焼けするほどのすごい天気になった。遠く関川村の盆地から貝附の狹戸の先に日本海まで見えている。関川小学校の5,6年生、今年は大当たり。こんな日はめったにないから、雪の山の景色をたっぷりと楽しんでほしい。ほら、あの真っ白な山が杁差岳。
この日担当したのは6年生の上級者12名。初滑りの子もいるが、すぐに慣れてバンバン滑り出す。スキーの魅力は、何といっても風を切るスピード感。上達のコツは、滑る回数を増やすこと。Dさんの後ろについて、次々と下っていく。私と担当のS先生と、途中や最後尾を見守って行く、安全第一の体制。
午後2時まで、何回滑ったやら、もうクタクタ。終了後家に直行してぐっすりと昼寝、目が覚めたら暗くなっていた。疲れは歳のせい? ちがうちがう、前の日15㎞を通しで走ったせい。
20日は、3年生10名のグループ。先頭が私で最後尾をS先生。ようやく動き出した第1リフトに乗ってはみたものの、山の上は強風。せっかくここまで来たのだからと、真っ白な杁差岳をバックに記念撮影。
第1リフトで上がったパノラマコースの急斜面は、さすがのこの子どもたちにも難関だったようで、麓のスキーセンターまで滑り降りたら、「ウワー疲れたー‼」と、この有様。
それもそのはず、この日は、晴れてはいるものの冷たい強風で気温は上がらず、そのため、上の方のゲレンデはアイスバーンに近い状態。そこを踏ん張って、こらえて滑り降りてきたのだから、センターにたどり着いてホッと気を緩めたのに違いない。
いや-、がんばった、がんばった。
 渡辺伸栄watanobu
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