山の記 2020
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10月18日(日)  神の庭 ()せば諸人善男善女
長井葉山 葉山神社1216m 奥の院1200m 山形県長井市 地理院地図は→こちら
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総勢30名、長井葉山の山頂に集うの図。バックの麗峰はその名もゆかしい祝瓶山。ここは葉山神社奥の院、標高1200m。周りは一面紅葉の海。神の遊び場で憩いのひとときを過ごした老若男女に善男善女。今日は関川村公民館主催の健康登山。山に登って健康になるのか、健康だから山に登るのか、どっちがどっちか分からない面々。朝の登山道は、遠く磐梯山が浮かぶ大雲海の上。昼近く、大雲海が晴れれば眼下に最上川と散居集落の田園風景。そして、下山路は歴史に名を遺す直江兼続の朝日軍道。見所満載の登山コース。急坂登りもへの河童。このとおり、笑顔爽やかな皆さんでした。一同に神の祝福を。
 渡辺伸栄watanobu
白兎口の森林公園。2台のバスから降りて一同勢揃い。身支度整え気が勇む面々。4時間の登り、頑張るぞ!エイエイオーの図。
いきなり階段急登の洗礼。この先もこんな登りが続くのか、まさか?と、内心の不安を隠さず立ち止まる。が、みんなで登れば怖くない。
標高300mの登り口は雲の下。ここ500mのブナ樹林帯から、どうやら雲の中に入ったよう。白いブナに白い霧、幽玄の森の雰囲気が漂う。
登山道になんともきれいな色合いのキノコ。帰宅して調べたらどうやらオオムラサキアンズタケだったらしい。貴重な食用キノコとのこと。惜しいことをしたな~。でも知らないキノコは食べないこと、とるのは写真だけ。
650mを越えたら雲の上に出たらしく、空は青空。沢筋を挟んだ対岸に下山路の尾根。その上方に葉山の山頂稜線が見えて、色づいた紅葉が手招きして見えた。
下界は大雲海。この雲を抜けてここまで来た。中央遠くに会津磐梯山。左に吾妻連峰。右に飯豊連峰。絶景だ。
葉山神社の前を通って奥の院へ直行。前回の下見では見えなかった祝瓶山が目の前にくっきり。左のピークは柴倉山。二つの山を繋ぐ稜線の向こうは、鷲ヶ巣山や頭巾山の山塊。祝瓶の右の稜線が大朝日岳に続く。これも絶景。
奥の院の頂で憩う人々。ドローンから見れば、まるで紅葉の海に浮かぶ小島の上。風もなく穏やかなひととき。至福の時。これでこそ、ここまで汗かき登ってきた甲斐があったというもの。
たっぷり休憩の後、葉山神社へ。ここでもう一度集合写真。みなさん、思い思いの顔、表情。あーきてよかったな~と。最年少スタッフを務めたIbu少年の誇らしげな顔!
雲海もすっかり晴れて、大好天。下界は西置賜の盆地。穀倉地帯。中心を最上川がうねりながら左方向へ流れ下る。遠くに蔵王連峰。
下山路は朝日軍道の史跡の路。つづらに折れて高度を下げる。ここを軍馬が通ったのは400年以上も前。史跡保存の弛まぬ手入れで路が保たれている。
標高600m辺りまで下れば、紅葉はまだ始まったばかり。山頂の真っ赤な紅葉もいいが、緑に混じりだした紅葉のはしりもいい。西に傾いた陽射しの森。
ヤッホーと呼べば、疲れも見せずにヤッホーと手を挙げて応えてくる。いずれ劣らぬ健脚の面々。さすがというべきか。ここまで下れば、下山口まぢか。皆さん、頑張りました。お疲れ様でした。
<コースとタイム>  白兎登山口発7:53-11:36葉山神社-11:50奥の院13:03-13:16葉山神社13:25-16:08草岡登山口着
ここに上げきれなかった画像はYouTubeにあります。こちら⇒ 
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