綿野舞(watanobu)の畑作記2017
 
12月3日 軽トラに 宝満載 桃太郎
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玉葱を植付けたのが1か月前。それ以来久しぶりの畑。この日は、残しておいた全作物の収穫。大根、長ネギ、サトイモ、八ツ頭イモ。愛車ホンダの軽トラに積んだら、荷台にいっぱい。家までほぼ10㎞の帰路は、なにやら桃太郎の気分。荷車いっぱいの宝物は、土(ベト)からの贈り物。お供は猿雉犬ならぬOkkaa一人といえども、堂々の凱旋。そのOkkaa、奮闘の手柄は名誉の負傷、そして当の桃太郎も、この日から悶絶の夜・・・、イヤハヤの顛末記。
渡辺伸栄watanobu
顛末の根本は、一輪車のタイヤを空気いらずのウレタンタイヤにしていたことにある。以前は空気タイヤだった。口ゴムが傷んだのか、使用の都度手もみポンプで空気を入れていた。それが面倒になって、この春、ウレタンタイヤに替えた。空気タイヤのように弾まない分、押すのが少々重い。ちょっとした凹凸でもすぐにつっかえる。それでも地面が乾いて堅ければ何とかなった。それがこの日の地面は雪でぬかるんで最悪の状態。ウレタンタイヤはまるで江戸時代の荷車の車輪のように地面に食い込む。畝間の大根を集荷しているとき、タイヤがぬかるんだ地面に深く食い込んで動かなくなった。一輪車の鼻先をOkkaaに持ち上げてもらって、畝間から脱出、畦道に上げて一息ついたその時のことだ。
一輪車の脇を回って後方に行こうとしたOkkaa、ワッと叫んで畦道の脇の排水路に片足突っ込みバシャン。そこにあることは先刻承知の水路、幅20センチ深さ15センチ水は数センチ。跨ごうとして目測を誤ったか、あるいはうっかり、それがあることを忘れたか。古いコンクリ溝で、ヘリはギザギザ、さては怪我でも?と心配したが、本人は大したことはないと言う。ズボンが濡れたようだが、それも大丈夫だと言う。そのまま、作業続行。
凱旋して、後始末を終えて、野良着を脱いだら案の定、右足膝下の皮膚がベロりと向けていた。流水で洗ってオロナインを塗ってキズバン、あれから4日経った今日(7日)、まだ少し血が湧いている。
桃太郎の方はといえば、そんな手強い一輪車にいっぱい宝を積み込んで、5、60mほど離れた所にある軽トラまで、何往復したことか。日ごろ鍛えしこの腕(かいな)とばかり、少々の凹凸は力任せに乗り越えて、途中の小坂も何のその。そのうち防寒具を脱いで、それでも、冷たい川風の中で汗ばむほどの奮戦力闘。
かくして、力戦奮闘の収穫物を軽トラいっぱいに積み込んだものだから、帰宅凱旋は桃太郎の気分になったというわけだ。
少々遅い昼食をとって、炬燵に入ってながまっていたら、大問題発生‼ 身体の節々が痛い。首筋、肩、背中、腰、臀部、ジワラジワラと。何やら熱が出てくる直前の案配。風邪か?早々に布団を敷いてもらって潜り込んだ。夜も大河ドラマだけ見て、早々に就寝。といっても、痛みは変わらずウツラウツラ。
翌朝、食欲もある。熱を測れば平熱65度、痛みは臀部と腰と背中に集中。突然分かった、これは一輪車が原因だ。風邪ではなかった、まずは上々。なに、筋肉痛なら休めば治る。今日は炬燵で休養と決め込んだ。
ところが、外は陽が射している。こんな日に庭木の雪囲いをしなかったらいつやるか?何十年も使ったことのない腰バンドを取り出して、サイズをグッと細めに絞り、腰をギュウギュウに締めつけた。これで何とかなりそうと、午前いっぱい庭作業。午後と夜は、布団の中。ただ寝ていたのではない。ゴルフボールを二つ、腰や背中の下に置いて、自重で圧をかける。悲鳴を上げたくなるほど圧したら次のツボへと、夜通しこの作業。勿論夜半はウツラウツラ。
ゴルフボールは、いつもRunの手当には欠かせないアイテム。今回も、よく効いた。
3日目は有難いことに雨。これで休養できる。炬燵でゴルフボールマッサージ。畳カーペットの上だから布団の上よりもさらに効く。午前で、腰以外の痛みはほぼ消えかかった。
ところが、今度は下痢がきた。少々程度が強い。何か悪い物でも食べたかというと、誰もなっていないから食事が原因ではないとOkkaaは言い張る。連続の下痢ではないから、強烈というほどではない。恐る恐る軟らかいものを食べ水分を摂って、お腹をなだめる。それでも暫くすると、食べたものは下りで排出。そのつど、程度は弱くなってきているようだ。
4日目の朝には殆ど治まった。毎朝の体重計測を不調のこの2日間やっていなかった。3日ぶりのこの朝、何と2キロも減っていてビックリ。畑の前日からRunをやっていなかったから、本来なら減るどころか2キロは確実に増えているはず。我が身体ながら、バランス調整の上手さには感心してしまう。この日午前は、看護学校講義日で、この日は特別支援学校見学。体調はほぼ回復したようだ。ただ、体力は回復しておらず、午後は休養。治りかけが大事と、夜のクライミング講習の手伝いは、休ませてもらった。
5日目の朝、体重は増えてないが減ってもいない。食事を平常に戻した。外は小春日模様、午前は庭木の囲い作業。少々息が上がる。体力が回復していないしるし。我が身体の60兆の細胞たちのささやきは、常に尊重している。午後はRunのつもりだったが中止にした。お陰でこの日で庭木の雪囲いは完了した。
さて、これで6日間走らなかったことになる。明日(8日)から復活する。元旦マラソンに間に合うか。11月は、かなり走り込んだ。10kmの記録を何とか55分に縮めたくて、トボトボ走の日を挟みながら、インターバルの日とビルドアップの日を繰り返した。その疲れがたまっていたのだと思う。だから、今回の6日間休養は必然だったように思う。
腰、背痛は一輪車がきっかけだったとしても、真因ではないのかもしれない。そもそも、一輪車が原因で下痢になるはずがない。それにOkkaaの怪我だって一輪車に言わせれば、オレのせいではないと言うはずだ。
今季最終の畑作。収穫を終えた畑。一年の恵みに感謝して全景をスマホのカメラに収めた。
Okkaaは、もう畑はやめようかなどと言いだしている。この畑をやりだしてちょうど10年。区切りかもしれない。が、ヤンマーのポチ号はまだピンピンしているし、土は年々よくなってきているし、さあどうしよう。それに、冬越しで栽培中の玉ネギとニンニク、これを見捨てるわけにはいかないぞ。
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