荒川沿岸の風物、旅の出会いなど、折々に綴る      
    
綿野舞watanobuの
風物記 2015  
 
 1月18日 クラゲ・・・宇宙の舞

最初の水槽がこれ!!  いきなりグググーッと惹きつけられてしまった 

漆黒の宇宙を遊泳する異星人か、はたまた未確認飛行物体か

阿賀北山岳会の新年会は、豪勢に温泉泊まり。

前夜は、吹雪の露天風呂で湯アタリするほど長湯したり、Junjyさん手作りの「阿賀北山岳会四季の歌」を皆で歌ったり。

翌朝も猛吹雪の中、近くにあるというクラゲの水族館へ行ってみようということになった。

荒れ狂う日本海からは、猛烈な横殴りの吹雪が吹き付けている。
こんな日に、水族館もないだろうとは思いながら、すごすごとついていった。
もしかしたら、シーズンオフ、閉館中では。
仮にオープンしていても、観客まばらな場末の劇場級では。
などと内心秘かに思っていた。


ようやく辿り着いたそれらしい建物は、列風吹き付ける海岸の寒村に、不釣合いほどの大きさと形で立っていた。

建物の前の車道には完全防寒の誘導員が立っていて、窓ガラスを下げて「水族館に入りたい」と言うと、「駐車場は向うだ」と言う。

驚いた。
寒風吹きすさぶ駐車場に車がいっぱい。
ずっと外れに駐車して、そこから烈風の中を歩いて、ようやく館内へ。

なんということだ。こんな日の水族館に、賑わうほどの人。


入館して、しばらくは、イワナだのブリだのサメだのカニだのと、まあまあ小規模な水族館の風情。


ややあって、突然、クラゲの水槽。
いやはや驚いた。
度肝を抜かれた。
その美しいこと。珍妙なこと。幽玄なこと。
あわててデジカメを取り出して撮影開始。一眼レフを持ってこなかったことを悔やんだ。


かつて不人気で閉鎖寸前までいった水族館が、クラゲの一点突破で大復活したものだとか。
話の種に、名物のクラゲアイスを食べてみた。

アイスはもう一度食べたいとは思わなかったが、クラゲの泳ぎは、また見に来たいと思った。
それほどに、彼らの動きは魅力的だった。

なんとかピントが合っていた数枚を載せました。動画と併せて、どうぞ、浸って見てください。



2日間、吹雪の中を運転してくださったIke会長さんと企画引率のUnq事務局長さんに大感謝だ。
本当にありがとうございました。


なんでも、どこでも、人の行くところには、まずは行って見るもんですねェ。

なんとも不思議な姿、色、泳法

絹の糸を垂らし、くねらせて踊る姿は、さながら宇宙の舞姫

戯れ踊りじゃれあう子どもたち

虹色に変化するネオンサインをまとったゾウリムシ

水族館の外は波の華舞う厳寒怒涛の日本海でした