綿野舞watanobuの記2025      watanobu634@gmail.com
筆・渡辺伸栄watanobu(新潟県関川村在住) 
更新情報
関川村広報紙連載「古文書でタイムスリップ・江戸時代わが村の暮らし㊽」
  2025年5月号<乙(きのと)からの詫び状> 
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村上新聞連載コラム「へまの功名第12話 捨てる神・拾う神」 ⇒こちらから

歴史館友の会会報「いわかがみ100号」(2025.3月発行) ⇒こちらから
村上新聞新年特大号掲載
  「良寛が歩きバードが通り政宗が駆け抜けた道 米沢街道」
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~目 次~

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2011

外部リンク
安久昭男/
阿賀北山岳会


染繍師/
宮城美穂子
5月3日(土) 風倉山は緑柔らかく 飯豊大展望
 登山記録とYouTubeは こちら


我が住む関川村の盆地の底から ぐるりと見渡して
登山道のある山で 登ってないのが この風倉山だけ
R290を通るたび、菅谷あたりから見えるこの山に見当をつけて
いつか登ってみたいと眺めてきた山
今回ようやくその機会に恵まれた
意外と急登でやせ尾根続き 岩場 ロープ場
その上 ミニながらアリの戸も
最近とみにバランスが悪くなった身
Unqさんは 昨晩 小生が滑落する夢まで見てくれたとか
気を付けるべしとの夢のお告げ
慎重の上にも慎重を重ねた 間違っても正夢にしてはならない
お陰で何事もなく無事に登り降り 結果良ければ悪夢もありがたい
風倉の山頂が、これまた絶品
目の前に杁から始まる なじみの飯豊連峰
大日岳まで斜めに連なって
その奥行きがまた何とも言えない飯豊の魅力を醸し出して
山はやっぱり登って見なければ その魅力は分からない
それにこの時季、緑はやわらかく
ツツジの花の薄ピンクとタムシバの白
爽やか過ぎるほど爽やかで 静かすぎるほど静かな 風倉山
これでこの山も、オレの山 登った山はオレの山
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4月28日(月) 二日目は異形の瑞牆山 七年ぶり
 登山記録とYouTubeは こちら 




瑞牆山は異形の山だ
遠くから見ても異形 名前からして異形 近づけば猶又、異形
異形づくめの瑞牆山 今回で二度目
前日の黒斑山から下りて浅間山荘のキャンプ場に一泊
翌朝早出して 一気に南下
途中、野辺山高原から八ヶ岳と瑞牆・金峰両山を眺め
信州峠を越えて山梨県入り
懐かしい瑞牆山荘前から、異形の岩石山を再び堪能
前回が2018年だから もう7年にもなるが
その時の写真と見比べても、ほとんど何も変わっていない
時間の経過が速い昨今、老化の進展も著しい中
山の時間だけは止まって見えるのが、何よりも有難く、うれしい
連休の四日間、息子夫婦が留守番に来てくれた
お陰でこうやって 二年ぶりの泊登山
それもまた有難く、うれしい
 
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4月27日(日) 一日目は浅間に逢いに 黒斑山
登山記録とYouTubeは こちら 

トーミの頭で

黒斑山山頂から
群馬の山からは 時々浅間山が見える
白く霞んで、いつも山頂の肩から噴煙らしき雲が上がっている
これまで最も近くで浅間山を見たのも 群馬の浅間隠山
13㎞も離れていたが、白く秀麗な浅間山は印象的だった
その浅間山に登ってみたいが、今は、第二外輪山の前掛山も登山禁止
ということで、第一外輪山の黒斑山へ
ここから浅間山の山頂は2.8㎞
間近で見る浅間山は 赤茶けて荒涼としていて
これまで遠くから眺めて思い描いていた浅間山ではなかった
天明の大噴火による大災害をもたらした山
以前、その当時の記録「浅間大変記」を読んだことがある
山頂の反対側の群馬県側へ流れ出た溶岩による大惨劇
赤茶けた山容と黒斑山の大カルデラ壁を現地で見れば
この山の持つ荒々しいばかりのエネルギーを直に感じた気がした
山はやはり、登って見なければ分からない
 
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4月23日(水) 雨桃見事 今だけの桃屋敷 
昨日は温かな日で
診療所の診察を終えた足で 花見のドライブ
今日は一転 寒気が入り冷え模様
雨が降って 玄関前の桃の花が一段と赤みを増した
門のせいで外の道路からは見えず
入ってくる人も 門の屋根のせいで頭を下げて出入り
そのためか だれも桃の花を愛でてくれない
誰の為でなく 褒められもせず 認められもせず
只ひたすら 咲くためだけに咲く
せめてOkkaaと二人 毎朝声をかけて褒めている
お~みごと!! と
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4月20日(日) 花庭の時が行き 今日は桃花 




歳を取ると時の流れが速いと 人は言う
年齢を分母にすれば 同じ1年でも老人と若者では
時の長さが異なるからだ と人は言う
だが、それは単なるこじつけの理屈
エントロピー増大の法則によって
宇宙のスピードは増しているのだ
だから、近年は、若い人も時の流れが速いと言う 子どもさえも
時の流れが速いのは 悪いことではない
速ければ速いほど 花の季節が速く回って来て
喜びの季節に出逢う回数が増えるというものだ
マゴ狸もカッパ君も 巡り来た春に この喜びよう
何を思ってか 巨大シイタケまで 飛び出してきたゾ
家計を預かる小生としては 暖房費の不要が何よりうれしい
それにシイタケだって 増大する食糧費の多少の助けにはなる
あ 昨今の食糧費の増大と エントロピー増大の法則は
何の関係もない ただ政治が無策なだけ
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4月5日(土) 善男善女 花の山旅 始まり始まり
 ⇒静止画と記録はこちら      ⇒YouTubeはこちら 

海抜ゼロメートルからの急階段も何のその

角田岬の灯台を越えて

胸突き八丁のやせ尾根急登

雪割草満載 さすがは何し負う花の角田山

全山びっしりのカタクリ その中に幸せの白カタクリ

角田山頂の善男善女

山頂眼下に蒲原平野 その先に霞む越後の山々
今年度の公民館健康登山
寒からず暑からず 幸先の良いスタート
山は、花で名高い角田山
コースは、海抜ゼロから登れることで知られた灯台コース
真っ青な日本海に真っ白な角田岬灯台
そして両側急崖スリル満点のやせ尾根ルート
そこの急坂を登り切れば、カタクリが現れやがて一面の群生
と、現れ始めた雪割草 これこそが花の角田の所以
とりわけ下山ルートの桜尾根 そこの雪割草はつとに名高く
色とりどりに咲く雪割草には ただただ感じ入るばかり
さすがはその名にたがわず 全国からの登山びとで
広い駐車場は満杯状態 さすがさすがの流石之介
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3月28日(金) ピアノを弾きながら 生き死に考 
その6
「早回し全歴史」の記述に戻って、
人間の精神活動の発達過程をたどってみることにする
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3億7000万年前に、最初の両生類が現れてからも
地球環境は、火山の大噴火や小惑星の衝突や
ときには、植物の酸素過剰排出など生物自身が原因で
想像を絶する規模の大変動を繰り返し
その度に、多くの生物が絶滅と繁栄を繰り返した

2億3400万年前、火山活動で気温湿度上昇
200万年もの間、雨が降り続き、高湿度環境で
恐竜が大繁栄
人間につながる原始哺乳類は、マウスより大きい程度で、
穴の中か樹上に隠れて暮らし、昆虫を食べ、夜間の行動だった
小惑星の衝突で、地球上の生物の70%(陸の動物90%、植物50%)が消滅
6600万年前には
恐竜が消滅し、代わった哺乳類が急速に進化

5500万年前、
霊長類登場
3000万~2500万年前、ヒトの祖先となる大型類人猿登場
人間が捨てた本能を霊長類にさかのぼって解明できれば人間の本質が見えてくる
1200万~1000万年前、人間がゴリラから分岐
ゴリラのオスは集団から追い出され、激しい競争
そのため、メスと異なるオスの体形になった
また、競争の中で友好関係を結ぶためオス同士のグルーミング(毛づくろい)が発達

700万~500万年前、人間とチンパンジーが共通の祖先から分岐
人間とチンパンジーはDNAの98.4%を共有し、最も近い親戚
縄張り意識=組織的行動を、共通の祖先から引き継いだ
社会関係を操るための大きな脳、道具、言語、暴力

400万年前、乾燥で森林減少、サバンナ形成
食糧を得るため森を出て遠くまで移動
その結果、二足歩行の人間最初の祖先「アウストラロピテクス(南のサル)」
二足歩行で自由になった手で多様なジェスチャー、それが言語の幅を広げた
また、自由になった手で道具を携帯、常時使用
言語と道具の活用で、脳の容量を増やす進化圧力が働いた

250万年前、「ホモ・ハビリス(器用な人)」
物を切るための石の薄片を作った
その作業は、相当の知性と意図と職人的忍耐力が必要
しかし、以後100万年の間、技術の向上なし、発明の蓄積はなかった
集団の規模も、アウストラロピテクスやチンパンジー同様小さかった

200万年前、人口増加で集団同士の衝突が頻発
暴力沙汰を避けるために同盟関係の構築など社会関係管理へ脳が発達し
贈与や集団間婚姻
グルーミングは集団メンバーが増えると時間が足りなくなった
そこで登場したのが「噂話」「雑談」
そして、火を使い肉を焼いた「ホモ・エレクトス(直立する人)」が現れた
背が高く、二足歩行のスタミナとスピードは現在の人間並み
それ以前の種よりも大きな集団
肉食は植物食よりエネルギー多く、脳が発達
アフリカを出て、南アジア、東アジアへ移動
砂漠、森林、海岸、山岳地帯にも適応

150万年前、東アフリカのホモ・エレクトスが画期的な能力を身につけた
新しい能力、「集団学習」 
現世代から次世代へ、手を加え、革新を積み重ね、技術を向上させた
生物学的進化や淘汰と関係なく複雑さを高められるようになった
文化の領域への最初の一歩、ブレークスルー(突破口)

120万年前、ホモ・アンテセッサー(先行する人)が、ヨーロッパに大量移住
約70万年前、ホモ・ハイデンベルゲンシズが、ゆっくりとヨーロッパと西アジアへ
約40万年前、ネアンデルタール人が出現
集団学習能力が強化され、複雑な道具を作り、それを変更と改良の繰り返し
そして、
31万5000年前、いよいよ我らの「ホモ・サピエンス」が、アフリカに登場する
ネアンデルタール人との資源奪い合いに勝ち、多くを殺し、かなりの交雑
ホモ・サピエンスだけが絶滅しなかった
それは、最も集団学習に長けていたから

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ここまでのまとめ)
人間の脳は、集団生活のために発達した
つまり、我々の精神活動は、他者とのかかわりに強く関係している
とりわけ
「他者と友好関係を結ぶこと」と「集団学習を成立させること」
この二点が主要素
このことに、「色即是空 受想行識亦復如是」 つまり
「精神活動も物質世界と同様に『空』なのだ」の意味が
直結しているはず
その二点は
ひたすら生きて生き残ることを意図するDNAの
命令が出力された結果なのだ
人間だけが、特別(特殊)な方向へ出力を続けてきた
特異な結果なのだ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(つづきは又)
 
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3月27日(木) 雪消のあとの庭掃除
「雪消のあとの春の野に すくすく萌える みどり草」
堀口大学の詩は、春を待つ雪国の人々の心
さりながら、雪消のあとの春庭は、なんとも汚い
弘法大師が雪で村の汚れを消してくれた話を思い出しながら
今日は、雪消の汚れの掃き清め
昨日一昨日、にわかに気温が上がって
庭の花たちが待ってましたとばかりに咲き出した
フクジュゾウ、ヒマラヤユキノシタ、キクバオウレン、フキノトウ
周りには、早くも伸び出そうと虎視眈々の草たち
すくすく伸びるみどり草をどう始末しようか
猫額苑とは言え、一馬力の管理は、少々手に余るかも
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3月9日(日) 氷瀑と怪物と 蔵王白世界 




仙人沢の大氷瀑



樹氷原のスノーモンスター


烈風の馬の背 ここは標高1700m

一瞬姿を現した御釜
まるで雪洞の熊野岳避難小屋


上ノ山市街に降り注ぐ薄明光線
2月の月例山行は寒波の断続的襲来で実行を見送り
快晴絶好天予報のこの日を待って、冬の蔵王へ
豈図らんや
午前中こそ、ちょっと間の青空が出たものの
ほとんど終日、烈風のガスの中
なおかつ、午後は吹雪状態
吹きさらしの馬の背、1700mの高山の風は体温を奪い
二重の冬手袋でも指先が痛い
烈風にトレースも消え、ホワイトアウト状態
巨大なエビの尻尾でモンスターと化した目印のポールと
時々素手になって操作するスマホの地図アプリが頼り
久しぶりに厳しさと緊張感を味わった
が、これがまた、たまらない快感なのが
登山人の登山人たる所以
冬山に限らず、登山に危険はつきまとい
生死の境は紙一重と実感するのは常のこと
薄紙一枚分のラインを越えないために最大限の気を払う
準備、身支度、注意力、平静心、想像力、研ぎ澄ます感性・・・
すべては生き残るための精神の緊張
そして、自然界からのご褒美は
これまた、たまらない感動の数々
今回は
ブルーアイスホールとホワイトスノーモンスター
そして、下山時
突然現れたエンジェルラダー
何よりも、最大のご褒美は
無事家に戻れた僥倖
すべては大いなる者の差配の下にいる
これまた、いつもの実感
・・・・・・・・などど、久しぶりの雪山に感激して
ついつい、大げさな書きぶりになってしまった
息子の嫁さんが読めば
おとーさん、キケンなことはやめてください
などと、言われてしまう
ナーニ、この日の蔵王稜線には結構な老若男女がいて
みな、能天気に雪山を楽しんでいたし、
私にしてからが
凄いだの、素晴らしいだの、いい気持ちだのと連発していて
それほど深刻な気分になっていたわけではないし
氷瀑の真下に入って、スリルを楽しんで
運が悪ければ、頭上から一撃、一巻の終わりなどと
口にはしてみても
滅多には、ないだろうと楽観視しているのだから
マ、能天気の一員でもあったのであるのだ
・・・・・・・・詳細は、「山の記」とYouTubeで ⇒こちら
 ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・ ページのTOPへ
2月19日(水) ギター弾きながら 生き死に考

楽譜指定のテンポ♩=100に挑戦

毎日の練習曲

スローテンポで初めての演歌 テンポ違いの箇所あり
ようやく少し考えがまとまってきたので
「生き死に考」を再開することにした
去年の9月以来しばらくの中断で、間が開いた
それで、この先を続けるために
まずは、ここまでの簡単なまとめをすることから始めたい
    ※ これまでの「生き死に考」は、左の目次から
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
138億年前のビッグバンから100億年の過程を経て、DNAが生じた
そこから4億年かけて単細胞が生まれ、
それが、さらに28億年近くかけて、多細胞生物になった
DNAは、ひたすら生きることを目的としたプログラム
単であれ多であれ生命体は、このプログラムの出力機構

つまり、DNAこそ、生命体の意思
それは、生きること、生ある限りひたすら生きること
生命体の行動が事細かくすべて
DNAにプログラミングされているわけではなく
単純に、生きるための行動を取るように
コマンドが書き込まれたプログラム

DNAは、プログラムを維持するためにコピーを繰り返す
元素はその材料
元素は互いに結び付いて原子、分子となり、物質世界を構成する

我々の身体も、他から取り入れた元素が結び付いたもので、
元素レベルでは、分離と再構成を繰り返し
他の物質との間で、絶えず相互交換を繰り返している
私の身体を構成する元素は、
以前、どこかの何かに使われていたもので
私の身体から出ていく元素が、次にどこかの何かに使われる
身体を物質レベルで見れば、それは、それだけの話ということになる

般若心経の「色即是空」とは、このことを喝破した表現
色すなわち物質世界は、このようになっているのだ、と
無ではない、元素は138億年前から普遍に存在し続けている
しかし、有とも言えない
元素レベルで物質世界を見れば、
自と他を区別することも、生と死も、意味はない
自分のものは他のもの 他のものは自分のもの
無でもない、有でもない、それが、空
だから、自分という存在に、そう頑なにこだわるな、と

しかし、精神活動となると、そう単純ではない
精神活動は、生命体の意思で、
本を正せば、生きるというDNAの意思
DNA発生以来38億年かけて、
人間という形に生命体の一系統が変化してきた
人間という形は、
DNAの意思の出力機構としての一形態にすぎないが、
人間の精神活動は、生きるという生命体の意思を体現するために
他の生命体とは違った、特別の方向に進化してきた

それは、なぜか、特別の方向とは、どんな方向か
これが、「生き死に考」の次のステージの問題

般若心経では、「色即是空」に続けて、
「受想行識亦復如是」と説く
色は、身体を含む物質世界のことで
受想行識は、感じ想い行い識ること、つまり精神活動
だから、色は空だよ、同じように精神活動も空なのだよ、となる
自分の精神は他の精神 他の精神は自分の精神
これは、何を意味しているのだろうか

誤解を避けるためにあらかじめ記しておくが
決して、物心二元論を展開しようというのではない
すべては、量子の法則に支配された元素原子分子レベルの話
その世界は、どうやら物心一元となるようだ
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2月10日(月) 寒波の中でも 老年的超越 
村上新聞の竹内社長さんから、連載コラムをと請われ
執筆を始めてみたら、俄然、来し方を振り返ることが多くなった
以前はもっぱら、前ばかりを見るようにしてきた
後ろを振り返れば、自然と浮かんでくるのは悔いることばかりで
気が滅入ってしまうからだった
しかし、コラムを書くことになって、意図的に振り返ってみれば
結構楽しいことが浮かんでくるのだから、不思議なものだ
毎朝の修証義で、懺悔滅罪を読み上げているせいで
もしかしたら、浄化されてきたのかもしれない
今は、面白い人生だったなあと、素直に振り返ることができる
家族がいて、学校の子どもたちがいて、先輩後輩仲間がいて
第9話で描いたこのイラストなど、見ているとつい笑ってしまう
近頃は、挿絵のイラストを描く時間が
何か、至福の時間のようになってきた
家事をしていても、風呂に入っていても、ついぼーっとして
浮かんでくる場面に浸ってしまう
さて、頭は洗ったのやら、鍋の火は止めたのやら
アブナイアブナイ、いよいよ老年的超越の領域に入りつつある

先週はちょっと忙しかった
村上新聞の〆切があって
関川村史年表作成の分担作業を延ばしてもらった
その分、週末、シャカリキとなって作業して
昨日の夜何とか、メールで提出したばかり
それで今日は、やや余裕ができて
9日ぶりのギターの練習と6日ぶりのマシンラン
とはいえ
村広報紙の〆切も迫っているので、その準備も今日から
家事にとられる時間も増えているし
生死考や米野戦記など、後回しにしている作業も多い
それでも、することが多いというのは
有難いことだと、これまた心底思う

2月寒波はどうやら一段落
豪雪の雲は、この辺りを避けて行ってくれたようだ
屋根の雪下ろしに備えて新調した命綱もハーネスもアンカーも
使うことがなければ、それに越したことはない
今週もう一度寒波がくるとか・・・・クワバラクワバラ・・・・
さて、もう寝る時間・・・7時間の睡眠時間は、確保せねば
 
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1月24日(金) 恒例の雪の五頭山 初登り YouTube 

凍てつくブナ林 幽玄の森

一ノ峰に続く長い稜線上 光背神々しく

前一ノ峰 飯豊は見えず

前一ノ峰を下って鞍部の風除け地へ

テントを張って大休止

テントを畳む頃ガスが薄らいで 眼前にホワイトツリー

前一ノ峰に戻る どこの高山かと思うばかりの光景

雲が切れ青空が出始めた まるでアルプスの稜線

三ノ峰に戻れば 五頭山ブルー

蒲原平野もよく見えてきて

ブルー&ホワイトの絶景の中を下山
雪の五頭山 毎冬登って飽きることはない
毎度の賞賛
吹雪だったり 凛冽とした山気だったり
白と黒のブナ林に 凍て付くエビの尻尾
真っ青な空に 純白の雪面
逆光の中の樹氷
その時どきに 新鮮な感動
登山は心の掃除
掃き清められた精神は
まさに色即是空そのもの
毎度の五頭山 今年も何かいいことがありそうな予感
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1月24日(金) 2年ぶりのスキーボランティア 
去年は雪なしで、小学校のスキー教室は開催不可
だから、2年ぶりに履くスキー
購入してもう20年近くになる板とブーツ
2年間放置したから、使うのをやめた
ブーツは特に、劣化するといきなり破裂するという
小学校の手配で、児童と一緒にレンタルにしてもらった
手ぶらで行くスキー場というのも、初体験
身軽でなかなかいいものだ
子どもたちは、いつも変わらず、明るく元気
ボランティアをしてもう20年近くなる
毎年こうしてスキーで付き合って、
初めの頃の子どもはもう大人
年年歳歳、こちらは相変わらず
歳歳年年、子どもたちは大きくなる
いや、こちらは逆に、小さくなっているのだ
毎年、この時だけ会うボランティアの仲間
もうそろそろやめようかと思っている、と言うと
年一回ここで会えるのが楽しみなのだからまだまだ、と言う
来週もう一回、今度は高学年
来年のことは来年考えることにしよう
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1月20日(月) ゆっくりモードで喜寿+1の手習い 
決して人に聴かせるような演奏ではないのだが
一人練習していると、なかなか一曲弾き通すのが難しい
途中必ず引っかかって、そこからまた、弾き始める
その繰り返しで、なかなか上達しない
待った待ったのへぼ将棋状態
で、やはりYouTubeにUPすることにした
録画のカメラを向けるだけで、覚悟が違う
ゲツバタしながらも、何とか一曲弾き通そうと真剣になる
ランニングもそうだ、大会があれば練習に気合が入る
やはり、発表の場があるとないとでは大違い
今回一気に三曲UPした(左の目次のソロギター手習い)
半年ぶりのUP、自分では多少進歩はしていると思うのだが
しかし、ゲツバタぶりは相変わらず
亀の歩みでも、止まらなければ、いつか山頂に達する
昔、大朝日岳で、そんな女性登山人を見た
 
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1月4日(土) あらためまして 謹賀新年
去年の登山から一選抜の賀状イラスト
今年のは、七夕登山の苗場山
山頂台地の広大な緑野湿原
思わず知らず、おおースイッツランド!と叫んでしまったら
当然のごとく、続いて出たのは おおブレネリ
この歌を歌えば
長く続く木道の上でスキップなどしたくなるというもの
まわりは、真っ白なワタスゲの群生、それはそれは
見事な光景だったのです
早々に賀状をいただいた皆さん、ありがとうございました
週明けに郵便局へ行って賀状を買い、それから印刷の予定
今しばらくのご猶予を
あ、末筆ながら、今年もよろしくお願いします
 
 ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・  ・ ページのTOPへ
1月1日(水) 初春のめでたさや 娘の一本立ち 

(画像をクリックすれば「染繍師 宮城美穂子」のページが開きます)
昨年末、娘が作家として一本立ちしたという
天然繊維の糸と布を日本古来の技法で染め上げ
伝統技法で刺繍する
さらには、その生地を縫って小物も制作する
この一連工程を一人で行う作家はなかったので
自分で勝手に「染繍師」(そめぬいし)と名乗っている
いよいよ我が家から芸術家誕生か と思ったら
豈図らんや 芸術家ではありません!あくまでも職人です!
と、返ってきた
職人とは・・・ずっと昔、鎚起銅器職人の話を思い出した
曰く、三日手間の仕事をきちんと三日で仕上げるのが職人
それ以上でも、それ以下でも、職人とは言わない と
以下はわかる 四日も五日もかかるのは、見習いだろう
以上はどうだろう・・・そのとき左甚五郎の伝記を思い出していた
柱のほぞ穴一つ開けるのに丸一日かかった甚五郎を
兄弟子が叱った
で、そのほぞ穴をのぞき込んで、兄弟子は腰を抜かした
小さなほぞ穴の中に、猿が三匹彫り込まれていたとか
子どもの頃読んだマンガなので、真偽のほどは分からないが
職人以上というのは、このことだろうかとその時思った
娘のは、どうみてもアート と思ったのだが
考えてみれば、アートは実用性を考慮しない
実用性があってこその職人
ということで職人にこだわるのなら、それはそれで
おみごと!というしかない
職人は名を残さず作品を残す
それもまた、いい
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