猫額苑 四季   ねこのひたいのにわ   2016
文字通り狭い我が家の庭
綿野舞watanobu流ガーディニングの苔庭
だったはずが、最近は果樹園のようになって、それでも
独り悦に入っている自己満足の庭 
 
  2016年3月12・13日 慌てたか淡雪かかり目を覚ます

3月12日朝 淡雪が綻びかけた梅蕾に

まだ固い桃の花芽に雪かかる
ここのところすっかり春めいたと気を許し
薄着で朝風呂にと外に出たら
一面の淡雪

慌てて家の中に戻り
一枚羽織って出直し

それでも、素足に下駄
往きは多少冷たくても
帰りは熱った身体に
素足は快適

家に入ろうとすると
東の雲間から
朝日が出始め
淡雪は風前の灯のよう

またまた慌てて家に入り
カメラを持って出直し
消える前にと
カメラに収めた

苔庭に淡雪の風情はよく似合う
自画自賛ながら
苔庭にしてよかったと思うのは
こんなとき


翌朝、庭に出てみると
きのうの淡雪に慌てたか
早春の花たちが
にわかにお目覚めのよう

これから次々と花が咲き出す庭だから
なにも慌てて撮る必要もないのだが
しかし
蕾から花に変るこのときに撮れるのは、今ばかり
だから
またまた慌ててカメラを向けた

とりわけ
マンサクと梅の
開ききっていない花びらがいい
淡雪と同じ
はかない時間
ときは、次々と移ろい往く

「時間よ、止まれ!!」
禁断のあの呪文を
使いたくなる

せっかくのアセビの花に春の雪

苔庭に春の淡雪風流な

翌13日 淡雪は跡形もなく福寿草

淡雪で慌て目覚めたマンサク花

白梅の一輪咲いて春はそこ
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