綿野舞(watanobu)林間記2017
 
 2月28日 枝切って シャッター壊して 春来たる
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2月最終日、珍しく晴れ上がり放射冷却で凍てついた朝。こんな日は、凍み渡りで雪面を歩く絶好機と、軽トラに長梯子を積んで、ひとり山林へ。春が来て、いよいよ山仕事の始まりです。
さて、気分よく初仕事を終えて、颯爽と帰宅して軽トラを車庫入れ。途端にガッシャーン、予期せぬ惨事に遭遇したのでありました。
渡辺伸栄watanobu
まずはカメラを持って、山桜の木たちを見回り。大木の実から育った幼木が順調に育って、林になりつつあります。
雪面はまだ固く、陽射しは温かい、凍み渡りには絶好の日です。山桜の大木が作る雪面のシルエットがまた、なんとも言えないいい気分。 
竹林の中もまだ厚い雪。昨秋、百本ほど「大したもんじゃ祭り」のあの大蛇の骨組み用にと貰われていった。作業に来た人たちが、「今時、竹林を手入れしている人は珍しい」と、あきれたように感心したように眺めていた。さて、どっちだろ?
大小の柿の木2本(上と下)剪定。左before、右affter。テキストでは柿の剪定は1~2月。ギリギリ間に合った。ほかに梅の木が5,6本ある。こちらは今日は手が回らない。テキストでは11月が適期だが、ま、雛祭りでさえ本来はひと月遅れのこの界隈。3月に入ってゆっくりやるさ。 
年寄りの半日仕事を順調に終えて、颯爽と帰宅して、勢いよく軽トラを車庫に突っ込んだはいいが、いきなりガッシャーン‼大衝撃。
上がりきっていない電動シャッターに、軽トラの頭の上に突き出した長梯子が激突。暫し茫然。
見れば、シャッターが凸凹に折れ曲がって、リモコンを上に下に押してみたところで、どうにも動かない。さあ、どうする?この始末。
修理?取替?ここのところ想定外の出費が嵩んだばかり。ここで更なる大出費はイタイ‼
暫し黙考。気を取り直し、やおら、バールとハンマーを持ち出して、まずは外れたシャッターをバールで何とかレールにこじ入れ、次にハンマーで凸凹をガンガンと叩いて延ばし、どうにか軽トラの頭位の高さまでは上下動可能となった。だが、それ以上シャッターが上がると、引っかかってしまってどうにも動かない。
この状態では、上げるたびに踏み台を使ってシャッターにぶら下がり、引っかかりを外して思い切り引き下げるほかない。
う~ん、参ったぞこれは。さあ、どうする?
車庫内をウロウロ歩き、沈思黙考。その果てに、やがて一計が。
引っかかる直前で止まるようにすればよいのだ。シャッターの裏側に、角材をガムテープで張付けてストッパーにした。電動シャッターは抵抗にあえば、その位置に自動で止まる。うまくいった。
なんとも無様な処置ではあるが、これでどうにか大出費は免れたようだ。
それにしても、何たる注意力の欠如。老いの印か。
そういえば、先日、めったにないことなのだがOkkaaとスーパーに行って、出入り口前の駐車スペースが空いていた。
「そこに停めよう」というOkkaaに、
「そこは高齢者用だ、停めたら叱られるだろう」と私。
すかさずOkkaaのキツイ一言
「あんた!自分を何歳だと思ってるの⁉」
自分が出入り口前の駐車スペースを使える歳だなんて、つゆ思ってもいなかった。
自らを省み、己を知るべし。シャッターが教えてくれた。
みばは悪いが、自戒を込めて凸凹ボロシャッターのままにしておこう。
70回目の春がもうすぐやって来る。古来稀なる春の自覚はまだないままに。
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