綿野舞(watanobu)林間記2017
 
 5月15日 桜散り 筍掘って 蕨採り
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この時期、山林の変化は激しい。行くたびに草木は伸び、うっそうとした緑の森になっていく。大桜の花吹雪は、大朝日岳に登っている間に終わってしまったようで今年は見ず仕舞い。
Okkaaは筍掘りに蕨採りにと余念なく、当方は、次々と咲く野の花の写真撮り。その後は、竹林の間伐整理、なかなかの大汗です。
イタドリが繁茂を開始していて、花が咲いて実を飛ばす前に刈り払わなければならないので間もなく草刈り開始。断続的に夏が終わるまでの大仕事ですが、なに、ものは考えようで足腰の鍛錬と思えばライザップよりは安いものです。
渡辺伸栄watanobu
4月29日の大桜。ちょうど満開。去年はこの桜が花吹雪のとき、保育園の年長さんが遊びに来て舞い散る花びらを追いかけていたのだが、今年は、そんな運の良い場面には出会えなかった。この日、Okkaaと二人ひっそりと花見。この大木の花吹雪も見たかったのだが、連休が終わって行ってみれば、すでに散り終わっていた。ちょうど大朝日に登っていた頃に花吹雪だったようだ。
手前の枝垂桜は、岩木山の麓の苗木店から買ってきたもの。確か、9年ほどになる。細い小さな苗木がここまで大きくなって見事に花を咲かせるようになった。周りの実生の幼木も大きいのは5、6年生、これからが楽しみ。一面山桜の林になるまであと何年か。
5月15日の竹林。筍の最盛期、掘っても掘ってもずんぐりとした筍が次々と出てくる。古い竹や曲がった竹を間伐しているのだが、筍が伸びると間伐した以上に密生する。だから、最後は、いつも蹴り倒して間引きする。
間伐は、切って倒して切断して運び出し積み上げる大仕事。足腰の鍛錬にはもってこい。その甲斐あって、京の嵯峨野に負けないぐらいのきれいな竹林になってきた。
筍掘りはOkkaaの役目。年季が入って実に上手いもので、1,2度鍬を打込むだけでいいようだ。
今年、筍を獣に食われた。根元から上手に皮を外して食べた痕。こんな上品な食べ方をするのは特天のニホンカモシカくらいなものだろう。サルは滅法散らかすし、熊ならへし折るだろうし、イノシシならあたりかまわず掘り散らかす。
カモシカが増えている。先週のこと、鷹ノ巣への車道を走り下ってカーブを曲がったら2頭とバッタリ出くわした。まさか、走ってくる人間がいるとは、さすがに彼らも無警戒だったようで、腰を抜かすぐらいに驚いていた。デート中の2頭、まわりにSPはいなかったようだから、多分、それほどやんごとなき家の方々ではなかったようだ。おっと、目撃情報を特天担当のUnqさんに報告するのを忘れていたぞ、ついでに被害届も提出するか。補償はないだろうな~。
蕨採りもOkkaaの役目。一年に食べるだけの蕨を塩漬けにしてしまったらしい。あとは伸びるに任せ、繁茂させて来年のために胞子を撒き散らかせる。そして、最後は、草刈り機で刈り払う。それは6月末暑い盛りの当方の大仕事。
林の中にチゴユリ、ホウチャクソウの群落が増えてきた。8月の夏草刈で気を付けて刈らないようにしている効果だ。
何年か前、林の一角にユキザサの株があったのを見つけ、その後、刈らないようにして保護してきた。その甲斐あって、今年あたりはずいぶん広がってきた。
画面中央の草は、トチバニンジン。この草も一時消えかけていたが、刈らずに残していたら今年あたりずいぶん増えてきたようだ。
左は、ユキザサの花。右は、ウワミズザクラの花。かたや草、かたや木の違いはあるが、どちらも繊細な花で、自分としては好ましいと思っている。
 
一面の黄色い花、キジムシロかと思いきや、ヘビイチゴ。見た目はほとんど変わらないのに、何故にこれほどに名が違うのか、あまりにも理不尽だと草花は嘆いている。葉の数、ヘビイチゴは3、エチゴキジムシロは3+2、キジムシロは3+2+2。だからなんだ?と言いたくなる。
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