綿野舞(watanobu)林間記2017
 
 7月7日 草刈って 手入れをすれば 恵みあり
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今年の山林草刈は5月31日から。最初に大繁茂を始めたイタドリの退治に、つごう4日。つづいて、6月27日からは蕨園の刈り払い。5日かけてこの日終了。そして、梅の収穫。いつもの八百屋さんの話では、今年はどこも梅は不作なのだとか。ところが、我家の梅園は思いのほかの豊作。徒長枝を剪定したのが予定より大幅に遅れて3月18日。こうやって手をかけていれば、梅も蕨も柿も筍も恵みを与えてくれるから、ありがたい山林なのです。ただし、4日だの5日だのと言っても、皆、年寄りの半日仕事で午前の作業。午後は昼寝して、夕方ランニングがほぼ日課。
渡辺伸栄watanobu
梅もぎはOkkaaの分担。一応梯子を持ってはきたものの、全く不要。3月の剪定で、手が届くように枝ぶりを整えておいたから。
もいだ梅の始末もOkkaaの担当。梅干、梅ジュース、それと甘露梅。甘露梅つくりは、今はなき叔母さんからOkkaaへの秘伝。翌日から三日三晩の大奮闘で、クタクタの風。来年は不作だといいなどと言い出す始末。もっとも、生り年と不作年が交互にくることが多いから、案外当たるかもしれない。
私の担当は、只管草を刈ること。刈っても刈っても草の海。1週間前に刈った箇所はこんなにきれいになっていて、よく見ると夏蕨が伸び始めている。この夏蕨を繁茂させて、胞子を飛ばさせる。それが来春のOkkaaの蕨採りにつながる。
草刈はこれで終わりではない。今月の末から、夏草刈を始める。蕨園以外の早く刈った箇所は、2度目の刈り払いになる。8月いっぱい、9月までに1haの山林を全面刈り払うことになる。草刈は徹底した「えこひいき」、気に入った草や木は、刈らずに残す。このクルマバナもそうやって贔屓にしたもの。
今は、オカトラノオの花盛り。この一叢も、贔屓にして刈り残したもの。ただ刈り残すだけだと他の荊や雑木が繁茂するので、贔屓物が芽を出す前とか、種を飛ばした後とかに、そこを刈り払う。蕨園を刈り払うのもその理由だ。草刈り作業は、植物たちとの対話でもあるのである。もっとも、贔屓にされない奴らから見れば、なんとも身勝手な人間かと見えるだけなのだろう。ときどき、アーゴムタイナ!という声が聞こえなくもない。今日7月7日は村上大祭の日。珍しく晴天になって関係者は喜んでいるだろう。七夕は、この辺りでは一月遅れの8月7日。
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