綿野舞(watanobu)只管走記(ひたすらはしるのき) 2017
 
4月2日 足攣るも 魔の坂越えて 七位入り
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笹川流れマラソン大会 記録 グロスタイム 2:10:39
ネット(自己計測)タイム  2:10:21
<4月18日>追記
Unqさんが大会記録集を届けてくれました。我がタイムは果たして同年代ではいかほどのものかと、70歳以上の人の記録を拾ってみたら、びっくり‼ なんと、7番目。もし、70歳以上の部があれば、見事入賞の記録です。さっそく師匠に報告を入れましたね。
6月の関川マラソンは、70歳以上の部が新設されたので、これでますますやる気が出、午後は早速ドームでインターバル走。昨日まで、体が重くてやっと走っていたのに、今日は何だか走り快調。まったく現金なものです。
で、夜、冷静になって考えてみれば、仮に70人走って7位なら上位1割の中に入ったことになるが、15人走って7位では、上から半分真ん中の位置。それほど喜ぶことでもないような。
果たして順位に何ほどの意味があるのか。とは言え、単純にやる気が出るのだから、高齢ランナーへの励みの意味でも70歳以上の部がどんどん増えてほしいものです。

<4月2日>大会記
絶好の日和に恵まれた笹川流れマラソン大会でした。そのお陰で、去年のような無様な状態に陥ることはなく、3回目にしてこの大会の自己ベストは出せました。
が、少々悔いの残るレースではありました。18㎞で、2週前の新潟ハーフの疲れからか左足太腿裏に痙攣。すぐに薬を飲んで何とか立ち直ったものの、最後の難関が待ち構えておりました。あのマサカの魔の坂。沿道には大観衆?。それなのについ堪えきれず最高勾配で数m歩いてしまったのです。「マラソンは意志のテストだ」で、歩かないことを目標にしていたのです。なのに、挫けてしまったことが悔やまれて悔やまれて。
 渡辺伸栄watanobu
マサカの魔の坂を登り切った辺り。大勢の観客の声援は耳に入っていたのだが、YoumyさんとShinyaさんがその大声援の主だったとは。後で聞かされて、その時の写真も頂いて、初めて知った。このときは、もう、沿道の人を見る余裕さえなく、ヨレヨレ状態だったのだ。
自分では、必死の形相だったはずなのに、頂いた写真を見たら、なんとニヤついた顔で写っていた!! 人間、ホントに苦しいと笑う?
実は、さっきの写真で私の後方の水色ウェアの人が、この人。大会ゲストの弘山晴美さん。
魔の坂をヨレヨレになって歩いていて、カーブを曲がってふと前方を見たら、弘山さんが応援中。その隣には、なんと!我がOkkaaがカメラを構えているではないか!
これは、まずい‼ と、そこから何とか走り出して弘山さんと両手ハイタッチ。それをOkkaaがパチリ。その写真がこれ!弘山さんの後ろにいるのが正真正銘の小生なのだ。
で、多分、ここから、ニヤニヤしたままゴールへ向かったのだ。
ゴール寸前、平らなコースならラストスパートをかけるところ。この登りではその気力さえない。でも、Youmyさんからの写真を拡大してみるとどうも顔がニヤついている。おかしい。一度緩んだ顔を引き戻すだけの力さえなかったということかもしれない。
ゴールして、靴に付けた電子タグを外してもらうために椅子に座ったら、もう動けない。ゴールしたのにいつまでも戻ってこないと、心配したUnq師匠が様子を見に来てくれた。
そこから2階の控室に戻るまでが一苦労。両足の各部が交代交代に次々と痙攣を起こして、我が体我が物にあらずの態。2週前のビックスワンでは、同様の状態の人を遠くから薄ら笑って見ていたのだが、いやはや。
キロ ロス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ラップ 0:18 6:06 6:10 6:21 6:11 5:53 6:00 5:47 5:55 6:00 5:52
 キロ 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 G
ラップ 5:54 6:13 6:13 6:11 6:03 6:07 6:18 7:09 6:33 5:55 6:36 0:54
今回は、人数は少ないしブロック指定もないので、スタートはグンと前に出た。だから、タイムロスは18秒しかなかった。路肩を控えめに走っても周りは速い人達になるから、2㎞まではどうしても引っ張られた。先を考え安全優先に、3㎞は落とした。が、どうも勝手に調子が上がる。5㎞からは6分を切るペース。予定より少し速い。
往路の途中、向かい風のところもあったから、復路は追い風かと思っていた。が、折り返し点でターンしたら、向かい風だった。
去年ほどの強風ではないから、それほど負担感はない。しかし、往路の好調子が追い風のせいだとすると、復路は少々落とした方が安全だ。などと、冷静に計算しながら走った。指向は常にネガティブなのだ。
コースは跨線橋やトンネルで細かい凹凸がある。登り坂で両足の負担感が気になって来ていた17㎞過ぎ、突然、左足太腿裏にピリッと来た。足攣り!
ここで走れなくなったら、ここまでの苦労は水の泡。
ポケットには、こんな時のために師匠からの秘薬が1服入っている。路肩に寄って止まり、それを飲んだ。
山のテントで足が引き攣ったとき、いつも頼りにしている薬。不思議な薬で、口に入れただけで、飲み込まないうちに足攣りが治まる。
この時も、そうだった。
給水所はとっくに過ぎているから、水はない。口の中でこね回し唾液で飲み込みながら、走り出した。左の足攣りはどうやら治まったが、右足の同じところに違和感がある。もう薬はない。次のが来たらお終いだ。恐る恐る、だましだまし、様子を見ながら走る。
19㎞の表示。あと2㎞となれば、元気が出る。ドーム12周分だ。6分切りまで回復して、最後の1㎞があのマサカの魔の坂。う~~ん。
結果は、この大会としては上々。このコースなら上出来と自己評価していいと思う。魔の坂の歩きさえなければ爽快な気分で終われたに違いない大会だったのだ。自分に負けた。
とにかく絶好のマラソン日和。応援のOkkaaはこの辺りでYoumyさんに岩登りを教えてもらっていたらしい。何しろ、2週前の連休、Youmyさんはあの名高い両神山で28ヶ所のクサリ場をこなしてきたのだ。それも雪付きの岩場で。だから、たった1ヶ所くらいの魔の坂くらいナンナノサという程度のものだろう。多分。
岬のトンネルに、色とりどりのランナーが列になって吸い込まれていく様子がおもしろかったと、Okkaaは妙に感動していた。
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