綿野舞(watanobu)只管走記(ひたすらはしるのき) 2017
 
6月18日 人生の 珍事出来 表彰台
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関川マラソン大会 記録 グロスタイム  2:14:29
ネット(自己計測)タイム  2:14:10
UP・DOWN関川マラソン大会は、その名の通り厳しい難コースです。70歳以上の部新設で張切ってはみたものの、後半の坂登りで大失速。せめてなんとか完走だけはとゴールしてみたら、なんと、6位入賞の幸運が待っていました。人生初の陸上大会表彰台、嬉しいやら照れるやら。諦めないで、とりあえずゴールまではがんばってみるものですナ、なにごとも。
 渡辺伸栄watanobu
ゴールして完走証をプリントアウトしてもらったら、6位/12人中 と書いてあってビックリ仰天。ゴールで待っていてくれたMasaさんとNagoさんに見せたら、2人ともじっくりのぞき込んで、ビックリ仰天大喜び。3人並んで喜びの記念撮影。
 
70歳以上の部も、いざ出来てみればプレッシャー。エントリーは12名、難コースの大会にわざわざ遠くから来るくらいだから、名簿を見ただけで強豪に思えてくる。
スタート後、12位にだけはなりたくないという不安に駆られて、前半はこれまでにないペースになってしまった。これでは後半持たないと分かっているのだが、抑制が効かない。案の定、後半の坂登りで大失速。足が攣り始めて何度か歩いてしまった。
入賞はとても無理、途中の温泉橋からショートカットしてドームに戻り、リタイアしようかとそんな弱気も出たのだが、温泉橋の分岐に、知り合いの人たちがいて熱心に応援してくれていて、とてもリタイアしている場合でなくなった。
12位でもなんでも、とにかく完走だけはと気を取り直したが、垂水の急坂も歩いた。残り2㎞、タイムを見ると、前回(一昨年)の最悪タイムを超えることはできそうだ。それで今回は良しとしようと、向かい風の土手をゴール目指した。
ゴールして、完走できたことにホッとしていたら、6位入賞の幸運が待っていた。結果的には、前半の貯金が幸いしたようだ。それに、例年になく涼しかったこともあるし、沿道の知人の声援のお陰でもあるし、様々な要因に恵まれての入賞だった。
 
スタート位置は重文渡辺邸前。アップダウン激しい難コースを走るためにわざわざ遠くから集まって来るランナーたち。各地にマラソン大会が増えているというのに、格別に坂好きの人たちなのだろうか。それとも、スタート地点の、趣のあるここの風景に魅せられてなのだろうか。あるいはまた、スタート前にひと演説するUnqさんの語り口調のファンたちなのだろうか。
 
スタート間近、気合を入れて位置に付こうとするところ。1時間20分以上のランナーはここから後ろ。ちょっと気張って、このグループの先頭近くに入り込んだので、ロスは19秒で済んだ。が、前過ぎたので、ハイペースの人たちに引っ張られた面は否めない。
関川中学校の坂を駆け上がるランナー。写真係のOkkaaが、ここで3枚写真を撮ってあったが、どの写真を見ても自分がどこにいるか分からない。当の本人にも多分、分からなかっただろう。
ゴール間近。見落とされて撮り損ねては困るから、両手を挙げて合図した。決してそれほどの余裕があったわけではない。Okkaaにしては珍しく走っている最中の写真が撮れていた。例によってピントは合ってないものの。
 
生まれてこの方、駆けっこの表彰とはまったく縁がなかった。そんな自分が、陸上大会の表彰台に立っているのが晴れがましくて、嬉しいやら照れるやら。人との順位を競っているわけでなく、自分のタイムと競っているつもりではいるのだが、こうやって順位をつけてもらうと、それはそれで本当に嬉しいものだ。70歳以上の部を新設してもらったお陰だ。高齢ランナーには励みになりますナー。
 
主催者で忙しいUnqさんが祝福に駆けつけてくれて撮ってくれた一枚。元旦マラソンでのUnqさんの入賞に続いて阿賀北山岳会只管組2人目の入賞となった。それがまた嬉しくて、喜び一入。その上、この写真をFaceBookに載せたら多くのいいねやコメントがあって、それがまたまた嬉しくて、喜び倍増。SNS、高齢の皆さんもぜひご活用を。
 次へのための反省記
キロ ロス 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
ラップ 0:19 6:02 5:52 6:16 5:56 5:57 5:51 6:01 6:02 5:37 5:51
 キロ 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 G
ラップ 5:39 6:05 7:34 6:39 5:55 6:57 7:56 8:11 6:20 6:43 5:58 0:48
7㎞の折返しまで高低差50mほどの上りが続くので、6’15”ぐらいの予定でいた。だが、2㎞ですでに6分切り、これはまずいとセーブしたものの、4㎞からは抑えが効かず、6分切りが続いた。これまで自己ベストを出した大会でも、前半こんなペースで走ってはいない。これでは後半の急坂の上り下りは持たない。
それは分かっているのだが、どうにもペースを落とせない。後ろにどれくらいの人がいるのか分からず、ここでペースを落とせば、最後尾の集団に吸収されるのではと不安になる。これまでの大会は参加者が多く、常に集団の中なのだが、この大会は前後まばら、前の集団から大きく離れることはできなかった。
7㎞で折り返せば下り。ここは予定通り6分切り、それでもまだ前半なのに5’30”台は速過ぎる。両足の指が攣り始め12㎞の給水で薬を飲んだ。13㎞への長坂は途中100m程歩いて攣りを治めた。丸山大橋からの下りでペースを上げたら、てき面足に来て2服目の薬を口に入れた。
15㎞の関門監察にUnqさんが立っていて、いいタイムだと声をかけてくれた。時計を見たら1時間30分台。キロ6分平均、平地での自己ベストのペースだ。これでは、無理が来るはずだ。
指の付根と足首の辺りが攣り始めた。歩けば治まる。それに、終ってみれば皆気のせいだったのだが、爪先が靴擦れのようだし、靴下の中に異物が入っているよう。もう6㎞は持たない、リタイアかもと思い始めていて、前半セーブできなかったことを悔やんだ。
終わってみればそれも幸運だったのだが、温泉橋のショートカットは諦めた。垂水の里に向かう緩い坂道も歩いた。給水の後の急坂も終半歩いて、ついにキロ8分のペースまで落ちてしまった。意気消沈。19㎞で時計を見たらちょうど2時間、残りをキロ7分で走っても2時間15分は切れる、そう思い直してなんとかゴールへ。

入賞は、嬉しいには嬉しいのだが、それは全くの幸運というものだ。これだけ歩いてしまうと後ろめたさが残る。同じタイムでも、前半をセーブすれば後半歩かずに走れたはず。歩かなければ、同じタイムでも、もっと達成感のあるゴールができたはず。人生初の陸上表彰台、素直に嬉しくもあり、後ろめたくて照れくさくもあり。
この日、息子夫婦から父の日のプレゼントが届いた。何やら、猫の糞からとったコーヒー豆だとか。超高級コーヒーらしい。幸運にもたまたまの珍品入賞祝いとなった。

次は10月のフルマラソン。今度こそ5時間切りへ3度目の正直。3日休んだら、走り込みを再開する。
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