綿野舞 watanobu 山歩紀行 2010.5.29 倉手山
 標高952.5m  山形県小国町    
 
シャクナゲの倉手山に行こうと、Haseさんが案内してくれた山行きに、Fさんを誘った。

この時も、人物の画像はほとんど撮っていなかったが、辛うじて、Fさんの後ろ姿を写したものが一枚あった。上の写真でタオル鉢巻が確かFさんだ。

登っている最中に、同行のMikiさんとFさんが高校で同級だったことがわかり、互いにお前だったのかーとその変り様に笑いあっていたのがついこの間のような気がする。


倉手山には、十数年前だろうか一度登ったことがある。確か秋だったような気がする。
こんなに花の豊富な山だとは、思いも寄らなかった。
ピンクに白に、シャクナゲが花盛りだったし、ムラサキヤシオにミツバツツジに、ガクウラジロヨウラク、タムシバ、ムシカリ・・・・と、Yoko長老に教えてもらって、ひたすら動画に吹き込んでいた。

PCに残る画像は花写真ばかりで、山頂の風景は全くない。

倉手の山頂は、飯豊の眺望で有名なのだが、その画像が一枚もないということは、雲がかかって全く見えなかったということなのだろうか。
それとも、山頂焼肉亭の開業で忙しく、風景どころではなかったのだろうか。

今となっては定かではないが、残っている画像からは相当雲の厚かった日のように見えるので、多分前者だったのだろう。


その後、Fさんは家業が忙しくなったようで、山行を共にする機会がなかったが、いつの年だったか、冬の関東の山はいいですよ、今度いいときに行きませんかという電話をもらったことがある。ぜひにと答えたまま、その機会がないままになっていた。

次にFさんと山歩きを一緒にしたのは、2012年10月26日の宇津峠歩きだった。この時に撮った写真にもFさんの後ろ姿が写っていた。
頭には手ぬぐいをまいて、倉手山のときと変わらぬ山スタイルだった。

早々と山よりももっと高いところに昇ってしまったFさん、悼まれてならない。

      急逝したFさんを追悼して
                2013.12.7 記


12月8日追記

このときの倉手山登山には、Kimiちゃんも同行していた。
そのKimiちゃんが、この追悼記を読んでくれて、Fさんが写っている画像を送ってくれた。

この日、山頂は寒かったのだろう。
Kimiちゃんのメールには、やはり飯豊は雲の中で見えなかったとあった。

Fさんは、青いヤッケを着て帽子をかぶり、Mikiさん、Inaさんの男衆三人で山頂焼肉亭の開業を待っていた。

ここには写っていないが、ほかに男衆はYoko長老とHaseさん、女衆はKimiちゃんのほかTさんとSさんで、合計9人のパーティだった。

同行の皆さんと共に、在りし日のFさんを偲んで、合掌。
 
 
 
 
 
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