立烏帽子692M 梁山泊530M 新潟県関川村 |
それにしても、驚いたのは、 子どもたちの思いやりにあふれた行動。 5、6年生の子が 1,2年生の子のめんどうを実に良く見てくれる。 ちょっと立ち止まると 「大丈夫?」 と、振り返っては声をかけ、 リュックサックを持ち上げてくれる。 傾斜がきつい道や濡れた箇所に差しかかると、 「気をつけて」 「ここ滑るからね」 などと、手を引いてくれる。 ロープ場に来ると、 1年生の子が手袋を取り出して、 うまく入らない手に四苦八苦しているのを見て、 「そっちの指をこっちに」 などと手を添えてくれる。 荷を重そうにしていると、 リュックや水筒を担いであげる。 こっちが「そんなに持って大丈夫か?」というと 「体力づくりです」なんて言葉が返ってくる。 こんな行動がごく自然に振舞われている。 先生が来て 「1年生は、自分の荷物ぐらい自分で持ちなさい」 と言っているくらいだから、 先生の指導で動いているのでは、ないらしい。 5,6年生のそんな姿を見ているものだから、 3,4年生の子も、 下の子の世話を自然に行っている。 なんとも甲斐甲斐しく、ほほえましいのだが、 それが、自然になされていることに、 感心するやら、驚くやら。 きっと、1,2年生の子も 来年、再来年 小さい子のめんどうを 見るようになっていくのだろう。 5,6年生の子も 小さいときに、上の子から、 そんなふうに めんどうを見てもらってきたのだろう。 ごく自然な振る舞いが そのことを物語っている。 そんな子どもたちの後ろ姿を見ながら、 山道を歩き歩き、 ふと、 我が国が初めて出くわす人口減少社会は、 競争型から共生型への転換を求めている という論文を 最近新聞で読んだことを 思い出していた。 この村の子どもたちは、 時代の先を行っているのかもしれない。 |
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この山小屋が「梁山泊」 40数年前、新潟市の山岳会が作ったとか。 当時の山岳人の心意気が、 小屋の名に表れている。 現在は、村で管理しているという。 周囲(というよりは、前方)は、 杉の大木の木立になっているが、 この小屋の奥方には ダケカンバが群生している。 |
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