山歩紀行

二王子岳 1420.1M  新潟県新発田市
人と交わり、草木と交わり、山気と交わる、そんな山歩きの楽しみを綴ってみた
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Sは、スキー)
2012年7月16日 二王子岳



 3連休は飯豊登山を予定していたのだが、梅雨末期の大雨で中止。
 天気予報を見ると3日目だけは晴れそうなので、飯豊を諦め、二王子岳の日帰り登山に変更した。
 今季、指を銜えて飯豊を眺めるのは、これで何度目になるか。
 あのイイデリンドウを見ることができなくて、残念至極なのだが、
 それはそれとして、二王子の花も、眺めも、それはそれで、十分楽しめた。

 それに、二王子は、ずいぶん賑わっていた。
 我ら高年3人組は、しゃべったり、花の名前を当てたり、頻繁に休んだり、のんきな道草登山。
 次々と後続に追い越され、果ては、一緒に入山したはずの人たちの下山とすれ違ったり。

 駐車場の車の数から、山頂は大混雑と思いきや、ほとんど下山した後で、ゆったりと過ごすことができ、これは残り物の福。
 山頂では、ただ一人悠然と下界を見下ろし飯豊と向合ってボトルのワインを空ける男。
 これはうらやましい、我らの道草登山以上の余裕だ。上には上がいるもんだ。来年は、我らもテントを持ってこようか?
 もう一組、親子4人のファミリー登山。この一行とは下山も相前後し合って、可愛い子どもさんたち2人とは、最後に手を振り合って別れた。
 同行のHonjunさんもHaseさんも、こんな時代があったとか。今は、誰もついてこないんだと。
 これもまた人生か。

 さて、今回の圧巻は、なんといっても「目玉親父」の発見。
 こんなものは、見たことがない。3人で、驚いて大笑い。
 衆議の結果、NHKの「私の旬」に投稿することになったが、果たして、NHKさん、驚いてくれるかなー。

 ともあれ、それも含めて、二王子岳の豊かさと楽しさを撮影順にたっぷりとどうぞ!!

自然の盆栽・・・入山してすぐ
 水の豊富な二王子岳だけに湿気もタップリ
 
タマガワホトトギス
前回の五頭登山で蕾を見たもの、図鑑で正式名称を確かめた

カラマツソウ
これが山頂に近づくとミヤマになったりモミジバになったりややこしい
 
神子石を過ぎたばかり
あごを出すのはまだ早いゼッ!

サンカヨウの実
後で、雪消の沢で花も見つかった 

ヤマブキショウマ
トリアシショウマと区別がつきにくいのだそうだが・・・ 

ズダヤクシュ
ちょうど、開花したところ 

オクモミジハグマ
ではないかと思うのだがどうだろうか? 

オオバキスミレ・・・雪国を代表するスミレだとか
今週末は苗場山へ行くが、そのナエバキスミレではなさそうだ 
 
ニッコウキスゲ・・・今回期待した花の一つ
この花の後ろで一人ずつ写真を撮ったが、年甲斐がなくて載せられない

オオサクラソウ
この花は想定外、初めて会った花、さすが二王子のお花畑 

シラネアオイ・・・これも期待した花の一つ
 雪渓が融けたあとのお花畑の斜面にオオサクラソウと隣り合っていた

イワイチョウ・・・この花も期待に応えてくれた
向うの雪渓が融けるとニッコウキスゲの群落が出現するのだそうだ 

モミジカラマツ
花はカラマツソウ、葉はモミジ 

ミヤマカラマツ
カラマツソウとの違いは、高山(ここは約1200m)、小ぶり、3枚1組の葉 

ユキザサ
その下に小さくマイヅルソウ(ピントが合ってないけど) 

ゴゼンタチバナ
花が終わりかかっているが、今季初めてのようやくの出会い 

ヒメサユリとニッコウキスゲ
飯豊で見たかった光景の一つ、それを、ここで見られた 

アカモノ
顎片は通常赤いが、緑色を帯びた個体もあるのだとか

ツマトリソウ
  これも今季初めて、ツマとは褄のことで端の意、妻取りとは無関係 

ノウゴウイチゴ
去年のちょうど今頃、飯豊でこの実を食べた 

二王子岳山頂から、その飯豊山、三角のとんがりが飯豊本山
少なくとも昨日が曇りであれば、今頃あの峰に立っていたものを・・・ 

飯豊連峰をバックに山頂でいつもの記念写真
今更青春の鐘でもあるまいし・・・と呟くHonjunさん、そりゃそーだ 

右に大きく朳差岳、その左側が、先日登った大境山
ぽつんと摘まれたように飛び出た山頂が特徴 

もうだいぶ足に来ている我ら、油こぼしの難所を慎重に慎重に下る
・・・山番組を見るといつも思うのだが、カメラマンはホントにエライ 

サンカヨウ
山の荷葉(蓮の葉)、登りでは蕾だったような気がするが、下りで花だった 

関川村の盆地
その先はるか左方に鳥海山がうっすらと見えている

ヤグルマソウ
実物は大きいゾウ 

目玉親父か!?
腰を下ろした路傍の草叢で偶然発見!一同、ボーゼン

落ち着いて、よくよく見てみると・・・
ギンリョウソウの花が終わった実(子房)らしい 
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