山歩紀行

苗場山 2145.3M  新潟県湯沢町・津南町・長野県栄村
2012年7月21~22日 苗場山



 中束山の会主催の山旅に参加して、今季初めての一泊登山。
 3年前、この会主催の木曽駒ケ岳山旅に参加して、大雨に遭いながらも山心に火をつけてもらった。
 思えばあの時は、ホームセンターで買った数千円の雨合羽と、20年近く前に買った薄青色生地のキャラバンシューズだった。
 ずぶぬれになって寒さに震えながらも、なぜか、あれ以来装備を整え、せっせと山に登っている。
 
 3年ぶりに参加した今回も、山は厚い雲で覆われていた。
 幸いというか、行動中、雨には遭わずに済んだが、天空の楽園は霧の中だった。

 それでも、2千メートル級の高山の雰囲気は十分味わえたし、天空の花々にはやっぱり惹き付けられた。
 それに、中束山の会の山旅は、山中でもバスの中でも関川弁が飛び交い、賑やかで楽しい人々の愉快な山旅だった。


まずは、湿地にそっと現れたのは キンコウカ  ポツリと咲初め

そして、思い切り艶やかに ベニサラサドウダン

足元の湿地には イワイチョウ  ひっそりと控え目に 

それを見下ろす ウラジロヨウラク  対照的にその鮮やかなこと 

湿地一面に ワタスゲ  霧に濡れてびっしょり 

しべが濡れて垂下る ツマトリソウ   びっしょりと露を含んで咲く

咲き遅れの コイワカガミ
 
こちらも  遅咲きの  マイヅルソウ
 
アカモノ  しっとりと露をはらんで

紫色が鮮やかな ハクサンチドリ  緑の草叢に目立つ 

足元に点々と咲く  ホソバコゴメグサ  見落とすほどの小ささ

クルマユリ  こちらは大きくて目立つ花

雲の中にうっすらと見えた苗場山   神楽ヶ峰から
 
ニッコウキスゲとウスユキソウのお花畑で  花も微笑む男二人

トモエシオガマ 

タテヤマウツボグサ 

オタカラコウ 

雲が切れ、遠くに湯沢のホテルが見えた 

おおーい 花を撮っている間にこんなに離れてしまった 

オノエラン 

ウスユキソウ  ミネウスユキソウなら花茎がないというがよく分からない 

ミヤマシャジン  ヒメシャジンとの違いは萼に鋸歯があるかないかとか 

本来ならここから天空の楽園が始まるのだが・・・・ 

苗場山山頂 ここが2145.3m  展望は効かない

翌朝も、天空の楽園は濃い霧の中 

咲き残りのチングルマ  昨日の見落とし

国の天然記念物 ヒカリゴケ  昨日見過ごした岩穴の中で 

マルバダケブキ 

ムカゴトラノオ 
 
ズダヤクシュ

ヨツバムグラ 

名残惜しく天空の楽園を去る  きっと下山した頃は晴れだろう 
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