山歩紀行

飯豊連峰  地神山1849.6M  扇ノ地紙1889M    山形県・新潟県 
人と交わり、草木と交わり、山気と交わる、そんな山歩きの楽しみを綴ってみた
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Sは、スキー)
2012年8月25~26日 飯豊連峰地神山  2日目 天空の花園



 2日目の朝をテントの中で迎えた
 岳人二人が小屋から出てきて、朝日を拝む
 その胸に去来するのは、槍ヶ岳で拝んだ感動の朝日だろうか・・・そうに違いない

 飯豊連峰の二日目、昨日に増して、天空の花園は輝いていた


4:32 朝焼けと一番星 
 
4:41 テントの中で朝日を待つ なんとも贅沢な気分

4:57 岳人Honjunが出てきて朝日を拝む 
 
5:07 岳人Haseが出てきて、同じように朝日を拝む

昨夜の打合せで朳差岳往復は取り止め、梶川尾根を下ることに一決
 5:12 その朳差を見納める

6:50 頼母木小屋を出発  すぐにハクサンイチゲ
昨日は見なかった、朝の日を受けて開いたのだろうか  
 
朝日の中でハクサンフウロは一段と色鮮やか
 
朝日を浴びてしっかりと立つミヤマコゴメグサ・・・ということにしておこう

今日も盛り花

ノリウツギも 紅をさして朝化粧 

7:04 朳差岳 あの頂に立つ日が必ず来るだろう
 
ゴゼンタチバナの実 朝露に濡れて赤が鮮やか

ハクサンシャジン 釣鐘が見事 

7:11 頼母木山直前の稜線を行く岳人二人 

7:29 頼母木山を越えてこれから向う地神山を望む

7:35 小国の盆地からあふれ落ちる滝雲

イイデリンドウ 今朝もシャッキと咲いている 

コウメバチソウ 
 
ヒナウスユキソウ
 最後の残り花か、一輪残っていてくれた

8:00 地神北峰 霞む立烏帽子と葡萄鼻山 その向うに関川盆地
朝のスロージョギングで温泉橋から眺めている地神北峰から逆に見下ろす 

イイデリンドウと、来年の出会いを約して 

イワオトギリ  シナノオトギリかもしれないが 

タカネナデシコ 実物は初めて見た 
 
咲いていたのは、この一株だけ よくぞ!!

天空の花園 コウメバチソウ、ミヤマコゴメグサ、タカネマツムシソウ 

ミヤマトリカブトを見ながら先を急ぐ岳人二人 

8:30 地神山頂 1850m 
しゃがんでいるのは、自動シャッターのカメラを石の上に置いたため
 
地神山頂から北股岳2025mを見る
昨年4回も上り下りした山 今回は行かない

地神山頂から飯豊本山2105m ここも今回は行かない
その手前の長く緩やかな稜線が今日下山する梶川尾根 
 
9:18 扇ノ地紙1889m ここが梶川尾根の分岐点
山頂下の広場で暫し休憩をとって飯豊の峰々との名残を惜しむ

分岐点から 中央鞍部に梅花皮小屋
右が北股岳、左に梅花皮岳、中央小屋の後ろが最高峰大日岳2128m 
 
9:40 梶川の尾根を下る
キンコウカの群生の中にイワショウブ
 
ミヤマリンドウ  もうイイデリンドウは現れない
 
アカモノの実

アオノツガザクラ まだ花があった 

オヤマリンドウ 日が当ると開きだす 

イワショウブ 実が薄く色づいて草原に映える 

キンコウカの草原にイワショウブ 
 
タカネマツムシソウ 思い切り派手やかに

ミヤマクルマバナ 

11:18 梶川尾根をずいぶん下ったが、
まだ倉手山953mよりはるかに高い 

12:33 滝見場から 白蛇のように雲に伸びる石転び沢の雪渓 
 来年こそはここを登ろう

同じく滝見場1145mから 5段の梅花皮滝

見送りは、いまが盛りのホツツジの花 

梶川尾根の急傾斜には、前後して下った若者もさすがに閉口していた
 
 
ましてや熟年、さすがの岳人もぐったり
それでも、口だけは元気一杯、梶川尾根口に無事下山 15:05
夏山も終ろうというこの時期、イイデリンドウが残ってくれていればいいが・・・と思って登ってみたら
飯豊の花園は、まだ盛りの真っ最中だった
思わぬ花々に出会い、思い切り汗を流して登った甲斐があった

槍登頂の感激を温めたままにしておきたかったに違いない岳人Haseさん、岳人Honjunさんも、
飯豊ならではの感動をそこに重ねたのではないだろうか

飯豊山荘で、運転のHaseさんに隠れて一気に飲み干した500mlの冷え冷え缶がうまかったー
いつものことながら、Haseさん、ごめんなさい
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