朝日連峰 以東岳 1771.4M 山形県鶴岡市・新潟県村上市 |
7:50 泡滝登山口発 |
この日、登山口は賑わっていた 小学生の一団が、大鳥池まで行くという 「自然塾」の旗が立っていて 日帰りの自然体験教室らしい 十数キロの荷を担いで一歩一歩登る我らを 小学生の数グループが軽々と追越していく 母子で汗ふき汗ふき歩く姿も好ましかった 釣竿を担いだ若者の一団も追越していった 幻の怪魚タキタロウ狙いだろうか |
ツリフネソウ |
吊橋を喜ぶ岳人二人 |
大鳥池までの登山道は よく整備されていて、 しっかりとした吊橋、鬱蒼としたブナ林 大小様々な滝、山野草の花々 あくまでも透き通った谷川の水・・・ 自然教室には最適な道に見えた 山腹から湧き出す清涼な水が この上なく冷たくておいしい 水の豊かなブナの森をゆく |
キツリフネ |
11:00 大鳥池に到着 |
大鳥池は、登山口に増して賑わっていた タキタロウ小屋の管理人氏が 今日の以東岳山頂の小屋は満員だと言う 高校山岳部がこれから登るのだそうだ 避難小屋だから、人が入りきらない場合は 荷物は外に出してもらうことになると 高校の引率者にそう言い渡していた 心優しき我ら熟年組は、遠慮することにした 急遽、これから以東岳を往復して、 大鳥池に戻ってタキタロウ小屋に泊を決定 山頂のご来光は諦めた 腹ごしらえをして 11:35 大鳥池発 |
大鳥池で釣りを楽しむ人たち |
大鳥池の向うに目指す以東岳 |
登りは、オツボ峰経由の稜線歩きを選んだ 三角峰に登りつくまでの尾根道は 傾斜が結構きついのだが、 我ら三人、高校生の集団やら若者やらを スイスイと追抜いて行く 荷物を小屋に置いて軽身のせいもあるが 先頭に立つHaseさんの速いこと 日暮れ前には戻らなければと、頭の中で コースタイムを計算していたらしい いつもののんびりゆったり登山は豹変した |
登山道にオオカメノキの実 |
目指す以東岳 稜線上、中央やや右に四角形の以東小屋 小屋の左側、木の葉のちょうど向うが 以東岳山頂 なだらかな丘のように見える それにしても、以東岳は不思議な山だ 村上市から胎内市にかけての海岸砂丘あたりから見える あの屹立した三角錐はどこにもない 穏やかでなだらかな山なみ、全く別の山に見える |
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稜線に出れば、そこはお花畑 イワショウブ |
ミヤマリンドウ |
ミヤマアキノキリンソウ |
天空の散歩道・・・・この稜線上を右端の以東小屋まで歩く |
13:20 三角峰を越えた水場の稜線から、遠くに月山 |
ミヤマキンバイ |
ミヤマコゴメグサ |
ウメバチソウ |
ハクサンイチゲ |
タカネマツムシソウ |
オヤマリンドウ 今が最盛期 |
ヒナウスユキソウ 花は終わっていた |
14:00 オツボ峰 歩いてきた三角峰方面を振り返る 左下に大鳥池 |
オヤマリンドウの遥か向うに大朝日岳 |
以東岳山頂に人が一人、その下方に以東小屋 山頂まで、あと一息 |
15:07 以東岳山頂 大鳥池が熊の敷物の形に見える 左側の二こぶラクダの山が摩耶山だとHaseさんが言う |
以東岳山頂から 遠くに鷲ヶ巣山と光兎山ではなかろうか |
大朝日岳へ続く縦走路 意外となだらかに見える |
歩いてきた天空の散歩道を振り返る |
15:30には以東小屋に着いて 小屋の前のベンチに座って、ビールで喉を潤した このビール、Honjunさんが山頂まで担いできた500ml 一缶 よく冷えていた 三人で回し飲み そのうまかったこと しかし、のんびりしてはいられない 日没までには、大鳥池の小屋に帰り着かなければならない それに、夕立がいつかかるか分からない とにかく急ごう、すぐに下山だ 帰りは直登コースを選んだ |
直登コースを急ぎ下る 右上に小さく岳人二人 |
何とか日暮れ前に大鳥池まで下った 池の夕景 |
ヤマトリカブト さすがにストロボをたかないと写らない暗さにはなっていた |
17:40 大鳥池のタキタロウ小屋に到着 管理人氏が、申し訳なさそうにしつつ無事の帰還を喜んでくれた ヘッドランプも用意して登ったが、使う必要もなく Haseさんのほぼ計算どおりのタイムで往復できた これまで、若者に追越されても追越すことなど稀な我ら 今回ばかりは、まじめなピークハンターに大変身 やればできるもんだと、三人で大笑い それにしても、こんな急ぎ働きは今回限りに願いたい やっぱり、山歩きは、のんびりゆっくりがいい 暗くなって、小屋の外で、またまたビールで乾杯 岳人に敬意を表して不肖私が担いできた500ml 3本 まだ、ギンギンに冷えていた ウインナーとエリンギをコンロであぶりながら、ささやかな祝宴 空は満天の星 うーん、やめられない |
早朝の以東岳と大鳥池 |
夜中に、雷と雨があったようだが タキタロウ小屋はガラガラでゆっくり寝られた 心優しく、高校生たちに譲ったのも事実だが なーに本当は、定員オーバーの山小屋で 寝返りもママならずの状態で寝ることから 絶対に逃れたかったというのも事実 世の中、事実は幾通りもある |
出立前に記念撮影 |
オトギリソウ この花の横顔が好きだ |
棘がなかったので タムラソウ |
図鑑で引き当てると キバナアキギリ では |
この花の名前が分からない(右と左) 水が滴り落ちる岩場に密生していた ダイモンジソウの葉に似ているが 花が違う と、下山して2日後、Yoko長老に話したら、 さすがは専門家 即座に、なら、ユキノシタの仲間を探せと、 分厚い図鑑を出してくれた 一番似ているのは、フキユキノシタ |
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ゆっくり朝食を食べて 7:25 小屋を出立 途中、野の花を眺めたり 滝の冷気で涼んだりしながら 10:20 泡滝登山口に帰着 それにしても、水の豊かなブナの森の道でした |
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帰路は、大鳥集落のタキタロウ館で、おばさんから、だだっちゃ豆をいただいたり そのおばさんから教えてもらった、カタクリ温泉「ぼんぼ」で、ゆっくりお湯に浸かったりして とっても余裕のある一日でした 今回も運転のHaseさんに感謝です |
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