山歩紀行

谷川岳 オキノ耳1977M トマノ耳1963.2M 群馬県・新潟県 
人と交わり、草木と交わり、山気と交わる   
そんな山歩きの楽しみを綴ってみた
2012年9月22日 谷川岳  雲上の散歩道



トマノ耳を過ぎてオキノ耳に向う途上 

8:50 RW天神平駅から登山開始

対面の朝日岳1945mも

前日、Haseさんから電話が入った

今日まで雨、あさってからも雨
明日だけピンポイントの晴れ日

だから明日行きましょう と
もちろん、二つ返事で オーケー
折り返し、HonjunさんもOKとのこと

月末の予定を繰上げて
いつもの3人で勇躍出かけた谷川岳
これほどの人気の山とは
・・・正直驚いた

山頂は、記念撮影の順番待ちの列
結局、オキノ耳での撮影は諦めて
トマノ耳で撮影したくらい

まさに老若男女の人の列
山ガールスタイルに
年齢差も男女差もなくなっているのにも驚き

飯豊や朝日では、まだ味わえない
山の都会の雰囲気
これもまたよしか

熊穴沢小屋まではブナ林の中 

オオカメノキの実

天神尾根の岩路を登る 

西黒尾根

遥か眼下に水上の町並が 

右上が山頂に見えてしまう 

なかなかの賑やかさ 

ひと息いれて、雲上の散歩道へ


Haseさんは、谷川岳が初めての私に
山頂からの360度大展望をぜひ見せたい
という
雲が少しあったほうが写真には良い
と、絵描きのHonjunさん
晴れよし、雲よし、雨よし、山はなんでもよし
と私
だから、いつも晴れない
と、Haseさんが怒る 

コースのほぼ中間地点の
熊穴沢避難小屋に 9:35

ここまでの途に
花らしい花もなく淡々と登る

が、しかし、
下山時には、ミヤマダイモンジソウや
モウセンゴケをこの路で見かけるのだから
人間の目は、見ているようで見ていないものだ

避難小屋を過ぎると
にわかに人が混みだして
ときには渋滞することも

先に進むほど
人が混んでくる

Haseさんは
集団を追抜いて先へ先へと進む
とにかく速い 

10:19 天狗の留まり場
ここまでで4分の3くらい
ここからは、比較的なだらかな稜線の道

行く手のなだらから稜線上に
十字架のような標柱が見えて
疲れ果てた誰しもが、あそこが山頂かと
騙されてしまう 

11:05 肩ノ小屋
ここでもトイレの行列

休む間もなく、先へ進む

Haseさん、どうやら槍ヶ岳で
岳女となったKimiちゃん隊長にしごかれて
登山スタイルが変わったらしい

以東岳でもそうだったが
ピークハンターに豹変したようだ 


ノンアルコールビア3本をHaseさんが背負っていってくれたのだが、
山頂に腰を下ろして、3人ともそれをすっかり忘れて、温かいコーヒーを飲もうとしていた
それくらい、山は秋だった
汗が滴り落ちたついこの間までの夏山が懐かしかった

それにしても、何十年も前のことだが、確か遭難というようなタイトルの映画があって、谷川岳は魔の山というイメージが刷り込まれていた
だから、滅多に近寄れない山だと思い込んでいたが、行ってみて老若男女の人気の山だと驚いた
いつか晴天の日に再挑戦して、Haseさん推奨の360度大パノラマを楽しんでみたい

もちろん、Honjunさんが言うように、雲上の散歩道も悪くはなかった
何よりも敬老の日のプレゼント一眼レフにとって、雲の景色は格好の練習台になったように思う

ガスが濃く、一ノ倉沢はのぞけなかったし  パラッと雨も来て、
下山路に予定していた西黒尾根は諦め、
来た道を引き返した 


11:42 山頂オキノ耳1977m

 山頂から一ノ倉岳・茂倉岳の稜線

ホソバヒナウスユキソウではなかろうか? 

トマノ耳が西穂高独標のよう  

山頂からトマの耳へ戻る道

トマノ耳で記念撮影 三角点1963.2m  

熊穴沢避難小屋からの下山路でモウセンゴケ 

ミヤマダイモンジソウ 

ヨツバヒヨドリ 

RW駅に下山して、初めて谷川岳の全貌が見えた 

見事な相耳峰 左がトマノ耳、右がオキノ耳 
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