山歩紀行

大山 (弥山) 1709.4M  鳥取県 
人と交わり、草木と交わり、山気と交わる   
そんな山歩きの楽しみを綴ってみた
2012年10月19日 大山 初の西日本登山  そこも雲の中



8:04 夏山登山道6合目辺りから 美保湾とその向うに島根半島東突端

6:33 登山口近く、佐陀川にかかる橋の上から 山は、孝霊山か


Margoの小学校初運動会の参観に出かけた
その前日、例によっての立ち寄り登山
というより、乗り越し登山と言うべきか
伯耆の大山まで足を延ばして
初の西日本登山

朝仕事の急ぎ登山で
大山山頂を目指したものの
6合目から上は、ぶ厚く黒い雲の中
今回も、雲上人ならぬ雲中人

隠岐から来て
年60回は登っているという人、曰く
60回の内スカッと晴れるのは
2,3回だよ、とか
むべなるかな

それでも、5合目を過ぎると木立が途切れ
6合目から上の雲中までの間に
山陰日本海の展望をチョッピリ楽しめた

山頂は、濃いガスと日本海からの強風で
寒くて寒くて、早々に退散したが
6合目あたりに下った頃には
雲が薄れ始め、陽射しも出てきた
今回も変転極まりない山の天気だった

この日、登山開始は6時半、ようやく辺りが明るくなって登山口に向うと、目の前に、富士に似た山、その向うに雲海があるような
カメラの望遠でよく見ると、船が浮かんでいて、早朝の美保湾が、幻想的に見えた

夏山登山道と言うからには、秋山、春山、冬山登山道もあるのかを思いきや
雪山になると、どこでも自由に歩けるということで、春も秋も使う道を夏山登山道と言うとか
とにかく、よく整備された階段道が延々と続く、歩幅が既定されるのでこれは結構きつい
それにアップダウンはなく登る一方の道  

昼近くなって、陽射しも出て来、登山者が数珠繋ぎになって登ってくる
その賑やかなこと
早くMargoの許に帰らなくてはと気が急いたが、賑やかさと登り人を待つのが堪らず、6合目の下の分岐で行者谷コースの迂回路へ下りた
そこは、打って変って静寂なブナ林の中、林間に心地よい自然道が続いていた 

大山は伯耆富士と呼ばれるくらいで、米子市方面からは秀麗な富士山型に見えるという
時間があれば、その米子やゲゲゲの女房で有名になった境港まで足を延ばしたかったし
何よりも、今の時節、日本全国から神様がお集まりという出雲の大社にも行きたかったのだが、
如何せん、今回の大目的は翌日のMargoの運動会応援
前日の夕食はMargoと共にと、大急ぎで京都へ戻った

山頂の雲は、またいつでもいらっしゃいという温かい思し召しと解釈して


6:35 夏山登山道入口 

6:50 かの有名な、大山の一木一石運動
右の木枠の中から石を拾ってリュックに詰めていく

7:07 ブナ林の中、よく整備された登山道が続く
麓で待っていたOkkaaもゆっくりと4合目まで登ったとか 

7:23 早くも色づき始めた紅葉が、目を楽しませてくれる

7:47 5合目間近 木々の間から日本海の海岸  

7:56 5合目から 中海と安来市方面 

 8:18 6合目の紅葉 ガスが立ち込めてきた 

9:07 7合目を越えるとダイセンキャラボクの純林 

9:30 大山山頂 左は山頂碑 右は方位盤

山頂避難小屋、入口外の寒暖計3℃
小屋の中で数分休んですぐに下山開始

小屋の前に一石運動の石置き場
担いできた小石3個をここに置いた 

8合目から上は木道が敷いてある

大山にはシコクフウロが咲くとか
この紅葉が、もしかしたらそのシコクフウロの葉か  

10:51 6合目まで下ってくると下界が見えた 

遠く日本海の海岸線に風力発電所 

11:12 屏風のようにそそり立つ大山 崩壊の現場 

行者谷を下る 

紅葉の下山道

ブナ林を見上げると青空が 
 
大山のマムシグサ

大山北壁 山頂はまだ雲の中

12:30 行者谷の下山路は、大神山神社奥宮に出る
その神社の桧皮葺の屋根から陽射しを浴びて立つ湯気 

12:48 大山寺の護摩堂の屋根越しに大山の全貌
山頂の雲もすっかり晴れていて 午後の登山者に祝福が 
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