高坪山570.5M 新潟県村上市・胎内市 |
朝、麓は雨。 天気予報は、雨が上がって曇ると出ている。 傘をさして、登山口を目指して歩く。 メンバーの誰一人、天候を心配している様子もない。 皆、気象庁を信頼している。 というよりも、楽天家というか、基本的に能天気なのだ。 Junjyさんなど、初の雪山登山ができるというので ワクワク、ウキウキ顔だ。 もちろん、自分もだが。 |
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今回も、タマが一緒に登ってくれるという。 でも、橋はダメ。 今回も、Haseさんが、橋の手前で足踏みするタマを捕まえて 抱きかかえて橋を渡る。 ここ1週間ほどの暖気で、雪はかなり融けはじめている。 ザラメ雪で、表面がザラザラと滑る。 麗しい愛犬愛とはいえ、結構危険な行為だ。 |
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200mを越えるあたりから雨もあがり、 予報どおりの曇り空となった。 300mを越えると、ザラメ雪の上に新雪が積もっていた。 昨夜の雨が、ここでは、雪になっていたのだ。 新雪を踏んで、シルバーたちの、このはしゃぎ様はなんだ! 童心に帰って、新雪の上にカンジキの跡を残す。 すっかり、雪山が病みつきになった顔だ。 Mikiさんだけは、スノーシュー。 カンジキと違って沈まない。 下りは辛いだろうと思っていたら、下りの時も スノーシューでスイスイと下っていた。 時々、勢い余って滑ってはいたが。 スノーシュー、なかなかよさそうだ。来年の課題にしよう。 |
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高坪山は、いつの時期でも、頂上直下のブナ林のきれいな山だが、この時期の、雪の霞にけむるブナ林も実にいい。 吹き付けた雪で薄化粧したブナの幹もいい。 そして、枝枝に着いた雪。 湿雪で、霧氷ではないが、それだけにまるで綿をまとったよう。 ときどき風が吹いて、枝枝に付着した綿雪が散る。 そのとき、雪の霞がサーッと樹林をけむらして流れていく。 しばし、その中にたたずんで、大きく息を吸う。 大汗をかいて登ってきたかいがあった。 この風景を見るためにあがってきたようなものだ。 足の疲れも、なにもかも、すべて忘れさせてくれる。 無我の境地にさせてくれる。 それが、山だ。 |
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山頂についた。 まだ踏み荒らされていない山頂の雪原 そのむこうに、雪の花を咲かせたブナの木 そして、下界に湧きあがる雲 かすかに見える日本海 どうだ、この景色。 雨をものともせず、カンジキはいて山に登る気持ちが分かるか。 |
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山頂で4人と1匹、オートタイマーで記念撮影。 純白の山頂雪原をすっかり踏み荒らしてしまった。 結局、我らは俗人なのだ。 お湯を沸かして、熱いコーヒーをすすって 何だかんだと冗談言って、ゲラゲラ笑って、 スタコラと下山した。 ときどき尻スキーをしながら・・・・ |
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山頂の鐘つき台は、ぶ厚い雪の中。 下の写真は、秋に登ったときのもの。 比べてみれば、山にはまだ3mを超す雪が積もっている。 春はまだまだ先のことか。 とはいえ、雪融けは着実に進んでいる。 谷間の水量は増し、渓流の水音は一段と賑やかになっている。 雪の割れ間も広がっている。 春は里から上がっていく。 |
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