菱ヶ岳973.5M 五頭山912.5M 稜線最高点981M 新潟県阿賀野市
人と交わり、草木と交わり、山気と交わる、そんな山歩きの楽しみを綴ってみた
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2012年4月15日 菱ヶ岳~五頭山 稜線歩き



14日(土)に予定していた山行き、天気予報がかんばしくなく、翌15日(日)に急遽変更
この変更が大当たり、抜けるような青空の下、900Mの天上界での雪上稜線歩きに大満足
後から来る人に道を譲り、前から来る人にも道を譲る、「お先にドーゾ」の我ら流ゆっくり登山
所要時間9時間、歩行数2万5千歩超
今季の本格山歩きのスタートには、少々ハードコースで、
熟年メンバーそれぞれに、アソコガ痛いの、ココが痛むのとぼやきながらも、完歩
帰宅して冷蔵庫に直行、まずはビールにとびついてから、後片付けもそこそこに入浴
うーん、山の醍醐味だ

  菱ヶ岳登山口から登り始めてすぐに
出迎えてくれたのが、このイワウチワ

結局、この日の全コースで
出逢ったのはこの1輪だけ

五頭連峰は、まだまだぶ厚い雪の山だった 
  蒲原平野を眼下に
菱ヶ岳を目指して山腹急斜面をひたすら登る

積雪が今にも崩れ落ちそうな杉鼻の絶壁が
唯一の難所だったが、
そこを乗り越えても急登が続く

ぶ厚い残雪の上を一直線に登る
 
  菱ヶ岳山頂から南東方向の眺め
雲海がかかって
南蒲原や東蒲原の山々が
雲の上に顔を出していた

遠くに磐梯山も見えるはずだが
どれがそれか、よく分からなかった 
菱ヶ岳の東となりのピークが
稜線の最高点981M
なのに、地図上に名前がない

その名前のないピークから
飯豊連峰が一望できる

右に大日岳、ほぼ中央やや右寄りに北股岳
そして、左に朳差岳
その前方に二王寺岳がかぶっているようなのだが
はっきりしない
 
豪雪に耐える五頭のブナの木
曲がったこの木も、雪が融ければ
立ち上がるに違いない

まさに「しなやかに生きる」姿だ

ふと、Margoもこのようにしなやかに強く
と思ったものの
いやいや
できればまっすぐに伸び伸びとと
直ちに思い直した 
稜線の雪庇近くを歩く
踏み抜かないようにおそるおそる

雪庇の先は、雪崩の巣
ところどころに深いクレバスもあった
クワバラ、クワバラ

菱ヶ岳から五頭山までの稜線歩きは
このような雪庇の道あり
アップダウンありで
結構変化に富んでいる

そして、何よりも稜線からの眺望がすばらしい
  阿賀野川、そのさきにビックスワン
そのはるか向う
日本海を越えて
大佐渡山脈の白嶺がうっすらと見える

阿賀野川は、まさに白蛇がうねるが如く
蒲原平野に白く輝いて流れていた 
  中ノ岳の稜線上で昼食
バックに飯豊連峰
至福のひととき

HaseさんとJunjyさんのこの笑顔 
  菱ヶ岳を振り返る
通ってきた稜線の雪庇が落ちて
雪崩の跡が

この辺りは雪崩の巣

雪崩で落ちた雪や土砂は
沢々から阿賀野川に流れ
やがては日本海にミネラルを補充

大自然の循環摂理を思う 
  五頭山一ノ峰山頂で
飯豊連峰をバックに記念撮影
左後ろに五頭山頂


この日はまことに視界絶好で、
朝日連峰までくっきりと見えた
鳥海山を探したが、残念なことに霞んで
見つけることができなかった 
  三ノ峰の避難小屋
屋根の上にさらに2m超の積雪

この雪が融けて花の五頭になるのは
果たしていつのことやら 
  途中から、せっかく担いできたのだからと
アイゼンを装着してみた

かなり軟らかくなった午後の雪だが
下山路でも、滑らなくてなかなか有効だった
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山歩紀行