大平山560.8M 稜線最高点580M 新潟県村上市・関川村
人と交わり、草木と交わり、山気と交わる、そんな山歩きの楽しみを綴ってみた
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Sは、スキー)
2012年4月21日 大平山周回稜線歩き



村の健康登山に参加、やはり山好き人の多い村だ
旧神林村(現村上市)の石川の源流域稜線を周回するコース、関川村と村上市の境界の峰々を歩く
絶好の晴天に恵まれて、眺望といい、早春の花々といい、申し分のない山歩き
その上、ブナ林の稜線で残雪割ウィスキー、小1時間ぐっすり昼寝、この上なく、ひねもすのたりの春の日登山

が、しかし、悪魔は快楽の後にやってきた
午後になると、右足に激痛、どうやら、スキーで転倒の後遺症、足を着くたびにヅッキーンとくるその痛いこと
ストックを松葉杖代わりにして、脂汗を流して必死の思いで山道を下る
その道々、なぜか司馬遼太郎の「城塞」を想う
熊本で敗れ、県境の山中尾根を鹿児島へと落ちてゆく兵たち、弾傷を負っての敗残行は、かくもあるかと
人間苦しいときは、より以上に苦しい存在を想うものらしい

なんとか下山して、同行のHaseさん曰く、やっとWatanobuもこの苦痛を理解できるようになったか と
まさに、我が身をつねって人の痛みを知る か
帰宅して、天然温泉上関の湯に直行、激痛がうそのように治まった、まだ段差で足がこわばるものの・・・
同行の皆さんに、大変なご心配やらご迷惑をかけてしまった
暖かい激励をいただいて、本当にありがとうございました


登り口の南大平公園にある天体観測施設 

正面左が大平山

登り始めるとすぐにヤマザクラ

朝日に匂う山桜花

関川村側の南斜面にはカタクリが群生
 
 
日当たりのよい斜面にイワウチワの群落
 
大平山山頂から祝瓶山遠望
 
大朝日岳遠望   双眼鏡で山小屋も確認
 
飯豊連峰
 
いつもとは真逆方向からの光兎山

左に光兎山  中央に元光兎と湯蔵山  右に飯豊連峰 

残雪を踏みしめて登る

残雪のブナ林を下る
 気温の上がったこの日、午後には、
ブナのミドリが萌え始めていた
  稜線の途中でHaseさんがおもしろい石柱を見つけた
「主三角点」とあり
いつも見る三角点とは違って、等級表示がない
それに、石柱の頭の角も丸みがついている

帰宅してインターネットで調べたら
陸地測量部(現国土地理院)以外の設置による三角点で
明治時代に農商務省山林局の設置した三角点には
主三角点、次三角点、補点の3種類がある
との説明が見つかった
北アルプス爺ヶ岳にもあるという
 
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山歩紀行