人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを綴ってみました
霊山登山は、YouTubeでもご覧になれます。こちら


前夜は阿賀北山岳会の富士山、槍ヶ岳、早池峰山遠征のハンバキヌギで、隣町の小国健康の森に宿泊。一晩楽しく飲み食いかつ談じ笑った翌日は、近くの倉手山に登る予定。
ところがです。前夜からの雨は降り続き、朝もしとどの雨。

倉手登山はとても無理。
さあ、ここからがUnqさんの真骨頂。
太平洋側は晴れとの予報を得て、ここを朝出て行って登れる山なら福島県に霊山がある、と御託宣。
れいざん ではなく りょうぜん だとのこと。
確かな情報収集力と豊富な山知識には敬服です。何よりも、何としても山登りに連れて行こうというその根性に脱帽です。

ということで、朝食後、Iketaka会長御自らの運転で、一行6名、一路福島を目指すことになりました。

栗子トンネルの工事渋滞もあって現地到着は11:30頃で、幸運にも、ちょうど霊山山上の雲が上がっていくところ。
まさにUnqさんのねらいどおり。
その上、陽まで射し込みはじめて、霊山の木々は、まさに一山燃ゆるの状況を呈しておりました。
その紅葉のみごとなこと、冒頭の一枚でそれを感じ取っていただければと願っています。
さて、登山口では地元ボランティアの方でしょうか、地図を配って親切にルートの説明をしています。
その説明の最後に、ここは登山というよりもハイキングのコースですからと、力説されます。
多分、我らがあまりにも完璧な登山支度だったからでしょう。

確かに、道行く人々は、気軽なハイカー姿、中には、革靴履いて片手にペットボトルをプラリプラリなんて方もいました。
危険な場所にさえ近づかなければ、山道は上りも下りも緩く、それで大丈夫なのでしょうが、岩場の絶壁は要注意です。
足を滑らせたら完全にアウトの場所もかなりありますから。
さすがは山岳会、我らはどんな低山でも決して心に緩みはありませんぞ。ナ~ンテネ。
慢心は大怪我のもと、自戒自戒。
ともあれ、往復長駆、運転を続けて下さったIketaka会長さんと、楽しい山岳会の面々に深く感謝感謝の山旅でした。

霊山、ここもいい山です。

UnqさんのブログとKazuさんのブログも、あわせてご覧ください。
リンクは、綿野舞の記TOPにあります。

ところで、冒頭に掲げた、「キミは日本海を見たか、ボクは太平洋を見てみたい」というフレーズは、実は、山梨県内で見た中部横断自動車道建設促進のキャッチコピーを真似たものです。
武田信玄の思いが伝わってくるような、この文言がなぜか気に入っています。

御在所、早池峰、神室、そして今回の霊山と、今年は本来なら太平洋が見えるはずの山に4箇所も登っていながら、残念なことに、まだ一度も見ていないのです。
ボクは、ホントに山に登って太平洋を見てみたい。
山歩紀行 2013

                 西穂山荘 2011.8.28撮影
 
  2013年11月4日 霊山  奇岩・絶壁、紅葉の名所
             霊山(りょうぜん) 825m   福島県伊達市
12:40 甲岩からの眺望  岩峰絶壁の上に立つと、そこには霊山随一の絶景があった
地元の人らしいハイカー曰く、ここはよく絵を描く人がいる所だと。さもありなんか、この絶景
霞がなければ遠く太平洋まで見えるはずだが・・・キミは日本海を見たか ボクは太平洋を見てみたい


6:00 朝のコテージ村 山形県小国町の健康の森、
ここが本日の出発点

11:32 登山口駐車場 雲が上がりつつあり、
霊山紅葉祭の真っ最中

12:18 宝寿台上で絶景を堪能して、梯子場を下る
阿賀北山岳会の一行

12:22 見下し岩(みおろしいわ)から直下の下界を見下す

13:02 親不知・子不知の岩壁のヘツリを頭上に注意して
こわごわ進む

13:06 ヘツリの洞門を出ると、そこは護摩壇の絶壁と紅葉と

14:28 蟻の戸渡り ちょっとしたナイフリッジの尾根を渡る

14:54 日暮岩 ひぐれ岩かひぐらし岩か不明だが、
岩上で日が暮れるまで昼寝するのも一興かも

15:20 下山して駐車場の広場から見上げた霊山 さすがは奇岩・絶壁、紅葉の名所
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