三ツ峠山 1785.2m 山梨県
2013年3月2日・3日 富士山の展望台 三ツ峠山へ



ご来光を受けて輝く富士山 6:31  三ツ峠山(開運山)山頂から

啓蟄が間近になると、山登りの虫が蠢きだす。
今季の初登山は、山梨県まで遠征して、三ツ峠山に登ることにした。日本一の富士山を展望する絶好のスポットだという。
日帰りでも可能なコースだが、遠路の往復を考えて二日日程とり、山頂の山小屋に予約を入れた。
一日目は、北西の季節風が強まって、関越道の湯沢付近は猛吹雪。関越トンネルを抜けてもまだ吹雪。だが、関東平野に出ると一変。二日間とも、すっきりと晴れて噂に違わぬ絶景に出逢えた。  
3月2日昼前、中央道を走る車窓から

山の陰から突然現れた富士には、強烈な北西の季節風が吹きつけていて、これも絶景
ようやく、山頂近く、三ツ峠山荘の横の展望広場
三ツ峠山頂にて
山小屋に着いたら、「カモくん」が歓迎に現れた
夜、小屋のガラス窓には「テン」の影も映った
3月3日未明 山小屋の窓から

宝石をちりばめたような灯り
甲府盆地の方向、笛吹市か甲府市のあたりだろうか
6:10 山頂でご来光を拝む

右側に島のように見えるのは房総半島か
ありったけの衣類を重ね着し完全武装で、6時前から山頂で日の出を待った
その甲斐あって、絶景にであえた
  偶然、Junjyさんの頭上に流れる星が写っていることが、後日わかって、駄作を一句


魂清し
 君が頭上に
   衛星(ほし)航る


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白く連なる峰は、三千メートルを超える南アルプスの山々
三ツ峠山頂の碑が、朝日を受けて
  八ヶ岳

甲武信ヶ岳も見えた
どの山々も、一度は登ってみたい山ばかり。
  右の木立の影に
山小屋「四季楽園」が立つ
木無山山頂の雪原の向うに富士山
下山して、都留市付近から振り仰いだ三ツ峠山
確かに、こぶが三つある
三ツ峠山の名前の由来はややこしい。
「御巣鷹山1775m、木無山1732m、開運山1785.2mの三つの山を総称して三ツ峠山というのだが、三等三角点のある開運山を代表して三ツ峠山といっている」というのが一般的な説明のようだが、山小屋で、そうではないという説明を書いたチラシを見た。
「もともと開運山という山名はなく、開運山と呼んでいる山は都留市近くの方角から見上げると三つの突起があって、それをトッケということから三つトッケが訛って三ツ峠となった」と書かれてあった。下山して、都留市の方に回って見上げたら、確かにトッケが三つあって、この説に納得した。
このほかに「頂上付近に聖水が湧いていて、水峠と呼ばれていたのが訛って三ツ峠になった」という説もあるとか、書いてあった。信仰の山でもあったらしい。
それにしても、開運山山頂の石碑には、海抜1786.1米と刻んであったが、2万5千分の1地図の標高と1m違うのは、いったいなぜだろう?
ま、それはともかく、出かける前に想像していたような峠が三つある山ではないそうな。
山小屋の主人の話では、昭和の40年代、大人気の山だったそうで、山小屋も4軒もあったとか。
Haseさんにとっても、その頃夜行で来ては登った青春の山だそうで、この山から見下ろせる街で青春時代を過ごしたJunjyさんにとっても、Haseさんにとっても、半世紀ぶりの思い出の地を巡る山旅となった。まったく初めての山で、まっさらなキャンバスに新たな感慨を刻み込んだのはNobさんだけ。

とまれ、2013年の山歩紀行、いいスタートを切ることができた。ありがたいことだ。 
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山歩紀行 2013

西穂山荘 2011.8.28撮影
人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを綴ってみました