槍の穂先3180m '13.8.2
  山歩紀行 2014
 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを綴ってみました

飯豊・石転び沢雪渓 '13.6.16
 
    2014年5月25日 ヒメたちに会いに鳥坂山  
鳥坂山 438.4m  新潟県胎内市 

ヒメサユリとそろっておすまし 

<今回のコース> 11:48白鳥公園登山口-13:11鳥坂山山頂15:25-16:48白鳥公園に下山

鳥坂山からの眺望・・・旧黒川村中心部辺り


いよいよ山の花旅の季節になってまいりました。山の花好き人にとってはたまらない季節の到来です。


鳥坂山(とっさかやま)へ、ヒメサユリを見に行きませんかという前日のUnqさんからのメールで、久しぶりのチーム赤城メンバーが揃った。
1月の五頭三ノ峰と高坪山以来のメンバーだ。

この5人が揃うと、なかなか姦しい。ヒメサユリを見るとなるとなおのことだ。
3月の榛名山で、関東からの高齢登山者に越後のヒメサユリと称えられたKeynさんがいる。
笑いの話題にはこと欠かない。

いつものように何だかんだと笑いの絶えない山歩きとなった。


まだ少し時期が早かったのか、お目当てのヒメサユリは数株だったが、いつ見てもたおやかなその姿は、人を惹き付ける。

登山道にはヒメシャガが、今が見ごろとばかりに咲き競っていた。
五月の清々しさを感じさせる花だ。
ヒメサユリとヒメシャガ、これで姫たちに会えた。


登りでは、誰も全く目に留めなかったのだが、下りでUnqさんがギンランを見つけて知らせてくれた。
一度見つけると不思議なもので、登山道のあちこちで小さな株が目に付いた。
まるで、我らの帰りを待っていて次々と顔を出してくれたのかと思いたいのだが、決してそんなことはない。
登りと下りで同じ道を歩いていても、視線というか目の付け所が違っているのであって、登山ではよくあることだ。


(図鑑によると、花はこれ以上開かないのだとか)


低山の里山ハイキングだから、時間はたっぷりと余裕がある。

山頂で、Youmyさんが作ってきたた冷やしうどんやらKeynさんが用意したラーメンなどをたっぷりとご馳走になって、ゴロリと横になり、2時間ほどの~んびりと過ごした。




山頂でラーメンのくずを必死になって運ぶアリを見つけて、Keynさんは大感動。

巣穴までの途中に石ころだらけの地面があって、そこで、ついにラーメンを離したそのアリをどうするかじっと見ていたらしい。
なんと、どのルートを選べば運べるか周りを偵察してきて、再度、運び始めたと、感歎の声で皆に報告してくれた。

Junjyさんはそれを聞いて、なんで他のアリを呼んでこないのかと、疑問を呈する。
それを聞いて、一身に賞讃を浴びたいのだろうと冷たく言ったのは誰だったか。。


そういえば、ということで、「働かないアリにも意味がある」という本があって・・・などと、小生も知識を切り売りして。

そのうち、どういうことの次第か、毛虫には刺すヤツと刺さないヤツがいるとか、いるわけがないとか、そんな話題になったりして。

な~んて取り留めのない話で、結局2時間も山頂でゆ~っくりと、暇をつぶしたのでありました。



帰路、Junjyさんと二人で、白鳥山の鳥坂城跡に寄り道した。
ほかの3人は、以前行ったからと、分岐で休憩して待ってくれた。

鳥坂城は、鎌倉時代、城氏が反幕挙兵して立て籠もった山城で、女ながらに強弓を引き絞り敵兵をバッタバッタと射落としたといわれる板額御前の奮戦で名高い。

共に歴史マニアの二人、暫し山頂で往時の気分に浸ってから、3人の待つ分岐へ戻り、下山したのでありました。



さて、もうすぐ6月。
山行が忙しくなる季節です。
山歩紀行をせっせと発行していきたいのですが、それは天候次第。空の神様に祈るばかりです。

あれが鳥坂山山頂部 

今年初めてのヒメサユリ 

ヒメシャガ咲く登山道 

今が見ごろのヒメシャガ

山を賑わすガクウラジロヨウラク

楚々と咲くツクバネウツギ

真っ赤に燃えるヤマツツジ

お初にお目にかかりやしたギンラン

ハナニガナ    シロバナもありました

クサイチゴ 

鳥坂城跡(白鳥山山頂) 
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