槍の穂先3180m '13.8.2
  山歩紀行 2014
 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを綴ってみました

飯豊・石転び沢雪渓 '13.6.16
 
   2014年1月25日  高坪山 雨模様の雪山もまた楽し
高坪山 570.5m  新潟県村上市

8:24 蔵王ルートの展望台を目指して尾根の雪道を進む一行  チーム赤城

8:16 蔵王ルート入口の沢を渡る 雪は少ない

阿賀北山岳会の1月2回目の山行は、近くの高坪山へ。
メンバーはいつもの5人。
昨年末の赤城山からずっとこのメンバーで、いつしか「チーム赤城」と名付けられている。

この日は、前日の絶好天とは打って変わっての悪天。
空は、いつ降り出すかと思うばかりの雲に覆われ、山麓には生暖かい風が吹き、低気圧の接近がありあり。

標高370mの展望台に上がると、風は冷たく気温急低下。
やがて氷雨もポツポツ、パラパラ。
山頂付近に達すると、ブナ林は薄いガスの中。
風が冷たく、幻想的な霧のブナ林を味わうのもそこそこに、山頂へ急ぐ。
山頂も風が強く、風除け地を探して、山頂を通り過ぎ、電波塔も過ぎて、虚空蔵ルートの鞍部まで下がる。
そこは、不思議と風が止み、穏やかな絶好のテント場。
前回の五頭で、テント入口から雪が舞い込んだのを反省して、今回はUnqさん、入口用庇のシートを用意してきた。
これが大正解。
荷物もそこに置いて、テントの中は広く使えるし、もちろん、出入りの都度に雨も入らない。
テントの中で、久しぶりの山頂焼肉亭開業。今回はおまけに焼きソバ屋も併設。
お飲み物付で、ゆったりとした楽しい山時間。
テントの外から、脇の登山道を通り過ぎていくらしい人たちが声をかけていく。
きっと、うらやましがっているだろうなと、ちょっといい気分。
下山路は、虚空蔵ルートを周回。
登りも下りも、トレースがあって、ツボ足で十分だったが、せっかく持ってきたので、スノーシューを履いた。
トレースを外れて雪面を自在に歩くのは気持ちがいい。
スノーシュー、雪山には快適だ。
もう一つ、せっかく持ってきたのだからとけし掛けられて、シャベル兼用のソリを尻に敷いて急斜面を滑ってみたものの、これは、どうもうまくいかなかった。
また次回、適地があったら試してみたい。
温かいチーム赤城のお蔭で、今回も実に楽しい山歩きだった。
山は天気が良いに越したことはないのだが、多少の悪天でも、やっぱり山歩きは心地よい。
私はどうも、アルピニストでもクライマーでもなく、ナチュラリストの類のようだ。
 

8:47 展望台(標高370m)から 荒川河口の海岸線を望む

9:48 高坪山山頂  鐘が出ていて例年よりかなり少雪

テント入口に雨雪除けの庇、これが雨の中では大効果

テントの中は焼肉亭に焼きソバ屋、まさにかまくらごっこ 

下山は虚空蔵ルート  傘で雨をしのぐ人

新調のスノーシューで快調に下る人
   
13:19 虚空蔵ルートから沢を挟んだ向い側の高坪山山頂を
眺めるも、まだガスの中。だが、徐々に晴れていく
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