槍の穂先3180m '13.8.2
  山歩紀行 2014
 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを綴ってみました

飯豊・石転び沢雪渓 '13.6.16
 
    2014年12月28日  山納め、冬晴れ絶景の五頭山
          五頭山 912.5m  新潟県阿賀野市

11:43 五頭連峰中央分岐から飯豊連峰   あの大日岳から呼ぶ声がしたような

<この日のコース>
7:34登山口駐車場-8:05キャンプ場登り口-10:16三ノ峰11:00-11:18二ノ峰-11:31一ノ峰-11:39分岐11:46-12:21五頭山山頂12:24-13:07三ノ峰13:39-16:00キャンプ場-16:15駐車場

8:30 尾根にようやく朝陽が射して、温さに顔もほころぶ

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人の評価は、普通、その人の行動の後についてくる。
だが、時には、評価に従って行動せざるを得ない逆転した事態も起きる。

何のことかというと、阿賀北山岳会の表彰のことだ。

今月19日の納会で、Keynさんと私は、12ヶ月山行賞という栄誉に浴した。
雨にも風にも暑さにも寒さにも負けず、顰蹙と羨望に耐えて、一年12ヶ月、見事に山に通ったことを褒め称えられたのだ。

真にありがたいことではあるが、しかし、その時点では当月12月の山行は未実施。いわゆる見込み表彰というわけだ。

悪天が続いて、このままでは賞状返納やむなしかと思っていたところ、28日一日だけ、とっておきの好天予報が出た。

未だ主婦業を禅譲していないらしいKeynさんは、歳の瀬の山行を渋っていたのだが、賞状返納を避けたい一心からか、強行参加してくれた。さすがは、昨年の最多山行賞を受賞した山ガールだけのことはある。
私の方は、もちろん、年末であろうが年始であろうが、全く構わない。何しろ、今年の最多山行賞を受賞した山ボーイだから。

主催者のUnqさんは、どうやら、その辺りは織り込み済みだったらしく、例え好天日が31日であったとしても、年内には実施するつもりでいたようだ。
見込み表彰の返納となれば、鼎の軽重が問われかねない事態だからだ。

かくて、授受賞の後付をするかのように、この日の五頭山行となった。


行って見て、驚いた。

一年間がんばって山に通ったご褒美が待っていた。
と、こんなふうに言えば、なんとも自己中心なと、またまた顰蹙を買うのは目に見えているのだが、それほどに、冬晴れの五頭山には絶景があった。


この時期の五頭山は山行者が多く、次々と登ってくる人たちに道を譲るUnqさんの呟き声が、印象深く残っている。
曰く、今日の五頭は、ゆっくり歩く山なのに・・・。

確かに、空はどこまでも青く、雪はどこまでも白く、梢の氷に朝陽が透けて光り、霧氷の花咲く木々・・・陶然として眺めれば、先を急ぐべき山ではない。

月並みながら、素晴しいとしか形容の仕様が無い。

左の画像とYouTubeとで、どうぞ冬晴れ・絶景の五頭山を感じていただければと思います。




さてはて、前回の俎倉山が数ヶ月ぶりの復帰戦だったJunjyさんは、彼の山でスリップダウンから立ち上がり、Unqさんから、不屈のボクサーなる威名を奉られたのだが、今回は、まったくダウンなく、完全復活を裏付けた。

この復調振りからすれば、来年の受賞は間違いなしかも。
強力なライバルの出現と言うべきか。


とは言え、前回の不屈のボクサー事件を初めとして、毎回、様々な笑いの事件を提供してくれたJynjyさんに、今回は、事件性まったくなく、汗と感動と笑いがあってこその阿賀北山岳会、この事態を喜ぶべきか、それとも憂うべきか。

などと思う矢先、物足りなさを払拭すべく、今回のお笑い事件を、Keynさんが引き受けた。

下りのアイゼンに雪玉ができて、スリップダウン数回。
払っても払っても雪玉がついてくる。
やおら、え~い面倒とばかり、そのままシリセードで、急斜面の固い登山道を一気に滑り下ってみせた。
固まった路面の凹凸などものともせず、さすがは山女史。
汗と感動と笑いありの阿賀北山岳会、山納めに相応しい行動を身をもって示してくれたのだった。


と、まあこんなふうで、五頭山に始まり、五頭山で終った2014年の山行、素晴しい山歩きの一年でした。
阿賀北山岳会の皆さん、本当にありがとうございました。


2015年も、素晴しい山行が待っているような予感がします。

8:55 梢の氷に朝陽が透けて、今この時だけのクリスタル

9:24 雪山装備を背に、青空の尾根に登り上がる 

9:31 振返れば純白の越後平野、遠く微かに角田・弥彦の山影

9:34 霧氷の樹林の先に三ノ峰が見えた

10:05 氷点下の世界は、青と白と黒

10:13 純白の花咲く氷樹の林に入る

10:16 三ノ峰で憩うカップルが、なんとも微笑ましく

11:00 三ノ峰から、兎の足跡の先遠くに飯豊連峰

11:19 二ノ峰  今季初出動のスノーシューを見せたくて

11:34 霧氷樹林帯の撮影会

11:52 素晴しい!!以外の言葉が見つからず、只管シャッターを切る

11:54 霧氷樹一世一代のページェント

12:21 912.5m三角点のある五頭山山頂  後方遠くに菱ヶ岳 

12:35 山頂の稜線から、五頭山の五つの峰が並んで見えた 

12:37 中央分岐のピーク下で手を振る二人、ヤッホー!!

12:42 天空の回廊を渡って三ノ峰へ戻る

13:12 三ノ峰に設営したテントの中から

14:40 後ろ髪を引かれながら、下界へ戻る
   
中央分岐から山頂観望   二王子岳-飯豊連峰-蒜場山が一繋がりに見える
   
カシミール3Dのカシバードで、蒜場山と俎倉山がようやく確認できた
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