槍の穂先3180m '13.8.2
  山歩紀行 2014
 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを綴ってみました

飯豊・石転び沢雪渓 '13.6.16
 
    2014年3月15日 残雪の榛名山 空の青と雪の白さと
掃部ヶ岳 1449m  群馬県東吾妻町 高崎市 

10:45 掃部ヶ岳山頂間近、振り返ると絶景が!!  カルデラの中央に榛名富士、榛名湖

<今回のルート・・・初めてGPSのlogをとってカシミール3Dに取込んでみました。>
8:51湖畔の市営駐車場→9:07国民宿舎脇登山口→9:30硯岩分岐→9:35硯岩9:40→10:37直登コース分岐→10:53掃部ヶ岳山頂12:11→12:30直登コース分岐→13:06記念公園登山口 

8:53 氷結した榛名湖と榛名富士 

この日の登山記録をヤマレコに登録しました。
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どうぞ。
また、画像はムービーにしてYouTubeにUPしてあります。
こちらからどうぞ。

阿賀北山岳会の3月定例山行は、当初、守門岳で東洋一の大雪庇を見ることにしていたのだが、この日は、生憎の悪天候予報。
荒れた雪山では雪庇見物どころではない。
そこで、いつもの如くUnqさんの慎重で的確な計らいで、快晴予報の関東の山へ向うことになった。
行く先は榛名山、名高き榛名湖を取巻く外輪山の中で最高峰の掃部(かもん)ヶ岳1449mに登る。
榛名湖は標高1000mにある天空の湖。車中でJunjyさんのレクチャーによると、5万年前とかに爆発したカルデラ湖で、榛名富士は、その中央火丘だとか。
よって、複式火山だとか。直径20km以上をカルデラ湖と言うのだとか。
掃部ヶ岳の掃部は官職名で、井伊大老は掃部頭、本来の役割はなんだったとか、こうだったとか。
とにかく、よく勉強してきたようだ。
地元の人が山の上から、Come onと英語で叫んだ訳ではないとか、多少の脱線はあったとしても、これで、阿賀北山岳会の知的レベルはかなり向上すると、Unqさんは秘かにほくそ笑んでいるように見えた。
それはともかく。この日、関東の山に変更したUnqさんの計らいは大正解。掃部ヶ岳山頂は、抜けるような青空のもと残雪輝く遙かな峰々まで見えて大展望だった。風もほとんど無く、陽射しの下で残雪の上が気持ちよいくらいの陽気。
山頂では、Keynさん手作りの昼食をたっぷりご馳走になった。
焼肉にサンドイッチに、生野菜のサラダにと、前日の夜、せっせと作って、それを一人で背負って登ってくれた、実に有難い食糧なので、感謝の思いで完食。
減量中の身、普段は控え目に腹八分目を心がけているのだが、Unqさんが担いできた小丼のカップラーメンとお飲み物も含めて、山に来ると腹十分目、いや十二分目になってしまう。
これこそ感謝の証。
さて、山頂の眼下遙か、上毛三山の残る一つ、妙義山が見えた。特徴的な鋸山だ。その右には、荒船山、これも特徴的な台形の山。その遙か彼方には八ヶ岳の峰が白く光っていた。ここは、今夏の山岳会の山行計画に入っている。縦走になるだろう。
八ヶ岳の左には瑞牆山や金峰山が見えているはずだが、確認できなかった。ここも山岳会の計画に入っている。その近くの甲武信ヶ岳は、信濃川源流の山で、いわば新潟県のふるさと的な存在。そして、手の届くばかりのところに白嶺の浅間山。その浅間山も隣の白根山も、ドライブでは走っているのだが、登っていはいない。今度、コマクサの頃Okkaaを連れて行く約束になっている。そのときには、しっかりと歩いてきたい。
と、まあこんなふうに、今年一年の山行を想う掃部ヶ岳山頂だった。
それにしても、去年の三ツ峠山といい本日の榛名山といい、この時期の関東の山はいい。
帰り道の途中、カルデラを抜け出す辺り、高根展望台というところで、人だかりがあった。
車を寄せて降りて見たら、上毛の山々の大展望台で、上越国境の山々が真っ白に光っていた。
あそこを越えて関東に攻め込み度々越冬した上杉謙信軍の軍兵、その中には、もしかしたら、関東のこの青空を見たいということが、モチベイションになっていた人もいたのではないだろうか、などと取り留めのないことを考えた。
越後の鉛色の空から逃げたいという想いが、命をかけるほどのことかどうかは、わからないが。
人だかりがあったら、とりあえず覘いてみること、Unqさんの哲学だそうで、今回もそれが実証された。
野次馬根性は三文の得、百聞は一見に如かず。
かくして、阿賀北山岳会は、いつもの如く山楽会になり、かつまた新たに山学会になったのでありました。

最初に目指す硯岩 標高は1251m 

9:37 硯岩の断崖絶壁の上に立つ 眼下に榛名湖と榛名富士

10:53 掃部ヶ岳山頂から 山並の遙か彼方に富士の頭が!!

左下に妙義山、その右に荒船山、遠くに八ヶ岳

浅間山に、煙がたなびいたような雲

とっておきの笑顔で憩う、掃部ヶ岳山頂1449m

憩う人々に微笑む山頂のダケカンバ

12:46 直登コースを下山中、登ってくる高校山岳部の一団
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