八ヶ岳 '14.6.29
  山歩紀行 2015

 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります

白山 '14.7.21
 
    2015年7月11日 米山も、皆で登れば何とか行けた
米山 992.5m   新潟県柏崎市・上越市        

11:07 ヤセ尾根を越えて山頂へ最後の登り、総勢37名の登山隊

<コースとタイム>
8:50下牧登山口発-9:35分岐展望台-10:00駒の小屋-10:44林道分岐-10:50しらば小屋-11:43山頂13:09-13:35しらば小屋-14:16駒の小屋-14:36分岐展望台-15:10下山

6月29日に下見した米山へ、今日は、公民館主催「健康登山」の本番日。
山好人の老若男女、村内外から参加者29名、スタッフ8名、計37名。好天に恵まれて、和気藹々と終日米山登山を楽しんだ。

主管を委託された我等阿賀北山岳会、Ike会長を登山隊長に、スタッフとして6名参加。
不肖小生も第5班の班長として、班員6名引率。
事務局のUnqさん曰く、今日の綿野舞さんは花を探さなくてもいいな。
なぜか。それは、第5班班員6名皆女性で、花に囲まれているのだからと。確かに確かに、華やかな班ではありました。
ただし、その中の1名は、我家のOkkaa。だから、実質はその世話係みたいなもの。


下見で登ってみて、この登りでは、Okkaaには無理かなと、多少ならず不安に思っていた。
大勢で登るのだから、大丈夫なのではというUnqさんの言に意を強くして誘ってきたものの、目が離せない。
幸い、ほかの5人は山慣れした人たちで、とりわけ、Junjyさん不都合のためと急遽代わって参加したKimiちゃんが、何呉となく気を配ってくださって、本当に助かった。

ヤマノボリとはいうものの、本当は、ヤマクダリだということを今回改めて強く感じた。

ノボリは、頑張れば何とかついていける。
特に今回のように大勢で、ゆっくりペースで行けば、大概は登れる。確かに、ゆっくり登ればどんな山でも登れるというのは、ある程度の真実かもしれない。
しかし、山登りは実は登るだけではないのだ。登れば必ず下らなければならない。
登った分だけ下る、つまり2倍の体力が必要ということだ。

大概の人は、登ることだけを考える。頂上に着くと何とか登れたと安心する。もちろん、大きな喜びとともにだ。山頂では、いつも大いなる憩いが待っている。
そして、下りのときがくる。
大概の人は、登ることに比べれば、下りは楽だから何とかなると思っている。
それが間違いのもとだ。そこに恐い落とし穴が潜んでいることに気づかない。

登りで体力の2分の1、残り2分の1を下り用に残しておかなくてはならない。
つまり、登って下る分で、約半分半分の体力を見ておかなければならないということ。
登りで2分の1を超えて消耗すれば、その分だけ、下り用が少なくなるという計算だ。

下り用が少なくなるとどうなるか、待っているのは、多くの場合転倒だ。

道が滑ったから、木の根に足を掛けたから、浮石を踏んだから・・・と、転倒の原因をことあげる。

だが、それは、違う。
多くの場合、真の原因は体力の消耗にある。
滑る道でも皆が転倒するわけでない。筋力不足で、足の踏ん張りがきかなくなっているのだ。
疲労から来る反射神経の鈍りや動作の緩慢さ、注意力の散漫欠如もある。

なのに、原因を他に求めている限り、自力を増強しようとはしない。
だから、何のトレーニングもせずに、また山に登ろうと考える。
これでは、行く度に抱え込む危険を増やしているようなものだ。

すべからく、千メートル級以上の山に登るなら、トレーニングすべし。それを怠けるなら、それはそもそも登山失格者だ。


以上は、Okkaaへの言葉である。
下りで、しかも下山口近くまで来てから、何度か転倒した。
最後は、kimiちゃんに肩を貸していただいて、何とかゴール。
翌日、足を痛がるかと思えば、何ともなかったようにしていつもと代わらぬ立ち居振る舞いで家事をしている。翌々日になっても変化なし。
ノー・トレーニングで、千メートル級の山に登って、よくまあ平然としていられるものだと、妙に感心している。
2階物干し場への往復も含めて、家事というのは随分とトレーニング代わりになっているもののようだ。

だから、よくもまあ、あの米山さんに登り切ったと、それはそれで褒めてはいるのだが、今のままでは、このくらいで限界だろう。

花の百名山の田中澄江は、三千メートル級の山の殆どを歩いたのは70歳を越えてからだとか。
私もOkkaaも、70に小指の先を引っ掛けたくらいの位置、まだまだこれからだ。
田中女史の後を追えるかどうか、それは、トレーニング次第。
Okkaaは、今、岐路に立っている。
折角息子夫婦に買ってもらった登山用具をお蔵入りにするか、使いこなすか、それはこれからの心がけ次第だ。
どっちに転んでもいいように、泥だらけになったOkkaaの靴を丁寧に洗い磨いてピカピカにしておいたが。


公民館主催の登山にスタッフで参加していながら、考えたことは、まったくの私事。
これでは、今はやりのボランティア活動でございますなどと、とても言われない。


それにしても、総勢37名もの登山隊、一人として怪我もなく無事下山。大成功の登山行事でした。隊長のIke会長さん、事務局のUnqさん、スタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした。
次回第3回目の健康登山は10月、皆さんどうぞご参加を。詳しくは、関川村公民館へ。

<コース断面図>

8:50 下牧登山口「ベース993」を出発

9:10 バンダナ地蔵に見送られて、隊列が続く 

9:14 ここにも、ハナイカダがあった!! 

9:15 道は急登に、九十九折に高度を稼ぐ一行

9:36 標高460mの展望台、妙高・火打・焼山、白馬連峰

11:42 順調に山頂到着、避難小屋の三角屋根に、ホッ!!

11:43 眼下に柿崎から直江津に続く海岸線

11:44 米山山頂で、第5班の登頂記念撮影

13:02 山頂から、柏崎市街、遠くに弥彦山

14:18 駒の小屋まで下って、ブナの大木の木陰で一息

14:49 クルマユリ、たった一輪の開花

14:57 バンダナ地蔵は大人気、無事帰ってきました!!

15:10 第5班、全員無事下山 バンザ~イ
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