八ヶ岳 '14.6.29 |
山歩紀行 2015 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって 単独行もいいし、仲間とならなおいい そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります |
白山 '14.7.21 |
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2015年3月28日 白き峰を歩く 菱ヶ岳~五頭山周回 | |||||
菱ヶ岳 973.5m 新潟県阿賀野市 ↑ 山名クリックで、地図表示 |
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10:38 菱ヶ岳から五頭山へたおやかに白い峰が続く 正面に朳差から大日まで飯豊連峰の全容 |
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<この日のコース> 駐車場発7:00-7:33村杉口分岐-8:03横峰-9:15冬道分岐(杉鼻)-10:27菱ヶ岳山頂-10:37最高地点-12:00稜線上にテント(昼食)13:43-14:45一ノ峰(前峰)-15:10三ノ峰-17:00駐車場着 |
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9:22 冬道の直登路を登る ここが一番の難所 |
行程中の各地点の様子は YouTubeに画像があります。 →こちら からどうぞ。 登った山には、それぞれ思い出がある。 菱から五頭の縦走は、今度で三度目。 最初は、'12年の残雪期、今回と同じ真っ青な空と真っ白な稜線だった。 稜線上に腰を下ろしてお握りをパクつく山友二人の笑顔、その時の写真は今も部屋に飾ってある。 背景は真っ白な飯豊連峰。 今改めて記録を辿ると、その年は、2月の末に高坪山で初めて雪山に挑んだのだったが、寒くて寒くて、Haseさんと二人、堪らなく展望台で撤退した。 3月になってリベンジ、カンジキを履いて何とか雪の高坪山頂に立った。 そして4月に、菱から五頭の縦走。それが雪の山の魅力を決定的にした。それはそれは、えもいわれぬ光景だったのだ。 二度目は、同じ'12年の7月、村民健康登山。 夏の菱ヶ岳とその稜線は、積雪期とは全く様相が違っていて、別の山かと思ったほど。 山頂も稜線も、鬱蒼と茂る3~4mほどの木の下を進み、積雪期のような大展望は望むべくもなかった。 ただ、途中の崖にイワユリが咲いていたのが珍しく、印象に残っている。 この時の同行は約30人、先導してくださったYさんは、今は故人。 人の世の3年、変化は激しい。 でも、山は一年で大変化を繰り返している。 さて、三度目の今回も、初回の残雪期に負けず劣らずの大展望だった。 菱から五頭の稜線縦走は、低山ながら雪山の醍醐味を堪能できる人気のコースで、白くて長い稜線上を点々と人の影が続いていた。 我らと相前後する形で、ベテランのご夫妻が歩いていた。 ご主人の風貌は中々の山男、どこぞの山小屋の主かとも思える風情。 奥様を労わりながらサポする様子に感心していたら、ネットに載せるのならと写真撮影を要望された。 ふと、つがい登山を楽しんでいるMurandoさんご夫妻を思い出して、要望に快諾してカメラを向けた。 Unqさんが綿野舞の検索ワードを教えたのだが、うまくヒットしてくれただろうか。 (もし、ヒットできたら、YouTubeにも、数枚あげておきましたので、どうぞご覧ください。それに、Unqさんのブログにも載っていました。こちらからどうぞ。) こんなふうに二人で老後の登山を楽しめて、幸せだ。 雪山の景色は言葉では尽くせない。画像で想像いただきたい。 景色もさることながら、山はすでに春の兆しあり、花が咲き始めていた。 今が盛りなのは、マンサク。 一面にびっしりと咲き誇っている木もあった。 マンサクの花は長い。 我庭のマンサクなどひと月も咲いている。 春一番に先ず咲くからマンサク。 そして、いつまでも咲いているから、まだ咲くマンサク。 驚いたのは、早春の山の花が咲き始めていたこと。 今年は少々早すぎるような気もするのだが、それでも、路傍の草花にカメラを向けられる季節が来たことは嬉しい限りだ。 キクバオウレン イワウチワ 山桜 キクバオウレンは、菱ヶ岳登山道に入ってすぐの山道に咲いていた。そこ以外には全く見られなかった。 イワウチワは、逆に、三ノ峰から下った山道に咲いていた。そこからキャンプ場へ下る道中、いくら探しても見つからなかった。 キクバオウレンも、イワウチワも、その一箇所だけの開花だったようだ。 そして、旧スキー場麓の林道に出たときに、山桜の開花があった。 これもその一本だけ。 どれもこれも、僥倖といえばいいだろうか。 ところで、この三花とも、最初に見つけたのは、どれもUnqさんだった。 昨年の山行では、いつも、Keynさんが最初に花を見つけて、Unqさんを悔しがらせていたのだが、今年のUnqさんは、どこか違うようだ。 |
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9:42 ブナ林の急登 バックに北蒲原の平野が広がる |
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10:14 山頂直下、ブナの影に導かれて最後の急登を上がる |
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10:26 菱ヶ岳山頂 感動のカメラを向け合う二人 |
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10:32 菱ヶ岳山頂 左に五頭連峰最高点 その前方に大日岳 |
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10:36 最高点981mに立つ サイコー |
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10:43 どこまでも続く白い稜線の道 |
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10:46 白嶺の飯豊連峰をバックに |
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10:55 越えてきた菱ヶ岳を振り返る 点々と続いてくる人影 |
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11:17 雪庇の稜線が蛇行して五頭山へ繋がる |
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11:33 相前後して歩いてきたベテランご夫妻 山はいつも一期一会 |
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11:46 歩いた道は、振り返れば雪庇が崩落した雪崩の巣 |
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13:31 このブナの木陰を借りて設営したテントを撤収 |
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14:27 一ノ峰へ直登するショートカットを登る |
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14:45 登り上がった一ノ峰(前峰)から、菱ヶ岳を振り返る |
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14:47 大日岳、北股岳を眼前にして分岐点で憩う人たち |
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14:51 ただ陶然として、歩いてきた白く長い稜線の道に見入る人 |
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15:13 午後の強い陽射しを浴びて三ノ峰 バックに菱ヶ岳 |
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15:19 三ノ峰を下る 下界はるかに長く光る阿賀野川 |
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16:51 前方に白い峰 あそこを歩いたんだねーと感慨に浸りつつ |
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