2015.7.27鳳凰三山
  山歩紀行 2016

 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります
 
2015.9.21栂海新道へ
 
   2016年5月30日 今まさにサユリロードの光兎山
  光兎山 966.5m  新潟県関川村   

前方に光兎山々頂、そこへ向かう登山道はヒメサユリ咲きそろい、さながらサユリロード

大輪のヒメサユリの先に、湯蔵山の峰、その先遥か白き峰は飯豊連峰

8:00登山道入口-11:00山頂11:40-13:50登山道入口

YouTubeのスライドショーもどうぞ。
画像に綿野舞流山歩徘徊句を添えてみました。
→こちら


青葉とホトトギスの五月は山歩の好機。
にもかかわらず、月初めに飯豊に登っただけ。
このままで五月を終わらせるわけにはいかない。
1週間後に迫った東根大会に向けて、最終調整は、高地トレーニングならぬ山地トレーニングをしておきたいところだ。どういうわけか、登山の後は足が軽やかになるからだ。

前の日、土手10キロを、キロ6分のハーフ目標ペースで完走。
5キロを折り返して、ふと見上げると、光兎山。
翌日の予報は、前々日まで雨だったのが晴れに急変。
そこで、急遽、明日は光兎山に登ろうと決めた。

それに、運が良ければ、ヒメサユリの開花が見られるかもしれない。
例年の開花は6月に入ってからのことで、第2週頃が見ごろのことが多い。
ただ、今年は、季節が早まっている。もしかしたら、気の早い花は開いているかもしれない。などと、淡い期待も抱いて、今日、一人山に向かったのだった。

それがどうして、淡いどころではなかった。どんぴしゃり。
観音峰を越え、一端鞍部を下って、登り返して稜線に出る所、そこに、まず一輪、完全な開花。
大勢で来た時には、いつもそこで先頭の人の歓声が上がる場所。

そこから先は、ポツポツと。そして、雷峰の前後から、登山道はヒメサユリの径。
雷峰を越えれば、もはやそこは、サユリロード
実にきれいなピンクの色で咲きそろっていた。
花は取らずに、花を撮る。
シャッターを押しまくり。

ただし、花を撮りながらも、ペースは緩めない。
レースへ向けての調整なので、気持ちの良いペースでの歩行を心掛けていたからだ。
ランニングもそうだが、ゆっくりが気持ち良いペースというわけではない。息が上がる寸前くらいがちょうど気持ちよく走れるペースで、山の場合も同じだった。
だから、結果として、標準タイムより速くなった。

下山の終り頃、Unqさんからメールが入った。
2分咲きのユリに見とれて転げぬようにとあった。
ユリの何分咲きというのは、どういう状態か、これは難しい。
1輪の開いた状態、つまり、ちょっと開きかけた状態の花が多いだろうということか。
それとも、全体の2割程度が開花して、8割は蕾の状態だろうということか。
そんな難しいことではなくて、多分、まだ開花の時期に早かったでしょうと言いたかったのだろうが、豈図らんや。
今日は、見ごろ。
だから、返信は、満開でお見事の状態だと書いた。
多分だが、Unqさん、小生の強がりだと、信じてくれていないかもしれない。
だから、このページのUpを急いだ。

正確に言えば、まだ蕾の花が3~4割くらいはあった。これから1週間か10日ぐらいは見ごろが続くと思う。
今日は、咲き終わって色が抜け始めた花はほとんど見られなかった。どの花も、実に濃いピンク。まさに咲き始めたばかりの日だったのだ。
これから咲き終わった花から、色はされていく。だから、なるべく、行くなら早くいった方がいいと、愛読者の皆さんに伝えるためにも、このページのUpを急いだというわけだ。

光兎山、行くなら今でしょ。

登山道の両側に可憐に咲き競うヒメサユリの径

全開、満開で虫を誘い込もうと、何ともその妖艶なこと

おずおずと開き始めたばかりの花もあって

ヤマツツジの先、左端が飯豊本山 あそこから光兎山が見えて当然だった

ヤマツツジの燃える山道 こちらは思い切り濃厚な色

緑濃いブナ林の木漏れ日に、5月の風が気持ちよく吹き抜けていて

何とも爽やかなブナ林と

愛おしくも可憐な花たちと

ガクウラジロヨウラク

ツクバネウツギ

アズキナシ

ミヤマガマズミ

イワカガミ

一団が引き上げた後は 

山頂でひとり、コーヒーなど啜り、360度の展望を楽しんだのでありました

朝日連峰

飯豊連峰

三面川河口、日本海に粟島 空に舞うギフチョウ

目の下に三角点山、元光兎、湯蔵山、その先に二王子岳

光兎山は、クモの巣までもが芸術品でした
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