2015.7.27鳳凰三山 |
山歩紀行 2016 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって 単独行もいいし、仲間とならなおいい そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります |
2015.9.21栂海新道へ |
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2016年6月11日 湿原に星を散らべて田代山 | |||||||||
田代山 1926.6m 福島県南会津町 | |||||||||
12:22 田代山々頂は、標高2000m近くの高地に広がる不思議なほどに平らな台地 |
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そこには、タテヤマリンドウとヒメシャクナゲが群れ広がっていて、とにかくビックリ大感動 |
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猿倉登山口発10:21-11:57田代山山頂-湿原周回-12:30湿原の休憩所で昼食 13:50-湿原周回14:45-15:30登山口下山 |
YouTubeのスライドショーもどうぞ。 画像に綿野舞流山歩徘徊句を添えてみました。 →こちら ある所にはあるもんだ これまで珍しいと思っていた花も、ある所にはあるもんだ。 前回の月山では、シラネアオイの群落に驚いた。 去年の博士山のイワナシもヒメイチゲも驚くほど群れていた。 どの花も、これまでの山行でチラリホラリと見かけることはあった。 ポツンと咲いていたり、ポツポツだったり、いつも、おっ珍しい花に会ったという感じでカメラに収めてきた。 ところが、場所なのか時期なのか、その珍しいと思ってきた花が、遠慮もなくびっしりと咲いている場面に出くわすことがある。 今回もそうだった。 田代山山頂の湿原には、タテヤマリンドウとヒメシャクナゲが、びっしりと咲き群れていて、こんなこともあるんだと、びっくり仰天。 小さい小さい花ながら、よく見ると実にきれいで、見飽きない。写真を撮っても撮っても、撮り飽きない。 しかし、一輪一輪をアップで撮ると、結構、綺麗さは表現できそうなのだが、広い湿草原に星を散らべたような感じは、なかなか表せない。 広く写せば星々は消えてしまい、範囲を狭めれば、一面に散らばる星々の感じは出ない。 カメラの性能が、まだまだ、人間の目と情感に追い付かないということか。なかなか難しい。 ところで、今回は時間がなく行けなかったが、田代山から峰続きの帝釈山には、オサバグサが一面真っ白に群れ咲く場所があるという。 この花も、今まで見たのは、ほんの一株。珍しい花だと思ってきた。 今回、田代山から少し進んだ林内でその群れを見てきた。一面真っ白と言うほどではないが、確かにたくさん咲いていた。 この花も、やはり、ある所にはあるもんだ。 天空の大湿原 苗場山も、台地状の山頂湿原で知られているが、田代山も不思議な形の山だった。 山のてっぺんが鋭利な刃物でスパッと横に切り取られたような形。 まさに、テーブルマウンテン。 急登の登山道を上がると、小田代で一度平坦地が現れ、もう一度斜面を登ると、一気に大湿原が展開する。 その平さと広さに驚き、1900mを超す高山のてっぺんにいることを忘れる。 ここが山頂だという大きな表示を見ても、心の底では納得していない。どう見ても、広い草原の中の一角でしかない。 山中に入り込めば、自分の置かれた状況は理解しがたくなる。 帰宅して、YouTubeで、田代山の空撮映像を見てはじめて、自分が立ったあの異様な山の全貌が明らかになった。 なんともいろいろな山があるものだ。 空撮映像は、 →こちら ベニサラサドウダンのこと 田代山のその花は、平標山で見たそれよりも、少々黒ずんでいるように見えた。 気になって、帰宅してあれこれ図鑑を捲ってみた。 手元の「新潟県の山の花」(新潟日報事業社)には、ベニサラサドウダンは新潟、群馬、栃木の県境だけの特産品だとあった。 やはり、田代山のは別種かと調べるのだが、近縁種があるようでもなく、よく分からない。 ネットでは、田代山のもベニサラサドウダンだと書いている人がほとんどのようだ。 それで、思ったことなのだが、どうも植物については、論者によって言い分が異なっていることがあるようだ。 一人の言い分だけを絶対視せずに、こう言う人もいるし、ああ言う人もいる、というくらいに大らかに受け止めておくくらいがちょうど良いのかもしれない。 などと、思いつつ、何気なく地図を見ていたら、突然気づいた。 田代山は、栃木と福島の県境の山だと。 しかし、だ。 山頂湿原の周回路は一部栃木県境に近づいてはいるものの、我らの歩いた道はすべて福島県内。したがって、当然、ベニサラサドウダンがあったのも福島県内。 だから、新潟、群馬、栃木の三県だけの花だとすると、福島県は、さあ、どうする。 |
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10:23 明日は山開き、歓迎の横断幕の下を通って入山 |
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ラショウモンカズラ |
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10:52 ベニサラサドウダンの咲く道を行く |
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ゴゼンタチバナ 少し緑色がかった花の色 |
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11:30 小田代の湿原、木道の傍は小さい小さい花たち |
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ヒメシャクナゲにコイワカガミにタテヤマリンドウに・・・ |
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12:07 田代山の山頂台地の湿原に咲き群れるワタスゲ |
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草叢に咲き散らばるタテヤマリンドウ まるで草原の星々 |
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その色合いの鮮やかさ |
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ワタスゲの木道を行く |
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白花のタテヤマリンドウ |
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ワタスゲとチングルマ |
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湿原の端っこで昼食休憩、贅沢にも焼き肉パーティ |
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コミヤマカタバミ |
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13:56 弘法太子堂避難小屋をちょっと見分 | |||||||||
ミツバオウレンの盛り花 |
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オサバグサ 林内に群れている |
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イワカガミ |
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ベニサラサドウダン |
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クルマムグラ |
ズダヤクシュ |
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オオバミゾホウズキ |
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15:30 オクヤマガラシ咲く登山口に下山 |
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