2015.7.27鳳凰三山
  山歩紀行 2016

 人と交わり、草木と交わり、山気と交わり
それら一瞬の表情を写真で切り取る楽しみも広がって
単独行もいいし、仲間とならなおいい
そんな山歩きの楽しみを今年も綴ります
 
2015.9.21栂海新道へ
 
   2016年1月31日 故郷の朴坂山々頂で神遊び
朴坂山(ほうざかやま) 438.2m  新潟県関川村      

無垢の新雪を踏み分け登る、先頭ラッセルは七十路(ななそじ)入りのJunjyさん、まだまだ意気盛ん。

山頂展望台からの絶景。女川の河岸段丘、その上流に光兎山が微かに顔を出してくれた。

登山口発8:25-9:41林道分岐-12:17山頂14:02-15:12林道分岐-16:00登山口着

YouTubeの動画
 →こちら から どうぞ。

朴坂山は、一等三角点で知る人ぞ知るの山。
山頂の赤松に、「一等三角点 本点」と記された看板が下がっていた。
一等三角点は、40kmの間隔で設置されたという。それが本点。その後、25kmほどの間隔で補点が設置されて、どちらも一等三角点というとのこと。
当山は、「本点」だとの強調看板なのだろう。

下山後、国土地理院のHPで検索してみると、この辺りで一等三角点の山はというと、摩耶山、以東岳、飯豊本山、五頭連峰の松平山ぐらいのものだ。本点と補点の区別はつけていないらしいが、いずれも40kmくらいは離れている。
なるほど、そんじょそこらにあるものではない。
面白いのは、阿賀野川河口松浜橋右岸袂近くにある標高24.2mの一等三角点。
三角点が、必ずしも山の高さを表すために置かれたものではないことが、これで分かる。

朴坂山は、2008年11月に登って以来の山。そのときに一等三角点の標石を撮っておいたのが、これ↓。

なかなかどうして、大きくて立派な標石で、二等三角点以下とは格段に差別化されている。

それに、三角測量の大元の基準点になったくらいだから、周囲の眺望は抜群。遠く日本海に浮かぶ粟島から、晴れていれば朝日連峰、飯豊連峰が眼前に広がる。もしかしたら鳥海山くらいまで見えるのかもしれない。
とりわけの絶景は、足下に広がる女川の河岸段丘。大きなもので4段は見て取れる。
見事な段丘で、これまた、そんじょそこらで見られるものではない。

とまあ、そんな具合で、一等三角点の朴坂山、知らない人にも大いに知ってもらいたい山だ。

知る人ぞ知るで、冬以外には、結構登山人がいるようだ。
が、さすがに冬はほとんど皆無。
そこに今回、我等故郷の山岳会が挑んだというわけだ。
標高の割には、ルートは長く、アップ゚ダウンを繰り返し、手応え足応えのある雪山だった。

それだけに、山頂神遊びの庭で過ごした2時間弱は、それはそれは心豊かな時間でした。
Keynさんの山頂野点デビュー、いよっ、待ってました~。これからの期待高まるばかりですが、ま、山頂挽きたてコーヒーと交代交代で行きましょうか。

あっ。忘れていました。これ↓

クリームアンパンに、木に積もった粉雪をのせて食べると、これがまた実に美味。アイスクリン顔負けの味。
下界では絶対に味わえない、甘党泣かせの味でしたぞ。
 
                  ブナの大木の下で

山頂の赤松、幹に括られた看板に「一等三角点 本点」

神納平野の先に村上市街と三面川の河口、日本海に粟島の島影、

山頂の神遊びは歌舞音曲なし、心静かに野点を楽しむ山岳人

極上の羊羹に抹茶、雪の山頂で、何とも贅沢な時間でした
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