綿野舞(watanobu)山歩紀行2017
 
 7月1日 霧の中 花の伊吹は 名にし負う
伊吹山1377.3m 滋賀県米原市  地理院地図は→こちら
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Margo一家の新居訪問の途中、行きがけの駄賃とばかりの立ち寄り登山。花で名高い伊吹山、これまで花の時期に登ってみたいと思いながら、麓の高速道から見上げるだけだった名山。今回は、外出中というMargoの帰宅まで少々待ち時間あり、それならばと、ドライブウェイを使って時間短縮、一気に山頂駐車場へ。そこから山頂へは最短コースで20分、標高差110m。ズック履きの普段着、その上大急ぎの往復で、山歩紀行と言うには気が引けるのですが、それでもさすがは花の伊吹山、初めて見る花々が咲き始めていて、今回は山花紀行です。プラス<Margoとの再会記>を末尾に。
渡辺伸栄watanobu 
途中の北陸道は豪雨の中の疾走だったが、滋賀県に入ると陽射しも出てきた。伊吹山ドライブウェイの料金所で、山頂は濃霧ですがそれでも行きますかと念を押されてゲート入り。中腹辺りからは琵琶湖東岸の景色がよく見えた。大きな島影は沖島か。山頂の雲が徐々に上がっていくように見えたのだが、やがて濃霧の中に入り、場所によっては視界が全く効かないほどになった。いつも伊吹山頂には雲がかかっていることが多い、琵琶湖の水分の影響だろうか。
山頂の駐車場でガスは少し薄れたものの視界は数十メートルほど。ガスに恐れをなしたかOkkaaは駐車場で待つと言う。スマホのGPSを頼りに最短のコースを選んで、急ぎ足で登ると日本武尊の像が現れた。そこが伊吹山の山頂。太古、ここ伊吹山に住む荒神が、あの日本武尊を瀕死のめに合わせたのだとかで、その神話を伝える碑。周りには濃いガス、眺望は一切効かず。ここから100m程離れた所にあるはずの一等三角点を探す。
山頂には観光客相手の茶屋が二軒、そこへの物資運搬用だろうかモノレールがエンジン音をたてて昇っていく。周りはお花畑、本来なら今時一面の花々らしいが、今年の花はどこの山も遅れている。お花畑というには少し寂しいが、ちらほらと様々な花が咲いている。おなじみの花あり、初めての花あり。ゆっくり見ている暇はなく、とりあえずは片っ端からカメラに収めた。手前に咲くのはカノコソウ。
 
 キバナノレンリソウ 初見  グンナイフウロ 既視
イブキノエンドウ 初見  ミヤマコアザミ 初見
イブキトラノオ お馴染み  クサタチバナ 初見
 
クサタチバナ 花がなければ何処にでもありそうな草だが、花はヒトデの形をしてなかなかきれいだ。
コバノミミナグサ (初見) ミミナグサは田畑にふつうに生えているというが、コバノミミナグサは伊吹山の固有種とのこと
 
コースとタイムを紹介するほどのこともない。駐車場から山頂へは3コースあり、西回りは約40分、東回りは下り専用の一方通行で1時間。
Margoの住む京都へは2時間かかる、一家との夕食会の時間に間に合わなければ大変と、大急ぎで下山した。今回は下見のつもり、車道はOkkaaにも運転可能と分かったし、次回機会があったら麓からゆっくり登ってみたい。 

<Margoとの再会記>
一家との夕食会は、猪鹿のジビエ。フレンチで、上品な味に仕上げていた。伊吹山はそうでもなかったが、次に向かった大台ケ原も八経ヶ岳も、どこもかしこも林相が一変するほど鹿の食害に困っていた。野生の肉は、食用に育てられた牛豚と比べれば旨さは劣るが、調理の工夫で美味しくなるし、何よりも健康な肉という感じがいい。野生の力をいただいたような気がした。
<追記>後で思い出したのだが、伊吹山の駐車場から山頂への登山道に入る際、フェンスの扉を開け閉めして入った。山頂のあのお花畑も一帯を囲む鹿除けフェンスで守られていたのだ。

さて、その夜のこと。久しぶりに一緒に入浴したMargoとの会話。
「うゎ、ジーチャン、痩せた
。前はもっとポヮポヮだった
「そりゃそーさ、なにしろ、毎日走っているから
「うゎ、ジーチャンの足、ムキムキして、コリコリ
ヤンカ
「そりゃそーさ、なにしろ、マラソンの選手だから
などと自慢をこきまくっていたら・・・
「ジーチャン、髪の毛薄くなった
(・・・と、そこへきたか)
何とか自慢話に戻そうとしていると・・・
「あぁ、走るとそーなるんだ!」
(ギャフン、一本とられた~)
そのうえ、先に浴室から出ようとして振り返り、ダメ押し一発
「ジーチャン、顔と足が、もっすごアンバランス
ヤデ
Margo11歳、はや6年生。
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