綿野舞 watanobu 山歩紀行 2009.6.4 テレビ塔・鷹ノ巣遊歩道 
 標高440m付近  新潟県関川村    

テレビ塔への登山道の途中で見た赤い実のついた木
 
関川村の荒川に架かる丸山大橋は、118mのアーチ長をもち、全国の市町村道では第一位を誇っているが、その丸山大橋の荒川右岸袂の山裾から伸びる尾根筋の上方に、テレビ局の電波塔が立っていて、地元では、そこをテレビ塔とか、テレビ塔山とか呼んでいる。

昔、我が家の子どもたちが幼い頃は、地域の子供会で登山遠足に登る山で、その行事に付き添ったOkkaaが、当時、見晴らしの良い所だったと言ったのを覚えているが、私には、これまで一度も登る機会はなかった。


そのテレビ塔に突然登る機会が来た。
この日の午後、隣家のご夫妻が、これからどうだ?と誘ってくださって、カメラとペットボトルの水だけ持って、半袖Tシャツに長靴スタイルで二人についていったのだった。

テレビ塔に着いたものの、木立が生い茂って眺望は良くなかった。
今、PCのフォルダの中を探しても、テレビ塔付近で撮った画像は一枚もない。ただ、登山道の途中で、赤い実をつけた木があって、この時期に実をつけていることを不思議に思って撮った画像だけが入っていた。


そんなこともあってか、テレビ塔からは早々に下山して、鷹ノ巣遊歩道に沿った廃道を辿って旧発電所まで行ってみようということになった。

かつては自転車、バイクで走れた道だが、発電所の廃止に伴って道も荒れ草が生い茂る廃道になっていた。その道を辿って着いた旧発電所跡地は草生す廃墟となっていて、かつての面影もなく、うら寂しさだけが募った。

ただ、道々の隣家のご主人の話は面白く、テレビ塔付近での熊撃ち、旧発電所付近での鮎釣り、廃道のあたりでの山菜採りなどなど、興味の尽きない話が続いた。

旧発電所からは良く整備された鷹ノ巣遊歩道に出て、帰途に着いた。
この遊歩道は、丸山大橋右岸袂から鷹ノ巣温泉まで続いている道で、知る人にはなかなか人気のある道らしく、新発田に住む知人からもその評判を聞いたことがある。


隣家のご主人の話の面白さと、訪ねた所の今昔の違いと懐かしさと、それらがごちゃ混ぜになった、じつに面白い山歩きだった。

旧鷹ノ巣発電所への廃道を行くと、川岸の木にオオルリがとまっていた
 

鷹ノ巣遊歩道にある奇妙な形の大木  ケヤキだったろうか
 
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