綿野舞 watanobu 山歩紀行 2009.6.6 光兎山
 標高966.3m  新潟県関川村    
 
 
光兎山の麓、中束(なかまるけ)集落の元気づくり実行委員会主催による「光兎山のヒメサユリ鑑賞登山」に、Haseさんから誘ってもらって、初めて参加した。

光兎山には、これ以前にも2,3回は登っていて、ブナ林が見事な山だということは承知していたのだが、ヒメサユリがこれほどまでに見事な山だとは全く知らなかった。
ちょうど開花の適期で、登山道に咲きこぼれるヒメサユリには、道々感動の声が上がり続けていた。

人間が刈払った登山道こそが、この花たちにとっては適地になっていた。人と自然の共存と言えばいいのだろうか、それとも、自然の花のたくましさと言えばいいのだろうか。
このときから、毎年この時期にこの花に会いに行っている。
標高800mの雷峰の辺りから姿を見せ始めるヒメサユリには、「健気」という言葉が最も似合うように思う。


ところで、この行事、今回で確か10周年だと聞いた。
その区切りの記念行事として、山頂の標柱を取り替えるのだということで、関係者が大きな角材を担いで登っていた。
記念の年ということもあったのだろうか、参加者も、その後の年と比べて、とりわけ多かったように覚えている。

それから後、光兎山に登るたびに山頂でこの標柱を眺め、このときのヒメサユリの感動を思い出している。


この登山にはYoko長老も一緒で、植物の名前をいろいろ教えていただいた。
覚えきれないので、カメラを動画に切り替え、教えてもらった植物の名を音声で吹き込みながら撮影した。
その動画を画像と一緒にPCの中に保存しておいて、ギョッとするような自分の声を聞きながら、その後、時々復習材にした。

山の草花に興味を持ち始めたのはこのときからで、その後、Yoko長老の不出来の弟子を自称しつつ、いいかげんな名当てを楽しんでいる。

高山植物の名前を知ると、山の楽しみは倍増することを、この山で教えてもらった。
 
 
 

ヒメサユリ咲く登山道で、Yoko長老 
 
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