綿野舞 watanobu 山歩紀行 2009.6.14 高坪山縦走
 標高570.5m  新潟県村上市・胎内市    

高坪山山頂からの眺望 
 
関川村公民館主催の村民登山に参加して、高坪山にはこのとき初めて登った。

胎内観音のある樽ヶ橋の右岸袂から山に登りついて黒川城本丸跡に上がり、その後、釈迦岳、蔵王権現跡、中岳と辿って、高坪山山頂についた。

このルートにはブナの巨木があって、その木の下で記念の集合写真を撮った。圧倒されるほどの、もの凄い巨木だった。

登り口付近の登山道に、見たこともない不思議な花が咲いていた。
思わずシャッターを押したものの、後で見たらピントが全く合っていない。

後日、Unqさんから、あの花はヂガバチソウらしいと教えてもらった。花の形からついた名だとのこと。
この花には、その後一度もお目にかかっていない。

山頂で昼食ということになって、シートの上で車座になったところ、驚いたことに周りは皆、近所の人や同じ集落の人ばかりで、ご近所登山みたいだと大笑い。
私の住む集落には山好きな人たちが多いことをこのとき初めて知った。遅れて山に行き始めた私と違って、皆さん、早くから山歩きを楽しんでいた様子だった。

車座になった隣にFさんがいた。
同じ集落ではないが、以前からの知り合いで、早世した義弟の親友ということもあって親しくしていたのだが、山では、このときが初めて一緒になった。
普段物静かなFさんが、大学でワンダーフォーゲルをやっていて、もともとは山男だと初めて知って、いっそう親しく感じたりして、またこんど一緒に登りましょうなどと話したものだった。

この頃は、SONYのサイバーショットという超小型のデジカメを持っていて、ほとんどメモ代わりにシャッターを押していたのだが、写真を撮るという意識は低かったのだろう、人物はほとんど写していない。今思えば残念なことなのだが、Fさんを撮った画像もまったくなかった。


下山は、荒島城ルートで、花立集落の裏手に出た。高坪山縦走コースを踏破したのだった。
バスが登山口から下山口に回って待機してくれているから、村民登山はありがたい。個人やグループではなかなかそうは行かない。せいぜい、登り口に戻ってくる周回コースをとるのがせきのやまだ。




      急逝したFさんを追悼して
                2013.12.7 記
 
 
ジガバチソウ
肝心の花にピントが合ってない
 
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