自給自足を理想としながらも、趣味の域を決して出れない
    
綿野舞watanobuの
畑作記 2011
 
 
   6月8日 畑にて  
しばらく行ってなかったので、畑の周りは、草がボーボー。
またまた、例の草刈用愛機の出番となった。この愛機、長年酷使されてエアクリーナーの蓋などどこかに吹っ飛んでいて、ボール紙とガムテープで何とか代用している代物だ。エンジンの機嫌にもすこぶるムラがある。

どういうわけか、多分、空の青さがそうさせたのか、本日は実に機嫌がいい。あっという間にはかどった。(畑が狭いせいもあるのだが)

いまは、ジャガイモの花が咲いていた。こうやって、アップで写すときれいな花だ。これは、今年初めて栽培するメイクイーンの花。男爵の花はまだ小さかった。

向こうのほうで、ジャガイモ畑をくるめているのはOkkaa。
この畑、実は、Okkaaの実家のもので、だれも耕作する人がいなくなって、我が家で借りているもの。

かつては、義母がせっせと手入れをしていた畑。ご多聞にもれず、後継者不足、不足などというものでなく、いないのだから仕方ない。
義母は、いずれ自分ができなくなったら果樹園にでもしようという意図で、アンズやらウメ、リンゴ、柿などを植えてある。
私とOkkaaが、こうやって手を入れて、しばらくは、まあ荒らさずにいきたいと思っている。

先日、柿農園を営んでいるK先輩に、柿の花芽を写真に撮ってもっていって見てもらい、芽摘みの方法をじっくりと教わった。
いままで、柿の実は、成らせぱなっしできた。それに比べて、K農園の柿はあまりにも見事、大きくてきれいで、うまくて・・・K先輩に言わせれば、「売りもんだもの、当たり前だこてや」ということになるのだが。
当方のは、売りもんではないが、あまりにもみすぼらしくて、とても、人前には出せない。
で、K先輩から、企業秘密を伝授していただいた。

本日、その実践。
びっしりついた花芽を摘んで、写真のように、すっきりさせた。K先輩の伝授で、まずは、一枝にふた芽を残した。しばらくしたら、これをひと芽にして、作業完成だ。

それにしても、この木1本だけで、もう、ぐったりしてしまった。細枝1本1本の花芽を1個1個摘んでいくのだから、並みの根気作業ではない。
私など、この木1本で、もうたくさんになってしまったのだが、K農園は何十本、何百本やるのかと思うと、趣味と商売の違いをしみじみ思ってしまう。
それにしても、それにしてもだ、今年の秋は楽しみだ。大きな柿の実を自慢できそうだから。

目標を持って生きる。うん、これはいいことだ。

さて、畑だが、ジャガイモの収穫には、まだ間があるが、タマネギを初収穫した。
もう、こんなふうに育っているヤツから、順々に収穫していく。
で、早速、お昼にいただいた。
生で、刻んで水にさらしただけでたべた。
うまかった。甘くて、みずみずしくて、歯ざわりサクサクで。
後味は、すこし辛かったが、とにかく、うまかった。

自分で栽培した野菜の「採れたて味」は、ほかに比べようがない。

自分で作ったものを食べ、自分で釣ったものを食べ、なんともこの贅沢感。
子供たちよ、帰ってこいよー。
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