自給自足を理想としながらも、趣味の域を決して出れない
    
綿野舞watanobuの 畑作記 2014
8月30日 夏草との闘い

今日8月30日、畑から抜き取った草をぎゅうぎゅうに踏み固めて積み重ねたら最終的には直径1mの枠の中に60cmの高さになった。
ひと夏畑を放置したらどうなるか。

実験をしたつもりはないのだが、実に恐ろしいことになっていた。


最後に畑に来たのは、8月4日。
ジャガイモを収穫したその日は、凄まじい暑さの日だった。

普通の人たちは、こんな日の畑は、朝早くに行く。
その点、我家は普通ではない。
いつもの如く、6時開場の上関温泉に浸かり、ラジオ体操の後、普段どおりに朝食を食べ、ゆっくりコーヒーなど飲んで朝のストレッチ、それから歯を磨き、ようやく畑に出かけたものだ。
陽はもうかなり高い。だから、当然のこと、Okkaaと二人、ほとんど熱射病になりかかった。

8月初めのその時点で、すでに畑には、かなりの草が生えていたのだが、熱射病になりかけて以来、夏の畑は恐くて、いっさい顔を出さずに放置した。


さて、8月末、ここに来て急に涼しくなってきた。そうなると、放置してきた畑が気になる。


8月28日、Okkaaは他用で出かけたし、とりあえずどんな状況だろうと行ってみた。
いや驚いたのなんのって、畑もその周囲も草の海。
どこまでが畑で、どこが畦で、どこからが土手の草地か、皆目分からない。
呆れて、一人大笑いするほかない状態。


山林の草刈の関係で、軽トラにはいつも草刈機を積んである。
まずは畑の区画を明らかにするため、周囲の土手や畦などの草地を刈り払うことにした。
かなり雑な刈り方だったが、草丈が高く、それでも2時間たっぷりかかった。


翌29日、Okkaaと二人、いよいよ草取りの開始。

6月にタマネギを収穫した畑は、そのまま放置してきたので特に凄まじい。両手で引っ張っても抜けないほどの強烈な草。

約3時間の格闘で、かなりの量の草が出た。
これを堆肥にして畑に戻してやらないことには、地味の回復は望めない。


そこで、翌30日の午前、近くのホームセンターで堆肥作りの用具一式を購入した。
枠とホークと石灰と油粕で、〆て7千円。

堆肥を買った方が遙かに安かったのではなどと思いながら、午後、畑に出かけ、前日に抜取った草を大汗かいて枠の中に積み上げた。

積んだ草を、踏固め、石灰と油粕を撒いて、また草を積み上げ、踏固め、石灰と油粕・・・それを何遍も繰り返して、直径1mの円形の枠内に高さ約60cm、計算上471ℓの草が積み上がった。
今後、醗酵すれば体積は半減か、あるいはそれ以上の減少だろう。
それにクタクタになった労賃はどうだ。
さらには、下部から醗酵が進むので、冬前には天地返しの重労働が待っている。

どう考えても、買った方が安い。
しかし、それを言い出したら、そもそも、作物そのものが買った方が安いのだから、どうしようもない。


ま、クタクタになって夜ぐっすりと眠れることと、自作農作物のとびっきりのうまさで、その問題は相殺ということにしておこう。


それはともあれ、3日間の草との格闘で、すっかりきれいな畑がよみがえった。
3日間と言っても、いずれも年寄りの半日仕事だが。


隣の畑の婆ちゃんが、我家の草茫々の畑を見て、どこか体調でも崩したかと心配していたそうだが、これで、二人とも丈夫なことが分かってもらえそうだ。
ご心配をおかけしました。

8月29日、タマネギ畑だった所。何とか草を引き抜いた跡。右はまだ抜き終わっていない草。まるで稲だ。

<After>草の海だったのがウソのようにきれいになった畑。右から、ヤツガシラ、サトイモ、コンニャク、サツマイモの畑。

ネギ畑もよみがえった。左端のラッカセイ畑には、意外と草が生えなかった。何か秘密がありそうな気がする。

Okkaaが草を取っている畑には、来週、ダイコンの種を蒔く。

カキもこんなにいい実をつけていて、これからが楽しみ。

こちらは8月4日のジャガイモの収穫

同じ4日のカボチャの収穫。今年のカボチャは棚作りでうまくいった。
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