自給自足を理想としながらも、趣味の域を決して出れない
    
綿野舞watanobuの 畑作記 2015
  
2015年9月6日 三日通って、畑のよみがえし 

9月3日 まずは周囲の草刈から作業開始


炎暑の7月31日、畑の夏草取りで熱射病寸前になり半分で中止した。それに懲りて、8月5日は、日の出前にジャガイモの収穫。
それ以来、畑は放置してあった。

9月に入り、そろそろ大根の種蒔の期限に来ているし、涼しくもなった。毎年、この時期に畑作再開。
まずは、放置した畑を蘇生させなければならない。

9月3日、ほぼひと月ぶりの畑は、夏草茫々。初手はいつも周囲の草刈。Okkaaは一際可愛がっている長ネギ畑の手入れ。
刈った草を集め、堆肥用に積上げて、この日の作業は終り。
周囲の草を刈り払っただけで、何となく畑らしい雰囲気が復活した。

9月5日、作業2日目。
前日のうちに軽トラに積み込んだ耕運機に、GSで給油。
勇んで畑に来てみたものの、前日の雨で畑土は泥濘、耕起は無理。
春に積上げておいた草堆肥を畑に撒いて、大根畑の作業は終り。

次いで、8月に取残しておいた草茫々の畑に取り掛かる。
タマネギを収穫した6月以後、まったく手付かずに放置していた畑は、凄まじい草。隣のコンニャクも何処にあるか、まったく見えない。
稲ほどに伸びきって根を張った草は手強い。が、こちらは、毎年のことで慣れている。1本1本確実に抜いていけば、必ず草はなくなる。
山は1歩1歩、草は1本1本。
やがて、大量の草の山ができた。これも堆肥用の大事な資源。

堆肥は、草に石灰と油粕をサンドイッチにして作るが、油粕は高いので今年は完熟牛糞に代えた。これなら1/3にコストダウンだ。

9月6日、作業3日目。
いよいよ、耕運機ヤンマーポチ号の出番。春耕以来、5ヶ月ぶりの出動ながらエンジン快調。
撒いてあった堆肥を細かく砕いて畑土に鋤き込んでいく。
草堆肥には、どうしても、完熟していない茎などの雑物が雑じる。
それが根分れ大根の原因になるとTextには書いてあったから、もしかしたら、今季はお大黒様が喜ぶ大根ができるかもしれない。
昨季はどうしたわけか、お大黒様のお嫁さんになる大根がないと、Okkaaは嘆いていたので、今季はきっと喜んでいただけるのではないだろうか。

畝を立てた後、Okkaaが種を蒔く。
どの作物もそうだが、Okkaaはいつも、さも自分が作ったような顔をして作品を配って歩くのだが、ナニ、こうやって一番大変な部分の作業は、実は、小生が担当しているのです。
種蒔以後の土寄せ、追肥などはOkkaaの仕事なので、マア、自分が育てたような気になるのは、分からないでもないのですが。

サテサテ、それはさておき。
大根畑ができたら、次は蕪畑。
前日、夏草を退治した元タマネギ畑にも、春に積上げた草堆肥をたっぷりと撒き、ポチ号を連れて行って耕し、畝を立てる。
大根の種蒔を終ったOkkaaが来て、蕪の種を蒔く。ま、息はぴったり。

ちょうど疲れた頃、隣の畑のおばさんが、畑がきれいになったねなどと言いながら、もぎたてのトマトを持ってやってきた。
多分、隣が草茫々で気が気でなかっただろうが、これも毎年のことで、案外慣れてしまったかもしれない。

実は、このおばさん、昨日、大きな袋一杯になるほど、赤いトマトを収穫して行ったので、今日はもう食べごろのものはないだろうと思って、冗談に、いやー1個でいいから食べたかったなーなどと言ったものだから、それならばと、まだ残っていた赤い実を、もいで持ってきてくれたのだった。
なんか、人様の畑の作物をおねだりしたみたいで、実に具合が悪かったのだが、折角だからと、遠慮しいしい手を出した。

休憩を兼ねて、そのトマトに早速かぶりついたら、それが実にうまかった。
ほどほどに固くてすっぱくて、古典的なトマト。懐かしい本来のトマトの味がした。
子どもの頃、泳ぎ疲れて川原でかじったトマトの味だ。川原に何故トマトがあったのか。当時は、荒川の河川敷の中はどこも畑だらけ、川の流れのすぐ傍に畑があった。だから・・・、イヤ、これ以上はマズイ。
いやいや、トマトはウマイ。

1ヵ月前に収穫して以来放置してあったジャガイモ畑

9月5日 草を取って、堆肥を撒き

9月6日 五ヶ月ぶりのポチ号出動  

耕運機で何度も往復した後、鍬で畝立て手作業

最後は、Okkaaが大根の種を蒔く

こちらは、三月前にタマネギを収穫した後の草畑 9月3日

9月5日 只管草を取る 大量の草の山は堆肥用の資源

9月6日 蕪の種を蒔いて、畑の完全よみがえり

隣の畑のおばさんから、もぎたてのトマト

畑の草叢にゲンノショウコ 上高地のものにも劣らない
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