自給自足を理想としながらも、趣味の域を決して出れない
    
綿野舞watanobuの 畑作記 2015
  
2015年11月5日 収穫の秋は一日畑で

雲一つない秋空の下、タマネギ畑づくりにポチ号今季4度目の出動

自作の堆肥に籾殻に鋤き込んだ畑にタマネギ苗300本植付

11月に入って時雨が続いたが、前日から好転した。
一日畑を乾かして、この日は、タマネギ苗の植付。

今年は、ヤンマーポチ号の出番が多い。理由がある。手作りの堆肥を鋤き込むからだ。
少々堅めの繊維質が多い堆肥は、耕運機で何度も何度も砕いて土に馴染ませる。その際、Kazuさんからの籾殻も一緒に鋤き込む。それで、土壌が改良されていくというわけだ。

そういうわけで、これまでは、春耕で1回か、せいぜい大根蒔の時の、年2回くらいの出動だったのだが、今季はこれで4回目の出番となった。
中古品を購入して、8年目。ろくにメンテナンスもしていないのだが、ガソリンを飲ませてさえいれば、よく働いてくれる。
来春あたりは、オイル交換くらいはしてやらなければならないかもしれない。

タマネギの苗は、いつもの八百屋さんが今月初日に置いていったもので、5日間の晴天待ちの間に、包まれた新聞紙の中でぐったりとなって萎れていた。
それが、畑に植え込み終わって、昼食を食べている間に、見る見る起き上がってくるのだから驚いた。
ふかふかに耕された土のベットが居心地よくて、こりゃ寝ている場合ではないと、目を覚ましたものだろうか。

それにしても、この時期のこの好天、いつもの年寄りの半日仕事で帰るにはもったいない。

Okkaaと二人、畑でおにぎりなどを食べるのであれば、それはそれで絵にもなるのだろうが、山歩人の我等は、いつもの山食。
お湯を沸かして、赤い狐のどん兵衛。そして、食後のコーヒー。

目の前を、米坂線が轟音を立てて駆け抜けていく。
雲ひとつなくどこまでも青い空。平林古城からお薬師様に連なる紅葉の山並。川岸の桜並木に一本だけ散らずに残った真っ赤な葉っぱの木。
どん兵衛一個におかずはいらない。

食後の作業は、イモ類の収穫。
サトイモは上出来。
サツマイモはまあまあ。
ヤツガシラは少々。
コンニャクは不作。
初めて作ったショウガは上出来。

ジムグリマメは、ほぼ全滅。
去年は、収穫後、車庫の前に干しておいたのをカラスにやられた。今年は、収穫前に、やられた。畑の株の根元をほじくられて、ほぼ盗られてしまった。
それでも諦めきれず、畑を掘り起こして、奴らの盗り残しを拾えるだけ拾った。
頭の上で、奴らめ、カァ~カァ~と笑っていやがる。いや、奴らなりのお礼言上なのかもしれない。

隣の畑で大豆を取り入れていたお父さんに、よくカラスに盗っていかれなかったものだと、訊ねたら、そりゃ~、ラッカセイは美味いものーと、笑いながらの返事が返ってきた。

長閑な長閑な、小春日和の一日。

初めて上出来のサトイモ 場所を代えたのがよかったようだ

米坂線がやって来る、のどかなのどかな秋の一日

対岸に薬師山の紅葉、のんびり眺めながらいつもの山食

サツマイモも、まあまあの出来 これで半分

初めて作ったショウガはよく出来た 生でせっせと食べている

ラッカセイは、カラスにほじくられて全滅、その残り少々

先月末に収穫した柿  今年は生り年か数も多く形もいい
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