自給自足を理想としながらも、趣味の域を決して出れない
    
綿野舞watanobuの 畑作記 2015
  
2015年12月10日 収穫に感謝して今季畑作終了

12/2 暖冬で温かい陽射のこの日、大根の収穫

今年は、大黒様のお嫁さんもバッチリ

農作業は、ルーチンワーク。毎年ほぼ同じことの繰り返し。
時季を失すれば、すべては水泡に帰す。ニンニクは適期に植え損ねて来季栽培はなし。カブも種蒔時季が遅れて、今は10円玉か1円玉くらいの大きさ。収穫は望めない。
ことほど左様で、逆に言えば、ルーチンを守っている限りそこそこの成果は期待できるということになる。
落花生が土の中までカラスにやられたのは想定外だったが、そのほかの作物は、まあまあよくできた。

12月は、大根と長ネギを収穫して、今季の畑作終了となった。
今年は暖冬で、どこの家も大根はよく成長したらしい。成長しすぎてパンパンになってひび割れたという話も聞いた。
もう少し早く収穫したかったのだが、暖かいうちに干すと身が締まらずにスカスカ状態になるのだとか。よく来る八百屋さんにそう教えられて、寒くなるまで待っての12月収穫となった。
籾殻と自家製堆肥の鋤き込み効果だ自画自賛しているのだが、すこぶる味がいい。生で食したら、まるで甘みを抑制した梨のような歯ざわり。
大根おろしにすると、どこからその味が出てくるのか、目が覚めるほどの辛さ。それが一晩寝かせておくと、嘘のように甘くなって、絞り汁などはまるで果汁のジュース。もちろん、とびっきりの辛さのうちに納豆とあえて食べるのもいい。
タクアンになったらどんな味になってくれることやら。

毎年、最後の収穫は、長ネギ。これも例年通りによく育ってくれた。いつも我が畑の自慢の作。
車庫に保存しておくのだが、車の中が少々ネギ臭くなるのが珠に瑕。Okkaaはせっせとあちこち配っている。

最終日、収穫の終えた畑には、Kazuさんからの籾殻をたっぷりと撒いた。来シーズンの初めに、堆肥と共に耕運機で鋤き込む。
その堆肥も、たっぷりと用意できた。
実は、この夏、コスト低減を狙って、発酵材に安い完熟牛糞を使ったのだが、どうも出来上がりがグヂュグヂュしていてイマイチ面白くない。そこで、秋にあらためてサンドイッチ状に菜種油粕と石灰を敷いて積み替え直した。
やはり、堆肥には油粕がいいようだ。
ルーチンワークとはいえ、毎年の反省と改善は欠かせない。
これまで、同じ場所に固定していたサトイモの場所を代えたら、初めてと言っていいくらいに、質も量もよくできた。専門農家のFさんのアドバイスが効いた。これまでは、一番湿気の多い場所に植えていたのだが、サトイモは乾いた砂地を好むのだとFさんは言う。専門家の話は聞いてみるものだ。
自己流は危ない。これは全てのことに通ずる真理だ。
先日、Unqさんから「ランニングの科学」なる本をいただいた。Unqさんお薦めで目から鱗本なのだそうだが、ビギナーの私など落とすべき鱗さえまだない。それでも、一つ二つは理解できたことがあって、早速練習に取り入れてみた。
Unqさんからは、実は半年くらい前からランニングの専門書を借りていた。これがあまりにも大冊でその上翻訳がとてもうまいとは言えない外国本、どうにも手に負えそうもなく放置していたのだが、「科学」のついでに、今あらためてページをくくり始めた。
これなども、サトイモ効果の一つかもしれない。
農はすべての源だ。

軽トラに一杯の収穫 ネギも少々

12/10 時雨の晴間を見て、ネギの収穫

来季用の堆肥も、積みなおして完璧

畑全面に籾殻を敷き詰めて、一年間の恵みに感謝

タマネギは来年まで雪の下での成長を待つ

12/16 我家の風物詩 あと少し干してタクアンになる
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