6月8日 早朝の河川敷で

7月に飯豊連峰を縦走する計画が決まった。その日まで、足を鍛えに鍛えぬく必要がある。ということで、3日前から、早朝ウォーキングを開始した。5時から1時間ほど荒川河川敷を歩く。
温泉橋の上から上流を望む風景は、毎日見ていても飽きない。正面に丸山、その右に葡萄鼻山と立烏帽子、さらにその右に飯豊連峰と杁差岳。
丸山の左には、大境山、沼山 若ブナ山。手前には荒川。「ああ雄壮のこの山河」とは、この風景を歌ったものだろうが。
橋の下を覗けば、流れの底の石が見える。アユが藻を食んでいるはずだ。あとひと月たらずで鮎漁の解禁。
山を見ても、川を見ても、ワクワクする。
目標を持って生活する・・・・いいことだ。

朝日差す川の中に人がいる。
しきりにリールを巻く手の動き、釣り師だ。
ヤマメを追う人か。
背に朝日を浴びて、竿を振る、至福のひとときにちがいない。
おおらかに時が流れる。
その一瞬を切り取るつもりでシャッターを押した。

今回、初めて、写真にロールオーバー効果をかけてみた。ポインターを当てると写真が大きくなるので、この至福のひとときをじっくりと眺めてもらいたい。
残念なことに、オリンパスの愛機を持たずに出たので、携帯電話のカメラで撮ったぶん、画質はちょっと落ちる。
河川敷に出たら、アヤメの花が朝日に輝いていた。
朝日に向かって、逆光で撮影してみた。
が昇り始めて、アヤメ子たちが、なにやらざわざわとざわめきだしたように見える、そんな一枚になった。
雨の日は、心落ち着いて、今日は一日家の中でゆっくりすごそうなどと思えるが、晴れの日は、さあ畑だ、さあ山だ、さあ・・・だ、と結構せわしない。
アヤメ子たちも、そうなのではないだろうか。




荒川沿岸の風物を中心に、 時々に出会い感じた風物などを折々に綴る 綿野舞watanobuの 風物記