にぎやかだった正月も終わり、いつもの静かな老人世帯に戻った。 Margoの遊んだ雪庭には、さらに雪が積もり、遊んだ跡すら消えてしまった。 周囲は白と黒の墨絵のような様相を呈している。風の音だけの静かな冬。 通りかかった荒川河畔で、いっとき吹雪が止んで光兎山の麗姿が見えた。 うっすらと兎の雪形がみえる。 山の中央の大きな谷の雪、兎が右向きに立って山頂に駆け上る姿。 右に前足と後ろ足、左上方に耳、下方に尻尾。 卯年は終ったが、光兎山の兎は変わらぬ姿を見せている。 河畔では白鳥がたむろしていた。 この中に、あの飛べない白鳥も交じっているはずだ。 春まで、こうやって仲間と過ごせる。 さて、我らはどうやってこの冬をすごそうか。 たまの雪かき、炬燵でお茶菓子、うーん体重が・・・・・。 |