2012年5月16~17日 春遅い北魚沼路を歩く

友人4人で年一回、この時期に集まろうという会があって、今回は魚沼在住のH氏が幹事役で、只見線沿線の神湯温泉倶楽部が会場
時間は売りたいほどもっている身、決して時間を買うことはしないことにして、
缶ビールと新書版の本を買い込んで、北魚沼まで、ゆったりと鈍行列車の旅と決め込んだ
列車の待合せ時間に、新潟駅の書店で買った中田力著「日本古代史を科学する」(PHP新書)
これが面白い、臨床医が科学的に魏志倭人伝や記紀神話に挑戦する、目から鱗の快刀乱麻
晴耕雨読とはいうものの、悪天の日は、自動録画で貯め込んだビデオを見るのに忙しいのが実状
で、今回は往復の車中、宿の早朝風呂の後と、たっぷりと読書に浸った、  鈍行列車の旅は、読書に適している

さて、JR只見線で着いた北魚沼の地は、遅い春が始まったばかり
魚沼田中駅から神湯温泉まで、のんびりと歩いていたら、駆け足で過ぎていった早春に再び出会うことができた
山中に寄り道していたら「権現堂山登山口」の標柱が立っていた
徒歩ナビで地図を見ると下権現堂山897mへのコースがあるようで、どこまで行けるか、とりあえず登山道を辿ってみた
途中に見える岩場ぐらいまでは行ってみたいと思ったが、集合時間に間に合いそうもなく、標高200mくらいの地点で戻った
下調べをして山支度で来ればよかったと思ったが、後悔先に立たず、それでも早春の山花に会うことができた

翌日は、神湯温泉から小出駅まで約9キロを、ひとり歩くことにした
途中、退職後趣味を生かして木工クラフト工房を営む友人のYamaちゃん宅に寄ってみた
突然の訪問で驚かせてしまったが、奥様がぼた餅と緑茶で歓待してくださって、まさに「棚からぼた餅」、そのおいしかったこと
早春と旧友に再会できた、  旅はゆったりと歩くのがいい

JR只見線魚沼田中駅
 
駅前の古刹  門前にスイセンが花ざかり

菜の花の陰でトラクターが代掻き中

今採ってきたばかりというウドの山

庭にはゼンマイが干してあって 
 
杉木立の中に紫の濃いキクザキイチゲが

権現堂登山道でガマズミの花 

登山道には久しぶりのカタクリ 
 
登山道崖下に咲くムシカリ

本日の宿 神湯温泉倶楽部 
 
2日目の朝 破間川の激流地点
 
水路式の藪神発電所にエゾタンポポ

左・下権現堂山 右・上権現堂山 
 
Yamaちゃんの工房看板

小出駅近くの橋上から魚野川と八海山 
荒川沿岸の風物、旅の出会いなど、折々に綴る 綿野舞watanobuの 風物記